忘わすれたくない事ことなら覚おぼえようとしなくても忘わすれる事ことなんてないそう静しずかに感かんじるあれはある寒さむい日ひで強つよい雨あめの中なか僕ぼくはただ君きみだけを待まち続つづけていたもし今いまが僕ぼくの終おわりだったとしたらそれでもかまわないと思おもえるほど何なにも怖こわくなかった幸しあわせに笑わらい合あう人々ひとびとが僕ぼくのすぐ側そばを何度なんどでも通とおり抜ぬけたけど一人ひとりきり傘かさもなく立たち尽つくす僕ぼくは誰だれよりも穏おだやかに微笑ほほえんでいた凍こごえる手てをかざして現あらわれた君きみを見みて泣なき出だしそうになったのは悲かなしみのせいじゃない僕ぼくたちを一瞬いっしゅんの光ひかりが照てらしたこれからの行ゆく道みちを祝いわうかの様ように