見知らぬ土地へ流れてゆく心細さをたとえるなら
幹から遠くなるほどに次第に細くなってゆく枝葉
私はどこまでゆけるでしょう空まで昇ってゆくかしら
それともつらい冬が来て望み叶わずに散るかしら
樹高は千丈遠ざかることだけ憧れた
落ち葉は遙か人知れず消えてゆくかしら
いいえ どこでもない枝よりもっと遙かまで
木の根はゆりかごを差し伸べて きっと抱きとめる
それぞれ離れてゆく枝は つかのま触れてはまた離れ
風のしわざと知りつつも諦めきれずに振り返る
私は独りが嫌いです それより戦さが嫌いです
それゆえ違う土地へゆき懐かしがろうと思います
樹高は千丈遠ざかるしかない者もある
落ち葉は遙か人知れず消えてゆくかしら
いいえ どこでもない枝よりもっと遙かまで
木の根はゆりかごを差し伸べて きっと抱きとめる
いいえ どこでもない枝よりもっと遙かまで
木の根はゆりかごを差し伸べて きっと抱きとめる