00:00:03
(女性記者)
マウラーさん ここんとこ
00:00:04
お風呂 入ってないでしょ?
00:00:06
隣のデスクになった時
約束したはずですよ
00:00:09
2日に一度は お風呂に入るって
00:00:12
(マウラー)うるさいねえ お前は
00:00:15
(女性記者)
応接室に お客さん来てますよ
00:00:17
私 帰りますから
00:00:18
マウラーさん
自分で お茶 入れてください
00:00:21
客? こんな時間にか?
00:00:24
(女性記者)
あの人も お風呂 入ってないわ
00:00:26
マウラーさんと同じくらい
におうもの
00:00:29
何だ? そりゃ
00:00:31
(ドアの閉まる音)
00:00:32
よっこらせっと
00:00:35
大体 誰のせいで
風呂 入ってねえと思ってんだ?
00:00:41
こんな
うだつの上がらねえ新聞社でも
00:00:43
何とかやってけるのは
00:00:45
このマウラー様の
おかげだってことに
00:00:48
ちっとも気付いてねえんだから
ったく
00:00:52
どうも お待たせしました
00:00:53
ん?
00:00:55
(テンマ)あ… テンマと申します
00:00:57
どうか ご協力をお願いします
00:01:00
なるほど こいつは薄汚(うすぎたね)えや
00:01:06
(マウラー)
そうかい あんた医者なのか
00:01:08
そうは見えねえがな
00:01:11
ってことは ドクター
00:01:13
あんたの言いたいことは
こういうことか?
00:01:16
ドイツ各地で起きてる
00:01:17
中年夫婦殺人事件の
次のターゲットが
00:01:20
ここハイデルベルクにいる
00:01:23
その中年夫婦には養女がいて
00:01:25
その娘が二十歳になったら
殺人犯が連れ去りにやってくる
00:01:30
その時 養父母は必ず殺される
00:01:36
だが その養父母も娘も
どこの誰かも分からねえ
00:01:42
ヘッ
00:01:44
ハッハッハッ…
00:01:45
そりゃ 誇大妄想もいいとこだ
00:01:49
笑い事じゃないんです!
信じてください
00:01:49
{\an8}(マウラーのせき込み)
00:01:51
(マウラー)バカバカしい
00:01:53
そんなもん
三流タブロイド紙だって
00:01:55
記事にしねえよ
00:01:57
記事にしてほしくて
来たんじゃありません!
00:01:59
そのきょうだいが
病院を抜け出してから
00:02:02
兄が姿を現すまで
半年以上の空白期間があるんです
00:02:06
(マウラー)だから どうした?
00:02:08
(テンマ)私の考えでは
病院を抜け出した後
00:02:11
きょうだいは そろって
このハイデルベルクに来たんです
00:02:14
(マウラー)あんたの考えではな
00:02:16
そして 2人とも
現在の妹の養父母に養われた
00:02:20
しかし 兄のほうは
短期間で ここも逃げ出した
00:02:23
妹を残して
00:02:26
小説にでもしな
売れねえだろうがな
00:02:30
(テンマ)兄の捜索願が
出ている可能性がある
00:02:33
そして それが
新聞記事になってるかもしれない
00:02:38
9年前の こちらの新聞を
調べさせてください
00:02:41
頼みます
00:02:45
あっ
00:02:47
お願いします
00:02:49
これ以上
犠牲者を出しちゃいけないんだ!
00:02:52
お願いします あっ…
00:03:05
(マウラー)
うちの社長 OAアレルギーでな
00:03:10
これが当時の縮刷版と
原稿のファイル
00:03:16
それと これが
ボツ原稿と資料のファイルだ
00:03:19
あ… ありがとうございます
00:03:22
ああ 日本のお辞儀ってやつか
00:03:25
どういたしまして
00:03:28
言っとくが
00:03:29
くだらねえ話に関わってる時間が
もったいねえだけだ
00:03:33
納得したら とっとと帰ってくれ
00:03:37
(ドアの閉まる音)
00:03:39
ったく たまに
ああいう訳の分かんねえのが来る…
00:03:46
(テンマ)頼む
00:03:48
頼むから見つけさせてくれ
00:03:54
♪~
00:05:09
~♪
00:05:25
(クララ)おはよう ニナ!
