小倉おぐら生うまれで玄海げんかい育そだち口くちも荒あらいが気きも荒あらい無法むほう一代いちだい涙なみだを捨すてて度胸どきょう千両せんりょうで生いきる身みの男おとこ一代いちだい無法松むほうまつ空そらにひびいた あの音おとはたたく太鼓たいこの勇ゆう駒こま山車だしの竹たけ笹ささ堤つつみ灯とうは赤あかい灯あかしに ゆれて行いく今日きょうは祇園ぎおんの夏祭なつまつり揃そろいの浴衣ゆかたの若わかい衆しゅうは綱つなを引出ひきだし音頭おんどとる玄海灘げんかいなだの風かぜうけてばちがはげしく右左みぎひだり小倉おぐら名代なだいは無法松むほうまつ度胸どきょう千両せんりょうの あばれうち泣なくな嘆なげくな男おとこじゃないかどうせ実みのらぬ恋こいじゃもの愚痴ぐちや未練みれんは玄海灘げんかいなだに捨すてて太鼓たいこの乱みだれ打うち夢ゆめも通かよえよ女男波めおとなみ