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十年

中島みゆき

こごえた並木なみきしたあなたにはじめてった
あなたをあきれさせる生意気なまいきくちをきいた
あらしられかけた あなたの日々ひびてた
わたしはいたわりもせず薄情はくじょうはなれていた
わざとよこころなかなみさわいでたから
わざとよ あなたのそばにいるべきひとってたから
じゅうねんなが月日つきひじゅうねんみじか日々ひび
こいするものにはきにひとしい
おもいだけが ただいていた

並木なみきえだばしみどりのトンネルになった
二人ふたりでいるといてたあなたにふたた出会であった
本当ほんとう二人ふたりのこととおくで安心あんしんしてたのに
ずいぶんまえからまさか あなたが孤独こどくだったなんて
じゅうねんなが月日つきひじゅうねんみじか日々ひび
こいするものにはきにひとしい
おもいだけが ただいていた

枯葉かれは並木なみきしたあなたをいわっている
すさんだ日々ひびささえたあたらしい彼女かのじょめている
本当ほんとうじゅうねんなんてほんのひとつこいひとつぶんね
ふざけてあなたがかたいてくれたから もういいよ
じゅうねんなが月日つきひじゅうねんみじか日々ひび
こいするものにはきにひとしい
おもいだけが ただいている
じゅうねんなが月日つきひじゅうねんみじか日々ひび
こいするものにはきにひとしい
おもいだけが ただいている