あの山越やまこえてまだ見みぬ向むこう側がわへ何なにが在あるのか知しらない突つき止とめたい歩あるいても止とまっても全然進ぜんぜんすすめないのなら思おもい切きり野性やせいの本能ほんのうにまたがろうほら駆かけ出だそう今いまこの波越なみこえてまだ見みぬ向むこう側がわへ孤独こどくの意味いみが知しりたいあらがえない泳およいでも浮うかんでも延延息苦のべのぶいきぐるしいのなら思おもい出でに浸ひたった感傷かんしょうを捨すて去さろうほら漕こぎ出だそう今いま失うしなうもの等などは初はじめから無ない生命せいめいを越こえて本当ほんとうの未踏みとうの地ちへ涙涸なみだからした心こころが映うつす果はてを確たしかめたい