けがれなき者よ この海に迷い込むな
幼き者よ この海に憧れるな
あてのない明日と しどけない過去の日々が
すれ違うための束の間の海だ
櫂もなくして舵もなくして浮かれ浮かれ身も世もなしに
足は千鳥と成り果てて遠い月夜を物語る
紅灯の海に漂い ひとつふたつの思い出を抱き
紅灯の海は優しい海と名の付くものは優しい
かもめよかもめよ真白き指先は
手招きするか別れを告げるのか
忘れた素振りの忘れえぬ面影が
灯台のようにひるがえる海だ
どこへ帰ろうどこへ帰ろう浮かれ浮かれあてどもなしに
足は千鳥と成り果てて遠い月夜を物語る
紅灯の海に漂い ひとつふたつの思い出を抱き
紅灯の海は優しい海と名の付くものは優しい
どこへ帰ろうどこへ帰ろう浮かれ浮かれあてどもなしに
足は千鳥と成り果てて遠い月夜を物語る
紅灯の海に漂い ひとつふたつの思い出を抱き
紅灯の海は優しい海と名の付くものは優しい
海と名の付くものは優しい