冷たい雨に濡れながら さまよう仔犬みたいに
わたしは捨てられたのね理由も話さず
行きかう人は急ぎ足家路をたどるけれども
わたしは雨の街角たたずむ
あの日のようにあなたもう一度だけ
わたしの唇をふさいでほしい
そして嘘だとわたしのこの身体
息も出来ないぐらい抱いてよ
冷たい雨に傘の花咲かせてくれた人さえ
今では探せはしないこの街
冷たい雨は降り続く涙がかれるときまで
わたしのこの悲しみを知るように
あの日のようにあなたはもう一度だけ
わたしの耳もとで名前を呼んで
そして嘘だとわたしのこの髪に
そっと指をうずめて抱いてよ
冷たい雨に傘の花咲かせてくれた人さえ
今では探せはしないこの街