君きみ去さりし夜よるは霧きりも深ふかくただ胸むねに残のこるタンゴ悲かなし その思おもい出で忘わすれぬ人ひと帰かえらぬ人ひとただくるおしく昔むかしをよぶ涙なみだをよぶあの夜よるのはて いま一度いちどあの腕うでに抱だかれて踊おどりたい君きみ去さりし夜よるのタンゴ悲かなし その思おもい出でただ一人ひとり君きみに心こころささげ夜よるをまつ黒くろいバラの花はなよその切せつなさあえない人ひとはるかな人ひとただなつかしく私わたしはだく あなたをだく思おもい出でのなか いま一度いちどあの甘あまい口くちづけにしびれたい君きみ去さりし夜よるのタンゴ悲かなし その思おもい出で