LEGEND

中島美嘉

淡あわいオレンジの髪揺かみゆらいで
遠とおく君きみが見みえた気きがして
辺あたり見回みまわすけれど知しってる
ここに居いる筈はずも無ない事ことは

胸むねを切きり開ひらいて思おもい出でを眺ながめ
ずっと忘わすれず生いきて行ゆく方ほうがいいの?

君きみは夢ゆめで泳およいでる人魚にんぎょになれたから
眠ねむりについた私わたしを案内あんないしてよね

どうか もう一度いちど腕伸うでのばせば
届とどく場所ばしょに君きみを戻もどして
雨あめを傘かさで塞ふさいだ涙なみだも
肩かたが濡ぬれ心こころまで濡ぬれた

腕うでをかみ砕くだいて心こころから遠とおざけ
きっと忘わすれず生いきて行ゆくことがいいの

君きみは夢ゆめで泳およいでる人魚にんぎょになれたから
幼おさない頃ころに見みていた夕日ゆうひで溶とかしてよ

あんな素敵すてきな日ひを
あんな大切たいせつな未来みらいを
なぜ簡単かんたんに奪うばってしまうの?

君きみは夢ゆめで泳およいでる人魚にんぎょになれたから
深ふかく沈しずんだ思おもいを集あつめて星ほしへ

君きみは夢ゆめで泳およいでる人魚にんぎょになれたから
涙枯なみだからして歌うたうよ
報むくわれるように
報むくわれるように

夢ゆめで会あいましょう