終着駅

美空ひばり

落葉おちばの舞まい散ちる停車場ていしゃばは
悲かなしい女おんなの吹ふきだまり
だから今日きょうもひとり明日あすもひとり
涙なみだを捨すてにくる
真冬まふゆに裸足はだしは冷つめたかろう
大おおきな荷物にもつは重おもたかろう
なのに今日きょうもひとり明日あすもひとり
過去かこから逃にげてくる
一度いちど離はなしたら二度にどとつかめない
愛あいという名なのあたたかい心こころの鍵かぎは
最終さいしゅう列車れっしゃが着つく度たびに
よくにた女おんなが降おりてくる
そして今日きょうもひとり明日あすもひとり
過去かこから逃にげてくる

肩かた抱だく夜風よかぜのなぐさめは
忘わすれる努力どりょくの邪魔じゃまになる
だから今日きょうもひとり明日あすもひとり
過去かこから逃にげてくる
一度いちど離はなしたら二度にどとつかめない
愛あいという名なのあたたかい心こころの鍵かぎは
最終さいしゅう列車れっしゃが着つく度たびに
よくにた女おんなが降おりてくる
そして今日きょうもひとり明日あすもひとり
過去かこから逃にげてくる
そして今日きょうもひとり明日あすもひとり
過去かこから逃にげてくる