波の上

中島みゆき

何なにから何なにまで昨日きのうを忘わすれてみても
胸むねの中なかに残のこる おまえの熱あつい声こえ
昨日きのうの酒さけを今日きょうの酒さけで流ながしてみても
砂漠さばくの雨あめのように おまえに乾かわいてる

遠とおいエデン行ゆきの貨物船かもつせんが出でる
帰かえりそこねたカモメが堕おちる
手ても届とどかない波なみの上うえ

懲こりもせずに明日あしたになれば誰だれかに惚ほれて
昨日きのうをくぐり抜ぬけた顔かおつきになれるだろう
でも今夜こんやは少すこし今夜こんやは イカレたハート
傍そばにいてくれるのは優やさしすぎる Tanguerey

遠とおいエデン行ゆきの貨物船かもつせんが出でる
帰かえりそこねたカモメが堕おちる
手ても届とどかない波なみの上うえ
遠とおいエデン行ゆきの貨物船かもつせんが出でる
帰かえりそこねたカモメが堕おちる
手ても届とどかない波なみの上うえ