花はなにからまる背中せなかの龍りゅうに訊きいてご覧らんよ応こたえは一ひとつ男おとこ一代いちだい若松わかまつ港こう晴はれの舞台ぶたいに名なを刻きざめ意地いじを捨すてるか情なさけを切きるかいざという時ときゃ心こころが決きめる永ながく生いきても人間にんげん五十ごじゅう俺おれの涙なみだは俺おれが拭ふく俺おれの命いのちは女房にょうぼうにあずけ親おやの心こころは伜せがれにたくす冬ふゆの辛つらさを かみしめながらやがて近ちかづく春はるを待まつ