00:05:26
(ニナ)あっ おはよう!
00:05:27
(ベアーデ)よかった
ニナ 元気そうじゃない
00:05:30
(クララ)急に倒れちゃうんだもん
びっくりしたよ
00:05:33
紹介した男が
よっぽど気に入らなかったのね
00:05:37
そ… そんなことないよ
急に気分が悪くなっただけ
00:05:41
彼に謝らなきゃ
00:05:43
いいの いいの
あいつのことは もう気にしなくて
00:05:46
え?
00:05:47
あのオットーってやつ
よく聞いてみたら
00:05:49
ニナの白馬の王子様じゃなかったの
00:05:52
彼 ニナのメールに
00:05:54
そんなメッセージ
入れてないって言うのよ
00:05:57
そ… そう…
00:06:02
(ガイテル)ということは
00:06:03
君が失神したのは
その男性を見たからだと言うんだね
00:06:08
ええ
00:06:09
(ガイテル)どんな男だった?
00:06:11
(ニナ)一瞬 見かけただけで
はっきりとは…
00:06:15
(ガイテル)どんな感じだった?
見た時の印象は?
00:06:19
(ニナ)すごく懐かしいような…
00:06:22
ほう
00:06:23
でも違うな…
何か うまく言えないけど…
00:06:28
けど?
00:06:31
あっ
00:06:47
いいよ ニナ 無理しなくて
00:06:50
(ニナ)絶対悪
00:06:52
(ガイテル)ん?
00:06:54
うまく言えないけど… そう
00:06:57
あの悪夢を見た時の感じと
同じような…
00:07:00
うん… “絶対悪”とはまた
宗教的な話になってきたな
00:07:06
私も教会に
通っているわけではありません
00:07:10
けど もう一度 その人に会えば
その答えが はっきりするような…
00:07:15
(ガイテル)失われた記憶も
よみがえるような気がする
00:07:19
(ニナ)はい
00:07:20
(ガイテル)
それも1つの手ではあるが…
00:07:23
そんなことを重荷に思う必要は
ないんじゃないかな?
00:07:27
無理せず これから先のことを
考えるのも大切だよ
00:07:31
はい
00:07:33
(ガイテル)大丈夫
スポーツでもして汗を流せば
00:07:36
不安感なんて吹き飛ぶさ
00:07:40
(あくび)
00:07:44
(記者)マウラーさん
また泊まり込みですか?
00:07:47
(マウラー)おう
00:07:48
(記者)あー そうそう
00:07:50
資料室をあの男に使わせたのは
マウラーさんですか?
00:07:54
あの男?
00:07:56
(記者)ええ さっきいたので
何だって聞いたら
00:07:59
マウラーさんに許可受けたって
00:08:01
あいつ まだいたのか ったく
00:08:08
おい こら いいかげんに…
00:08:10
ん?
00:08:12
ああっ おい!
00:08:16
大丈夫か? おい!
00:08:18
ん?
00:08:29
ほら 食いな
00:08:31
はい…
00:08:39
(マウラー)うまいだろ?
俺は朝飯は いつもこの店だ
00:08:43
うちには帰らないんですか?
ご家族は?
00:08:47
いねえよ
女房が出ていっちまったからよ
00:08:50
え?
00:08:51
仕事仕事で追いまくられて
00:08:54
気が付いてみりゃ 女房は
娘連れて実家に帰っちまった
00:09:01
奥さん 迎えに行く気は
ないんですか?
00:09:04
あっ 何でだよ?
おん出てったのは向こうだ
00:09:08
何で俺が迎えに行くんだよ
00:09:10
いえ 仕事にかまけてたことを
悔やんでいるみたいだから
00:09:15
(マウラー)ふ… ふざけたこと
言ってんじゃねえ
00:09:17
男は仕事が第一だ
00:09:19
この仕事を理解できねえ女房なんか
出てってもらって結構!
00:09:24
すみません 余計なことを
00:09:26
そうだよ 余計なことだよ
00:09:29
あっ あの… それと もう1つ
00:09:32
たばこ 吸いすぎですよ
医者として忠告します
00:09:35
大きなお世話だって言ってんだろ
00:09:38
女房と同じこと言ってんじゃねえ
00:09:40
奥さんも あなたの体
気遣ってたんですよ
00:09:50
大きなお世話だ
00:09:54
(ニナの父)
ニナの誕生日プレゼントかい?
