LADY JANE店を出るなら まだ
LADY JANE暗いうちがおすすめです日常な町角
LADY JANE どしゃ降りの夜なら
LADY JANE古い看板が合います色もない文字です
愛を伝えようとする二人連れが ただジャズを聴いている
愛が底をついた二人連れも ただ聴いている
時流につれて客は変わる
それもいいじゃないの この町は乗り継ぎ人の町
LADY JANE大好きな男が
LADY JANE この近くにいるの たぶんここは知らないけど
LADY JANE
LADY JANE脛に傷ありそうな
LADY JANE マスターはいつも怒ってる何かを怒ってる
LADY JANE昔の映画より
LADY JANE明日の芝居のポスターが何故か古びている
座り心地が良いとは言いかねる席はまるで船の底
常に灯りは霞んでいる煙草のるつぼ
時流につれて町は変わる
迷い子になる程変わっちまっても この店はあるのかな
酔いつぶれて寝ていたような片隅の客が ふいとピアノに着く
静かに遠ざかるレコードから引き継いで弾く
時流につれて国は変わる
言葉も通じない国になっても この店は残ってね
LADY JANE私は一人です
LADY JANE歩いて帰れる程度のお酒を作ってね
LADY JANE店を出るなら まだ
LADY JANE暗いうちがおすすめです日常な町角
LADY JANE