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やばい恋

中島みゆき

じかけたドアからとりんだわ
よるのエレベーターは私一人わたしひとりだった
ナイフだとおもったわ ありうるわ このこい
ほおをかすめてんだちいさなかげ
非常ひじょうベルがつづけているこころなかではじめから
いまさらどこでどんなひとさがせばいいの
となりにいてといたかった
わたしてといたかった
女々めめしいことをさえきれずくちしたらわりね
めたようなおんなしかきになんかならない
あのひとにマジになってゆく やばいこい

こわければれるのねつぎのフロアボタン
あのひとわたしからりるのをってる
サヨナラというさつ最後さいごまでさずに
なんとなくわるのをねらっている
ひかりながらのぼってゆく ガラスのエレベータのそと
まちともとおざかるあのひとてるわ
ふられるまえにふりたかった
られるまえてたかった
いつまでなんていつめたらそのかぎりでわりね
たのんでいてもらうおとこなんかいらない
そんなふうにえなくってく やばいこい

ふられるまえにふりたかった
られるまえてたかった
いつまでなんていつめたらそのかぎりでわりね
めたようなおんなしかきになんかならない
あのひとにマジになってゆく やばいこい