00:09:56
(ニナの母)
ええ やっと編み上がったの
00:09:59
(ニナの父)昔は
こんな小さいセーターだったのにな
00:10:04
あなた ホントに言うんですか?
私たちの娘じゃないってことを…
00:10:10
私 このままでも…
00:10:15
そうだな
そんなこと言う必要ないな
00:10:19
ニナは 私たちの娘だもんな
00:10:22
うん
00:10:23
(ドアの開く音)
00:10:25
(ニナ)ただいま!
00:10:26
おかえり!
00:10:27
(ドアの閉まる音)
00:10:28
(ニナ)あー おなかすいた!
00:10:32
(2人)フフ…
00:10:34
(ニナ)先のことを考えろか…
00:10:38
ガイテル先生の言うとおりかもね
00:10:39
ガイテル先生の言うとおりかもね
00:10:39
{\an8}(パソコンの起動音)
00:10:44
(メールの受信音)
00:10:45
(メールの受信音)
00:10:45
{\an8}(ニナ)あっ
00:10:46
(メールの受信音)
00:10:56
あっ
00:10:58
“あした 誕生日の夜7時
ハイデルベルク城で会おう”
00:11:04
あした… ハイデルベルク城で…
00:11:13
(マウラー)この忙しいのに
あんたに付き合わされて
00:11:16
スクラップの山と にらめっこだ
00:11:18
もう諦めたほうが
いいんじゃないのか?
00:11:22
(資料をめくる音)
00:11:24
(マウラー)フン
00:11:30
(マウラー)なあ ドクター
(テンマ)んっ
00:11:32
もし… もしもだぜ
00:11:35
俺が その…
女房 迎えに行ったら
00:11:39
女房 帰ってくると思うか?
00:11:42
ええ たばこ やめたらね
00:11:45
ケッ
00:11:46
(テンマ)フフッ
00:11:49
(テンマ)あっ
(マウラー)どうした?
00:11:53
あった
00:11:54
(マウラー)ん?
00:11:56
(テンマ)“11歳の少年失踪”
00:11:58
“誘拐の可能性もあるが”
00:12:00
“今のところ 脅迫など
犯人からの連絡は一切なし”
00:12:04
“ネッカー通り16番地”
00:12:06
フォルトナーという人が
捜索願を出している!
00:12:09
(マウラー)ん… その記事なら
こっちの資料があるはず…
00:12:14
ああ あったあった
00:12:17
ん? ありゃ?
00:12:20
(テンマ)
ど… どうしたんですか?
00:12:22
あんた その犯人は
00:12:24
妹が二十歳になったら
迎えに行くって言ってたな
00:12:28
この記事の男の子が その兄なら
00:12:31
ほら ここに
生年月日が書いてあるぜ
00:12:35
{\an8}今日が その双子の
二十歳の誕生日だよ
00:12:46
(ニナ)あっ もしもし パパ?
私 今アルバイト終わったとこ
00:12:51
今から ちょっと
友達に会って帰るから
00:12:54
うん ハイデルベルク城で
00:12:57
そうか ママが
誕生日パーティーの準備してるぞ
00:13:04
ニナから電話?
00:13:06
ああ 友達と会ってから帰るとさ
00:13:09
どんな友達なんだか
00:13:12
ニナも年頃だもの
00:13:15
(ニナ)これで分かるかもしれない
00:13:18
私の記憶が…
00:13:23
私は知りたい
00:13:26
本当の私を
00:13:29
(マウラー)ドクター
00:13:30
フォルトナー家に双子の妹がいたら
どうするつもりだ?
00:13:34
とにかく その一家には
危険が迫っています
00:13:37
警察に連絡して
警備を頼みます
00:13:39
グハハハハ
あんたの推理で警察が動くかい
00:13:43
まだ何も事が起きてねえのに
00:13:45
事が起きてからじゃ遅いんだ!
