雛菊の地平線

松田聖子

ふと目覚めざめれば山小屋やまごやの朝あさ
あなたなしの孤独こどくな旅たび
羽はねを休やすめる金色きんいろの蝶ちょう
霧きりの中なかへ飛とび立たってく

In My Life縛しばられない自由じゆうが好すき
閉とざされてた霧きりの壁かべが薄うすれて行いく
雛菊ひなぎくの道みち

愛あいは険けわしい山道やまみちのよう
昨日きのうまでの悩なやんだ日々ひび
あなたの影かげを消けしてみせるわ
くちびるには強つよい意志いしを

In My Life高たかい崖がけの上うえに立たてば
強つよい風かぜが髪かみや服ふくをなびかせてく
雛菊ひなぎくの道みち

白しろや淡紅うすべに紫むらさきの花はな
地平線ちへいせんへ続つづく道みちを歩あるき出だすの

Life生うまれた時とき人ひとは一人ひとり
淋さびしいから手てを差さし延のべ泣なき出だすのよ
雛菊ひなぎくの道みち

Life誰だれかいつか同おなじ道みちを
歩あゆむ人ひとに巡めぐり逢あえる日ひが来くるはず
強つよく生いきて

ほんとの愛あいを探さがしに行いこう
地平ちへいの果はてに続つづく道みち