くらやみ乙女

中島みゆき

暗闇くらやみに紛まぎれて会あいにゆきたいのに
なのになのによりによって満月まんげつ
足跡あしあとを隠かくしてくれると頼たよってた
強つよい雨あめもとうにあがった
通とおりがかる町まちの人ひとが私わたしを叱しかってゆく
目めを覚さませ目めを覚さませ思おもい知しっただろう
世よの中なかなんてやきもちやきばかり
あきらめさせて喜よろこぶ そうでしょう
血ちのように紅あかい服ふくで あなたに会あいにゆくよ
どんな遠どおい夜よるでも見失みうしなうことなんてありえない
Believe in you

白しろく光ひかる道みちが夜よるの中なかにのびる
まるで刃物はものが横よこたわってるよう
思おもいあたることが思おもい出でをかすめる
風かぜに押おされ走はしり出だす道みち
訪おとずれてはほしくない TELもほしくない
あれは何故なぜあれは何故なぜ心こころがくり返かえす
そんなはずないと思おもうことばかり
目めの前まえにあるドアからこぼれる
血ちのように紅あかい服ふくで あなたに会あいにゆくよ
せめてひとつ教おしえて少すこしだけは本気ほんきもあったよね

血ちのように紅あかい服ふくで あなたに会あいにゆくよ
せめてひとつ教おしえて少すこしだけは本気ほんきもあったよね
Believe in you
Believe in you