00:13:47
事なんか起きやしねえよ
全部 あんたの妄想だ
00:13:51
(テンマ)ん…
00:13:53
いいか? ドクター
00:13:55
俺は 例の4件の夫婦殺しのうち
00:13:58
ケルンの現場に
取材に行ってるんだよ
00:14:00
えっ?
00:14:01
あの現場は特別だった
00:14:04
何の目的も感じねえ
何の欲も 何の恨みも感じねえ
00:14:11
ただ単に 人の命を絶っただけ
って感じだった
00:14:15
ああいう現場見りゃ すぐに分かる
00:14:17
あんた 二十歳にもならねえ小僧が
犯人だって言ってたが
00:14:21
そんな若造が 何の感情もなしに
殺しができると思うか?
00:14:25
ありゃ 小僧が
しでかしたもんじゃねえ
00:14:29
もっとでかい何かだ
00:14:31
でかい何かって…
00:14:34
ケッ それが問題だ
00:14:36
この件に関しちゃ
うまく言葉が見つからねえ
00:14:44
どうしても言えっていうなら
陳腐な表現になるが
00:14:48
ありゃ 悪魔の仕業だ
00:14:52
もし目の前に あの犯人が現れたら
俺は迷わずに ぶち殺すね
00:15:05
(マウラー)ネッカー通り16番地
00:15:07
ここだぜ
00:15:15
こんばんは
夜分 失礼します
00:15:22
(ニナの父)はい
00:15:24
ハァ
00:15:27
失礼します
00:15:28
私 ハイデルベルク・ハイデルベルクポストの
マウラーと申します
00:15:32
(ニナの父)
新聞記者さんが何か?
00:15:34
あの…
ちょっと お伺いしたいんですが…
00:15:41
(ニナの父)何でしょう?
(マウラー)ああ
00:15:44
この 1986年の男のお子さんの
捜索願の件で
00:15:49
はっ
00:15:51
(マウラー)ああっ
00:15:52
(ニナの父)
そ… その話は もういいです
00:15:55
あっ あの 少し
お聞かせ願えないでしょうか?
00:15:58
お宅には娘さんがいませんか?
失踪した男の子の双子の妹さんが!
00:16:06
お願いです! 答えてください!
00:16:10
(マウラー)参ったな…
(テンマ)え?
00:16:13
ケーキだよ
00:16:14
中で誕生日パーティーのケーキを
用意してやがった
00:16:20
9年前
双子を引き取ったんですね?
00:16:23
その妹が
まだ こちらにいるんですね?
00:16:25
(ニナの父)帰ってください
(テンマ)んっ
00:16:27
(ニナの父)
私たち ニナを本当の娘として
00:16:30
ここまで育ててきたんです
00:16:32
波風 立てないでください
00:16:34
ほっといてください!
00:16:37
あなた方は
9年前 双子を引き取った
00:16:39
兄のほうは 頭に手術の痕が…
そして 妹は記憶喪失だった
00:16:44
そうですね?
00:16:48
フォルトナーさん すぐに
警察に知らせなくちゃいけない!
00:16:52
あんた方と
娘さんの命が危ないんだ!
00:16:56
マウラーさん
00:17:02
ど… どういうことですか?
00:17:05
娘さんに会わせてください
00:17:08
(ニナの父)
娘は今 出かけてますが…
00:17:10
(マウラー)ええっ?
(テンマ)ど… どこに?
00:17:13
ハイデルベルク城に…
友達と会うとか言って
00:17:18
車を貸してください
00:17:20
ま… 待て
警察に連絡してからだ
00:17:22
(テンマ)警察に長々と
説明している時間なんかありません
00:17:26
早くキーを!
00:17:29
分かった
俺が こっから電話しとく
00:17:32
(テンマ)お願いします
00:17:35
よう ドクター
00:17:37
気を付けろ さっき言ったように
相手は とんでもねえ野郎だ
00:17:42
絶対 死ぬんじゃねえぞ
00:17:44
マウラーさん…
00:17:46
ちゃんと生きて帰ってくるんだ
そしたら… たばこ やめてやるよ
00:17:51
ヤブ医者の言いつけどおりにな
00:17:55
奥さんも喜びます
00:17:57
フン! さてと…
警察に どう説明するかな
00:18:01
娘は… 娘は無事なんですか?
00:18:04
娘は… 娘は無事なんですか?
