空低そらひくく雲携くもたずさえ木々きぎの肌匂はだにおわせている火照ほてった頬ほほに若葉わかばが切絵きりえを映うつしてこれっきりの日ひとあなた空深そらふかく雲黙くもだまらせ海うみの肌撫はだなでつけている翳きぬがった指ゆびに籠こめる温ぬくもりを隠かくしてこれっきりの夜よるとあなた噫ああ!世界せかいとまさに出会であいそうとしている二度にどと来こないわたしの今日きょう二人ふたりと居いないあなたの所為せい空遠そらとおく雲藍染くもあいそめ今いまの肌通はだかよわせている乾かわいた口くちに淀よどむ言ことの葉はを焦こがして潤うるんでは出合であう眼差まなざし生いきているわたしとこれっきりの今日きょうとあなた