「ごめんね」なんて言わないで

松田聖子

「ごめんね」なんてもう言いわないで
背中せなか向むけたら歩あるいて
鞄かばんを持もって扉とびらを開あけたなら
お別わかれなの

振ふり向むいてくれたなら心こころ崩くずれそうよ
だけどもう終おわったことね分わかってる

ねえ愛あいしたこと嘘うそじゃないでしょう
あなた聞きかせて
ねえ出会であったこと後悔こうかいしていないでしょう
でも意味いみのないこと

あなたが誰だれを好すきになっても
私わたしは何なにも言いえない

だけどあなたの幸しあわせ願ねがうこと
今いまはできない

追おいかけてその腕うでを引ひき止とめたいけれど
どうしても前まえの二人ふたりに戻もどれない

ねえ愛あいしてたのすべて失なくしても
いいと思おもった
ねえ あなただって同おなじ気持きもちだったでしょう
でも意味いみのないこと

ねえ愛あいしたこと嘘うそじゃないでしょう
あなた聞きかせて
ねえ出会であったこと後悔こうかいしていないでしょう
でも意味いみのないこと