00:00:32
(拍手)
00:00:35
(瓶子副編集長)
それでは 続きまして→
00:00:37
連載50回 「PCP-完全犯罪党-」の
亜城木先生 前へお願いします。
00:00:44
(新妻エイジ)
は~ 蒼樹先生が来られないのは
残念で~す。
00:00:49
(平丸一也)かわいそうなユリタン…。
連載50回目前で打ち切りなんて…。
00:00:55
(佐々木編集長)
2人とも本当によくやってくれた。
おめでとう。
00:01:00
(真城最高)ありがとうございます。
(高木秋人)ありがとうございます。
00:01:04
何 泣いてんだよ。
うれしいからに決まってるじゃん。
00:01:08
(瓶子)では 別室で
記念撮影を お願いします。
00:01:12
(カメラマン)
お一人ずつも撮りましょうか?
00:01:16
いえ。
00:01:18
僕たちは2人で亜城木夢叶なので。
00:01:22
(カメラマン)撮りま~す。
00:01:24
(シャッター音)
00:01:26
♪♪~(オープニングテーマ)
00:01:40
♪♪~
00:02:31
♪♪~
00:02:42
♪♪~
00:02:52
(平丸)そんなバカな!→
00:02:54
連載なんて狙いませんよ。→
00:02:56
ラブフェスタで
1位を取れなかったんですから。
00:03:00
(吉田幸司)
2位なら十分狙える範囲だ。
00:03:02
1位でなければ 大ヒットは無理。
00:03:05
2位では「ONE PIECE」を越えるのは
到底 無理。
00:03:07
大きく出たな。
(平丸)やるなら大ヒット。→
00:03:11
次の作品で一生描かずに済む
くらい 稼げるものしか描かない。
00:03:14
(吉田)
平丸君 楽しようとしては駄目だ。
00:03:18
マンガというものは
ねちっこく やっていって→
00:03:20
初めて評価されるものだ。
00:03:22
それに そんなすごい作品は
君には無理だ。
00:03:25
大体 君の作品は
ギャグマンガだと何度も…。
00:03:28
あ~っ! しかたない!
「僕には通じない」で連載狙います。
00:03:32
おお~っ!
(平丸)そのかわり→
00:03:34
蒼樹さんとのお茶会を
許してくれますよね?
00:03:38
分かった。 いいだろう。→
00:03:41
で そのお茶会なんだが
僕も同伴しよう。
00:03:45
はあ!? 何ですか それは!
00:03:47
よく聞け
。
出たよ 「よく聞け」!
00:03:49
大体 平丸君 蒼樹先生と1対1で
会話できるのか!?
00:03:57
(吉田)
蒼樹先生も その方が安心する。
00:04:00
いや 最初から1対1は避ける。→
00:04:03
そうだ 山久も呼んだ方がいいな。
その気配りがまた女心をくすぐる。
00:04:10
(平丸)分かりました。
00:04:12
(安岡ひろみ)
ラブフェスタ ケツから2番っすか。
00:04:16
(服部雄二郎)やっぱり恋愛経験が
ないと きついって事か。
00:04:19
(福田真太)うるせ~!
広島のロミオとは…って→
00:04:22
蒼樹嬢も男とつきあった事
ないはずだ。
00:04:24
(野中)やっぱ あれっすよ。
読んでる本の違い。
00:04:27
先生 マンガしか読まないから。
野中 てめ~はひと言多いんだよ!
00:04:31
まあ 福田君
そんなカリカリしないで。
00:04:34
(福田)何すか 雄二郎さん
ケツから2番なのに にやけて。
00:04:37
にやけたくもなるよ。
「ロードレーサーGIRI」 アニメ化 決定だ!
00:04:41
えっ!?
マジっすか!?
00:04:43
(雄二郎)ああ。 秋くらいからだ。
00:04:45
細かい事は まだ決まってないが
やる事だけは もう決定だ。
00:04:49
(野中)うぉ~!
