日本語

命の別名

中島美嘉

らない言葉ことばおぼえるたびに
ぼくらは大人おとなちかくなる
けれど最後さいごまでおぼえられない
言葉ことばもきっとある

なにかのしにもなれずにきて
なんにもなれずにえてゆく
ぼくがいることをよろこひと
どこかにいてほしい

いしみずよ ささやかなものたちよ
ぼくきてくれ

くりかえかなしみをらすをかざせ
きみにもぼくにも すべてのひとにも
いのち名前なまえを「こころ」と
もなききみにももなきぼくにも

たやすくなみだながせるならば
たやすくいたみもわかるだろう
けれどもひとには
笑顔えがおのままでいてるときもある

いしみずぼくよりも
だれきずつけぬものたちよ

くりかえすあやまちをらすをかざせ
きみにもぼくにも すべてのひとにも
いのち名前なまえを「こころ」と
もなききみにももなきぼくにも

いしみずぼくよりも
だれきずつけぬものたちよ

くりかえすあやまちをらすをかざせ
きみにもぼくにも すべてのひとにも
いのち名前なまえを「こころ」と
もなききみにももなきぼくにも

いのち名前なまえを「こころ」と
もなききみにももなきぼくにも