親おやの許ゆるさぬ恋こいをして濡ぬれたみさおの すすき船ぶね人ひとの涙なみだを集あつめたように泣ないて流ながれる とめの顔かお好すきな人ひととも添そわれずに誰だれの嫁よめこに なる身みやら夕日ゆうひ淋さびしや船頭せんどうぐらし船ふねに涙なみだを乗のせて行いくこんな私わたしが死しんだとて泣なくは潮来いたこの雨あめばかり水みずと一緒いっしょに流ながれて生いきてどこの岸辺きしべで果はてるやら