先生 おめでとうございます!
00:04:52
(安岡)アシ代UPお願いします!
00:04:54
(雄二郎)
それじゃ 原稿もらっていくよ。
お疲れさま。
00:04:57
(野中)ここまで頑張って
苦労したかいが あった~!
00:05:00
雄二郎! …さん
趣味のバイクを生かした作品を描く。
00:05:06
きっかけをくれたのは
あんただ。
00:05:09
ありがとうございます。
00:05:12
おいおい らしくない事するなよ。
00:05:14
(福田)チッ! 素直じゃね~な!
(雄二郎)どっちが。
00:05:18
えっ 「ロードレーサーGIRI」
アニメ化ですか?
すごいな 福田さん。
00:05:22
(服部 哲)まあ 君たちにとっては
悔しいかもしれないが…。
00:05:25
それより
次の打ち合わせしましょう。
えっ…。
00:05:28
確か 6年生になった
ところからだよな。
うん。
00:05:31
(服部)どうしたんだ?
(2人)はい?
00:05:33
いや 他の作品のアニメ化の話を
聞いても 以前と違って…→
00:05:38
君たちらしくない反応だ。
00:05:40
僕たちは 僕たちですから。
焦らずに やっていこうと。
00:05:44
もちろん アニメ化を諦めたわけじゃ
ありません。
00:05:47
今は 「PCP」を少しでも上に。
まず「CROW」の上に行くのを目標に。
00:05:52
そうしながら僕は
もっと描くスピードを上げます。
00:05:55
時間の限り
いろいろな事に興味を持って→
00:05:58
挑戦しながら チャンスが来た時。
00:06:00
「これだ!」というのが
来た時に備えて。
00:06:03
力をためておく。
僕たち まだ 21ですから。
00:06:07
そうか。 いい心がけだと思う。
ありがとうございます。
00:06:12
ああ そうだ。
打ち合わせの前に もう一つ話が。
00:06:16
(高木香耶)月例賞の審査員!?
00:06:18
すごいわね~。
連載1年以上続いて 人気も上々。
00:06:23
もうすっかり
「ジャック」作家って感じじゃない。
00:06:26
にしても
審査員って器じゃないのにな~。
00:06:28
1年 連載した作家には回ってくる
システムなんだから しかたないよ。
00:06:33
でも 自分たちで ライバル選ぶって
どうよ?
00:06:36
そこまで余裕のある立場じゃ
ないだろ。
00:06:38
それは そうだけど…。
00:06:40
ひょっとしたら
「新人は どんどん出てくるぞ。→
00:06:43
うかうかしてんなよ」っていう
編集部の警告なのかもな。
00:06:46
プロの世界って厳しいわね~。
そうだとしても→
00:06:50
今の俺たちは 「PCP」を
しっかり描き続けるしかないんだ。
00:06:54
そして 実力をつけて→
00:06:56
いずれ「これだ!」っていう連載を
もう一本。
おう! そうだな。
00:06:59
あっ もう何かアイデアあるの?
00:07:02
う~ん 具体的には まだだけど
何となく方向性は見えてる。
00:07:07
方向性って?
だからまだ具体化できてないって。
00:07:10
いいから言ってみろよ。
00:07:12
方向性だけでも聞いておいた方が
シュージン1人で考えるより いいだろ。
00:07:18
俺が考えるに 「ジャック」で大人気に
なるのは 王道バトルマンガだけど→
00:07:23
今から それをやっても
駄目って思うわけ。
00:07:26
俺たちが王道に向いてないって
ずっと前から分かってるだろ。
00:07:29
そうじゃなくて 王道バトルは
一つの時代を築いたけど→
00:07:33
次の時代を作るのは
新しいマンガって意味。
00:07:37
…で 俺が考えるのは→
00:07:40
邪道バトル!
00:07:42
なんか かっこいい言い方~。
確かに言い方は…。
00:07:46
「ジャック」で バトルマンガは うける!
