幼い顔でほら下手くそに笑うから
伸ばしたくなる手を抑えるのが大変で
少し濡れたまつ毛も手の平の温度も
隠しながら抱えながら
見ていた
君を知らない誰かになれたら
きっと楽になれるのに
抱きしめたいよ もう嘘はつきたくないんだよ
ここにいて そばにいて その温もりを教えてよ
叫ぶ声は胸の中で
君に伝えることもできないまま
溢れていくよ
ねえ、聞こえていますか
君は何も求めず何も語らず
渡しかけたこの声は滲んで消えた
見えない心も触れられない体も
知りたくて感じたくて
待ってた
虹なんて見えなくてもいいから
雨は降らないでと君は笑う
抱きしめたいよ この腕で守りたいんだよ
ここにいる そばにいる だからその心を分けてよ
叫ぶ声は胸の中で
君に伝えることもできないまま
溢れていく
イヤホン分け合って聴いた流行りの曲
触れる肩もその温度も全部が愛しくて
だけど言葉には出せない でも戻れない
どうにでもなれと思うのに
神様どうか二人を
結んでください解けないように強く強く
ここにいて そばにいて
これから先も二人ずっと
叫ぶ声は胸の中で
君に伝えることもできないまま
溢れていくよ
ねえ、届いていますか