今日日「寄らば大樹の蔭」とかいう言葉が
巾をきかせているようでございます。
楽をしようとする心が
人間をだめにするのじゃないでしょうか。
北の風吹きゃ北をむき
西の風吹きゃ西をむく
男の意地は どこにある
浮いた世間に媚をうる
めだかみたいな奴ばかり
時の流れとでもいうのでしょうか。
自分さえよければという手合いが多すぎます。
まっとうに生きようとすればするほど、
住みにくい世の中に
なったものでございます。
声の大きい奴だけが
勝って得する世の中さ
男の道は暗すぎる
どちら向いても闇ばかり
どこに実のなる花がある
どこもかしこも、
すっかり狂ってしまった
ようでございます。
と、申しましても、
夜毎酒に溺れる私も、
決して、まともな人間じゃございません。
すねに傷もつ このおれにゃ
まぶしすぎます お日様が
男の酒の ほろ苦さ
明日はどの色咲こうとも
おれは生きたい おれの道