誰か僕を呼ぶ声がする
深い夜の海の底から
目を開ければ窓の外には
のぞくように傾いた月
僕はどこへゆくの夢を泳ぎ出て
夢を見ない国をたずねて
いま誰もいない夜の海を
砂の船がゆく
望むものは何ひとつない
さがす人も誰ひとりない
望むほどに消える夢です
さがすほどに逃げる愛です
月は波に揺れて幾百幾千
古い熱い夢の数だけ
いま誰もいない夜の海を
砂の船がゆく
月は波に揺れて幾百幾千
古い熱い夢の数だけ
いま誰もいない夜の海を
砂の船がゆく
いま誰もいない夜の海を
砂の船がゆく
ただ誰もいない夜の海を
砂の船がゆく