花はなの絵え日傘ひがさくるりと廻まわしゃまたも白刃しらはが はじけ飛とぶ江戸えどの狼おおかみゃ こわくはないが娘むすめざかりは髪かみのみだれがささえ気きになる人ひとを斬きるなと教おしえた父ちちをうらみますぞえ しみじみとほんにせつなや絵え日傘ひがさ剣法けんぽう恋こいのつらさを思おもい切きる手てがささ え なぜにない紅べにの振袖ふりそで鹿かの子この帯おびもよその娘むすめと なに変かわろすねて甘あまえて絵え日傘ひがさ日傘ひがさ愛あいし殿御とのごと添そえるその日ひをささ え夢ゆめに見みる