00:07:49
しかし 王道バトルでは
過去の名作の上には行けない!
00:07:53
そこで 邪道バトル!
00:07:55
秋人さん すてき~!
00:07:57
例えば 殴る蹴るのない
特殊能力や技も出さない。
00:08:00
でも
ぐいぐい引き込まれるような。
00:08:02
で 具体的には?
00:08:04
あ いや あの だから
具体的には まだ…。
00:08:11
(小杉達朗)おはようございます!
00:08:13
おう 早いな 小杉。
00:08:15
はい。 配属されてから
毎日 仕事が楽しくて。
00:08:18
つい早く目が覚めちゃうんですよ。
00:08:21
そうか。 頑張れよ。
はい。 ん?
00:08:25
(服部)おお すまん すぐ片づける。
00:08:28
(小杉)これって
月例賞の原稿ですよね?
00:08:30
(服部)
ああ 今月はうちの班が担当だから
読み返してたんだ。
00:08:40
う~…。
00:08:44
(蒼樹 紅)お待たせしました。
00:08:46
いやいや 待ってないです。
00:08:48
蒼樹さんを待ってるのは
楽しいので あっという間…。
00:08:51
すみません。
支度に手間取ってしまって…。
00:08:54
でも びっくりしました。
00:08:56
待ち合わせより1時間も早く
電話が来て わざわざ迎えにまで。
00:09:00
いいえ こちらこそ
勝手に来てしまって…。→
00:09:03
ささっ 狭い所ですが…。
00:09:06
ありがとうございます。
00:09:08
あ あの…。
何でしょう?
00:09:11
蒼樹さん
正直に答えてもらいたい。
はい?
00:09:14
吉田氏の息が どのくらい…。
00:09:17
吉田氏から 「僕と会ったら
こう言ってくれ」と→
00:09:20
指示が出ているはず。
いいえ。
00:09:22
えっ 何も?
はい。
00:09:25
本当に?
山久さんには→
00:09:27
平丸先生が
またすぐ連載できるように→
00:09:30
励ましましょうと
言われましたけど…。
00:09:33
心の声
やはり 罠だったんだ。
3人がかりで 僕を…。
00:09:36
お茶会の時は 平丸に
連載狙うように よろしく頼むよ。
00:09:41
平丸とは 連載目指すように話を。
はい。
00:09:47
恐ろしい…。→
00:09:49
蒼樹さん
今日は お互いの担当を交え→
00:09:53
4人で 僕のマンション
という約束でしたが。
(蒼樹)はい。
00:09:57
(平丸)2人で カフェとかでは
だ… 駄目でしょうか?
00:10:00
え?
それが無理でしたら
僕は帰ります。
00:10:04
えっ… どうしたんですか?
(平丸)でも→
00:10:07
もし2人だけで
お茶してもらえるなら…→
00:10:10
携帯の電源を切って下さい!
00:10:25
そろそろ
平丸君の所へ行くとするか。
00:10:29
(山久雅和)おかしいな…。
ん? どうした?
00:10:32
蒼樹さん 携帯の電源
切ってるみたいで…。
00:10:35
家の方も留守電になってるし…。
おい 困るぞ。
00:10:39
今更 蒼樹先生の気が
変わったなんて事…。
00:10:42
いえ 蒼樹さんも乗り気で→
00:10:44
今日を楽しみにしている
みたいでしたけど。
00:10:49
[TEL](案内)
「お客様がおかけになった番号は→
00:10:51
電波の届かない場所におられるか
電源が入っていないため→
00:10:54
かかりません」。
(吉田)平丸にも つながらない。
00:10:58
えっ 両方ともって。
00:11:01
駆け落ち…
いや 平丸が蒼樹先生を拉致!
00:11:04
ええっ!?
いくぞ 山久! これは事件だ!
00:11:09
(山久)あの 行くってどこへ?
