丘おかのホテルの赤あかい灯あかりも胸むねのあかりも消きえるころみなと小雨こさめが降ふるようにふしも悲かなしい口笛くちぶえが恋こいの街角まちかど露地ろじの細道ほそみちながれ行いくいつかまた逢あう指切ゆびきりで笑わらいながらに別わかれたが白しろい小指こゆびの いとしさが忘わすれられない さびしさを歌うたに歌うたって祈いのるこころの いじらしさ夜よるのグラスの酒さけよりももゆる紅色べにいろ色いろさえた恋こいの花はなゆえ口くちづけて君きみに捧ささげた薔薇ばらの花はなドラのひびきにゆれて悲かなしや夢ゆめとちる