子供こどもが静寂しじまを引裂ひきさいたのは真まっ暗闇くらやみを呑のみ込こんだのだろう月つきの無ない夜よは長引ながびくぞ明あけるまで大人おとなが若わかさを羨うらやんだのはさんざめく世よを貧むさぼったのだろう風かぜも無ない日ひが追込おいこむぞ暮くれてまで何なんとも思おもって居いない眠ねむらないのも私わたしの勝手かって満みちては引ひいた潮しおの所為せい酔よいを醒さましたら疵痕きずあとごと腐敗ふはいした残像ざんぞう熟うれては落下らっかするだけさ何なんにもしないで居いたい帰かえらないのも私わたしの勝手かって過すぎては去さった時ときの所為せい追おい分わけ引ひき分わけ兵つわものまたは逃にげ腰ごしの残党ざんとう咲さいて萎しぼんで花はなと散ちって