妖精たちのTea Party

松田聖子

魔法まほうの絵本えほんをあなたにも見みせてあげる
さあ表紙ひょうし開あけてごらん
リンゴの馬車ばしゃで眠ねむりの森もりへいかが
リスの道案内みちあんないで

子供こどもの頃ころにはダイヤより光ひかる石いしを
胸むねの奥おくにかくしていた
大人おとなになると天使てんしの園そのへ続つづく
道みちを忘わすれてしまう

妖精ようせいのTea Party
照てれずに椅子いすに座すわって
真まっ白しろなTea Cup
永遠えいえんの愛あいを今いまひと息いきに飲のみ干ほして

果はてしない緑みどり花園はなぞのの甘あまい香かおり
青空あおぞらに浮うかぶ扉とびら
嘘うそや妬ねたみを背負せおった人ひとは誰だれも
鍵かぎを持もってないはず

妖精ようせいのTea Party
不思議ふしぎなお茶ちゃの時間じかんよ
純粋じゅんすいな気持きもちだけ
抱だいてる人ひとだけ招待しょうたいするわ

私わたしの中なかの永遠えいえんの少女しょうじょ
あどけないままいつまでも
生いきたい

妖精ようせいのTea Party
童話どうわの顔かおなじみたち
手作てづくりのクッキーで
大事だいじなあなたを招待しょうたいするわ

妖精ようせいのTea Party
時間じかんも止とまるテーブル
真まっ白しろなTea Cup
永遠えいえんの命いのち今いまひと息いきに飲のみ干ほして