夜汽車よぎしゃを乗のり継ついで知しらない町まちに来きたなみだの跡あとのある あなたの手紙てがみ見みて何なにも云いわないわ そばでそばで眠ねむりたい小ちいさな命いのちを あなたと生いきるいけない人ひとだから愛あいしちゃならないとみんなは止とめたけれど私わたしにはいい人ひとよ愛あいはどちらかが いつもいつも傷きずついて初はじめて知しるのね あなたと生いきるひとりになってから毎日まいにち泣ないていた窓辺まどべに咲さく花はなの匂においも忘わすれて空そらの浮雲うきぐもの白しろい白しろいまぶしさを心こころに抱だきしめ あなたと生いきる