ひとり酒場さかばで飲のむ酒さけは別わかれ涙なみだの味あじがする飲のんで棄すてたい面影おもかげが飲のめばグラスに また浮うかぶ「ああ別わかれた あとの心残こころのこりよ未練みれんなのねあの人ひとの面影おもかげ淋さびしさを忘わすれるために飲のんでいるのに酒さけは今夜こんやも私わたしを悲かなしくさせる酒さけよどうして どうしてあの人ひとをあきらめたらいいのあきらめたらいいの」酒さけよこゝろが あるならば胸むねの悩なやみを消けしてくれ酔よえば悲かなしく なる酒さけを飲のんで泣なくのも恋こいのため一人ひとりぼっちが好すきだよと言いった心こころの裏うらで泣なく好すきで添そえない人ひとの世よを泣ないて怨うらんで夜よるが更ふける