00:18:04
{\an8}(走り去る車の音)
00:18:04
{\an8}(走り去る車の音)
00:18:04
{\an8}(走り去る車の音)
00:18:04
(ニナの母)何が起きたんです?
00:18:06
大丈夫ですよ
電話 借りますよ
00:18:10
(ニナの父)
娘に何があったんですか?
00:18:12
(ニナの母)
教えてください お願いします!
00:18:14
落ち着きなさい ん?
00:18:22
何てこった
00:18:25
電話線が切られてるぜ…
00:18:40
アンナ 無事でいてくれ アンナ…
00:18:46
約束の時間 とっくに過ぎてる
00:18:50
やっぱり あの呼び出し
いたずらだったんだわ
00:18:54
帰ろう
00:18:57
(庭師)ダメだよ
(ニナ)あっ
00:18:59
(ニナ)えっ?
00:19:10
(庭師)
ここで待ってなきゃダメだよ
00:19:14
(テンマの荒い息)
00:19:20
あなた 誰?
00:19:23
(庭師)頼まれたんだ
00:19:27
(庭師)あんたが
ここで待っているようにね
00:19:30
はっ
00:19:33
(庭師)待てって言ってるんだ
分かんないのか?
00:19:39
待て!
00:19:41
お前は ここで
待ってなきゃいけないんだ!
00:19:44
俺は そう言われたんだ!
00:19:46
(ニナ)ハァ ハァ ハァ…
00:19:47
(テンマ)アンナ!
00:19:49
えっ?
00:19:51
(テンマの荒い息)
00:19:54
(テンマ)アンナ…
いや ニナ・ニナフォルトナーだね?
00:19:59
覚えているかい?
医者のテンマだよ
00:20:02
よかった 無事で
00:20:05
アンナ… Dr.(ドクター)テンマ…
00:20:08
(テンマ)
さあ 行こう うちに戻るんだ
00:20:11
あ… あなたが… 白馬の王子様?
00:20:14
えっ?
00:20:15
(庭師)何だ? お前は
(テンマ)んっ
00:20:18
(庭師)
邪魔すんな… 邪魔すんなよ…
00:20:21
こいつは ここで
待ってなくちゃいけないんだ
00:20:25
そうしなきゃ 俺… 俺…
00:20:29
はっ
00:20:30
金が もらえないんだー!
00:20:32
(テンマ)うっ う…
00:20:35
(庭師)あいつは
誰も来ないって言ったのに!
00:20:37
ちくしょう!
00:20:39
うあっ
00:20:41
はっ
00:20:43
(庭師)ぐわっ ああっ!
00:20:46
(庭師)あがーっ
(ニナの力み声)
00:20:49
ハァ ハァ ハァ
00:20:52
大丈夫ですか?
00:20:54
お… 驚いたな…
00:20:56
とにかく 何か縛るものを!
00:20:58
あ… ああ
00:21:00
(庭師のうめき声)
00:21:04
誰に頼まれたんだ?
00:21:05
(庭師)し… 知らねえよ
00:21:07
そいつは いつ
ここに来ると言ったんだ!
00:21:09
知らねえよ ただ⸺
00:21:11
大切な仕事してから
ここに来るって言ってただけだよ!
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あっ… まさか 君の家が…
00:21:19
え?
00:21:23
早く 君の家に戻らなくっちゃ
00:21:25
ど… どういうこと?
00:21:26
理由なんか後だ
早く行くんだ アンナ!
00:21:29
アンナ?
00:21:30
(テンマ)早く!
(ニナ)あっ
00:21:35
ううっ くそっ ほどけねえ!
00:21:40
{\an8}(足音)
00:21:41
{\an8}(足音)
00:21:41
うう ああ… ん?
00:21:45
あっ
00:21:53
あ…
00:21:56
あっ
00:21:58
(ニナ)教えてください
あなたは何者なんですか?
00:22:02
それに 私はアンナじゃない!
00:22:03
ニナです!
00:22:05
いや 確かに
私の病院に担ぎ込まれた時
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君はアンナ そして
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君の兄さんは
ヨハンという名前だった
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兄さん…
00:22:29
{\an8}♪~
00:23:33
{\an8}~♪