赤いスイートピー

松田聖子

春色はるいろの汽車きしゃに乗のって
海うみに連つれて行いってよ
煙草たばこの匂においのシャツに
そっと寄よりそうから
何故なぜ知しりあった日ひから
半年はんとし過すぎても
あなたって手ても握にぎらない
Iアイwillウィルfollowフォロウyouユーあなたに
ついてゆきたい
Iアイwillウィルfollowフォロウyouユーちょっぴり
気きが弱よわいけど
素敵すてきな人ひとだから
心こころの岸辺きしべに咲さいた赤あかい スイートピー

四月しがつの雨あめに降ふられて
駅えきの ベンチで二人ふたり
他ほかに人影ひとかげもなくて
不意ふいに気きまずくなる
何故なぜあなたが
時計とけいをチラッと見みるたび
泣なきそうな気分きぶんになるの？
Iアイwillウィルfollowフォロウyou翼ユーつばさの
生はえたブーツで
Iアイwillウィルfollowフォロウyouユーあなたと
同おなじ青春せいしゅん
走はしって ゆきたいの
線路せんろの脇わきのつぼみは赤あかいスイートピー

好すきよ今日きょうまで
逢あった誰だれより
Iアイwillウィルfollowフォロウyouユーあなたの
生いき方かたが好すき
このまま帰かえれない帰かえれない
心こころに春はるが来きた日ひは赤あかい スイートピー