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異国

中島みゆき

とめられながらもまちならば
ふるさととばせてもくれるだろう
ふりきることをとうとびながら
たびさそうまつりがこえる

二度にどるなとつばまち
わたしがそこできてたことさえ
おぼえもないねとまちうなら
臨終いわわきわにもそこは異国いこく

百年ひゃくねんしてもあたしはねない
あたしをめる場所ばしょなどないから
百億ひゃくおくつぶはいになってもあたし
かえ仕度したくをしつづける

悪口わるくちひとつも自慢じまんのように
ふるさとのはなしはあたたかい
わすれたふりをよそおいながらも
くつをぬぐ場所ばしょがあけてある ふるさと

しがみつくにもあしさえみせない
うらみつくにもそでさえみせない
かれるいわれもないとうなら
あの地獄じごくもあたしには異国いこく

まちはあたしをんでもばない
あたしはふるさとのはなしれない
くにはどこかときかれるたびに
まだありませんと うつむく

百年ひゃくねんしてもあたしはねない
あたしをめる場所ばしょなどないから
百億ひゃくおくつぶはいになってもあたし
かえ仕度したくをしつづける

百年ひゃくねんしてもあたしはねない
あたしをめる場所ばしょなどないから
百億ひゃくおくつぶはいになってもあたし
かえ仕度したくをしつづける

百年ひゃくねんしてもあたしはねない
あたしをめる場所ばしょなどないから
百億ひゃくおくつぶはいになってもあたし
かえ仕度したくをしつづける

百年ひゃくねんしてもあたしはねない
あたしをめる場所ばしょなどないから
百億ひゃくおくつぶはいになってもあたし
かえ仕度したくをしつづける

百年ひゃくねんしてもあたしはねない
あたしをめる場所ばしょなどないから
百億ひゃくおくつぶはいになってもあたし
かえ仕度したくをしつづける