アカシアの並木道二人歩いたわ
それも夢なの夢なのみんな
あなたはいない
ここで暮らしてほしいといつも
口に出せずに想っていたの
そんな願いをあなたは知らず
遠い街へと帰っていった
ああ北風が冷たい街に私はひとり
アカシアの白い花街に咲く頃に
甘くあなたに あなたに抱かれ
幸せだった
二人暮らせるその日を夢に
胸に育てて愛していたの
怨まないけどあなたの言葉
今はいちじの嘘だと知った
ああ また冬が近づく街に私はひとり
アカシアのこの街を去っていった人
急に仕事の仕事の都合
できたと云った
きっとあなたはわかっていたの
すぐにこの街離れる時が
雨にうたれてあなたを乗せた
バスを涙で見送ったの
ああ北風が冷たい街に私はひとり