日本語

上級試験

山崎ハコ

自分じぶん
他人たにんのために役立やくだちたい
たとえ一生いっしょう
まずしいままであっても
せまいえんでも
ほこりというあかりがあるから
こころしずむことはない
誘惑ゆうわくをふりはら
欲望よくぼうめて
つまらぬひとだとわれても
むねをそらしてわらっている

そういうひとにわたしはなりたい
そういうひとにわたしはなりたい

こういう
おろかなほどにマジメがいい
わりものだねと
ゆびさすひとがいたって
派手はでともっても
自信じしんというオモリがあるから
こころらぐことはない
贅沢ぜいたくおぼれずに
世辞せじなどなが
今日きょうより明日あしたおも
んだひとみつめてる

そういうひとにわたしはなりたい
そういうひとにわたしはなりたい