おあいにくさま何を期待してたの
甘い慰め無言のぬくもり
そんなに震えて何を怯えてるの
あれはあんたの正体じゃないか
知ったことじゃない あんたの痛み
勝手に底まで落ちぶれるがいい
羽振りの良かった時代のように
思い上がった口をききなさい
己れを知らない子供のように
なんでもできそうな口をききなさい
ねえ覚えてやしないでしょう
あたし あんたが文無しだった
頃から近くにいたのにさ
近くで見とれていたのにさ
捨てゼリフなしじゃ町を出られやしない
そして誰でも内緒で戻るよ
下りの坂なら落ちる先は海
そうさ あんたの生れた町へね
みじめな歌なんか ブルースシンガーに
くれてやるがいい捨てちまうがいい
ぼろぼろになって獣がむせぶ
失うものは もうなにもない
ぼろぼろになって獣が眠る
あたしは邪険に抱きしめる
ねえ覚えてやしないでしょう
あたし あんたが文無しだった
頃から近くにいたのにさ
近くで見とれていたのにさ
ぼろぼろになって獣がむせぶ
失うものは もうなにもない
ぼろぼろになって獣が眠る
あたしは邪険に抱きしめる
ねえ覚えてやしないでしょう
あたし あんたが文無しだった
頃から近くにいたのにさ
近くで見とれていたのにさ