00:11:12
平丸君は俺たちを出し抜き→
00:11:14
蒼樹先生と2人で会ってるに
違いない。 そこだ!
00:11:18
2人とも立派な大人じゃない
ですか。 別に会っても…。
00:11:22
やつは本気で 蒼樹先生との結婚を
狙っているんだ。
00:11:26
駄目なんですか?
駄目に決まってるだろ!
00:11:29
そんな事になれば…。
00:11:31
平丸一也は
もう一生 マンガを描かない!→
00:11:34
蒼樹先生に稼いでもらい
自分は ダラダラ遊んで生きる算段!
00:11:39
そんな…。
00:11:43
(エンジン始動音)
00:11:47
早くしろ。
僕は遠慮します。
00:11:49
人の恋路の邪魔をしたくないので。
00:11:51
そうか。
まあ 平丸君がやらかしてる事だ。
00:11:55
担当の俺が 始末をつけねばな。
00:12:00
(吉田)湾岸線を走行中か…。
00:12:02
恐らく蒼樹先生を
助手席に乗せて… 生意気な。
00:12:06
いや やばいぞ。
え?
00:12:09
もし蒼樹先生に告白しようもの
なら もっと恐ろしい事に…。
00:12:14
えっ!
00:12:19
お気をつけて…。
00:12:25
すみません…
突然 変なお願いして。
00:12:28
いえ こんな時にお仕事の電話って
いうのも なんですものね。
00:12:37
あ… フフッ もう追いついたぞ。
フフフフ! 愚かなやつめ!
00:12:47
(吉田)ふ 福田君!?
何してるんだ?
00:12:50
えっ!? あ… 吉田さん?
00:12:54
どういう事なんだ?
このドイツ車は 確か平丸君の…。
00:12:58
ちょっと前に 俺の所に来て
10万で売るから そのかわり→
00:13:01
今日一日 ドライブしてくれと
言われたっす。
00:13:05
じゃあ やつは…。
新車 買ったみたいっすよ。
00:13:09
なんか今日のためにって
言ってました。
00:13:11
相変わらずですね 平丸先生。
00:13:14
あ ああ…。
00:13:16
心の声
くっそ~
今日の平丸は ひと味違うな。→
00:13:20
新車まで買う意気込みも…。
まずい 非常にまずいぞ これは。→
00:13:26
何とかしなければ…。
00:13:29
えっ 平丸さんが 行方不明!?
00:13:32
ああ。 吉田さんから逃げて
蒼樹嬢とお茶してるらしいんだが。
00:13:36
どっか心当たりあるか?
00:13:38
は~ 何だ そういう事ですか。
でも どうして福田さんが?
00:13:43
吉田さんから協力を頼まれた
ってのもあるが…→
00:13:50
平丸さんの事
応援してやりて~んだ。→
00:13:53
あと蒼樹嬢と1対1じゃ
何しでかすかって心配もあるがな。
00:13:58
そうですね。
00:14:01
でも どこに行ったかなんて
誰にも分かるわけないし…。
00:14:06
さすがに ヒントが
「お茶」と「デート」だけじゃね。
00:14:09
すみません 福田さん
僕たちにも…。
00:14:11
待てよ! 確か…。
00:14:14
[TEL]福田さん お待たせしました。
00:14:16
おう 何か分かったか?
[TEL]この前の読切です。
00:14:19
読切~?
[TEL]はい。
00:14:21
平丸さんの作品も 蒼樹さんの
作品も デートシーンは青山のカフェです。
00:14:27
[TEL](福田)なるほど…
しかし そんなに単純か?
00:14:30
[TEL]≪(安岡)平丸さんでしょ?
単純っすよ。
00:14:32
でも もう ここぐらいしか
思いつく所は…。
00:14:35
(福田)分かった 行ってみる。
00:14:38
蒼樹嬢道連れに
無理心中とかされても困るしな。
00:14:41
[TEL]心中!? 何言ってるんですか!
00:14:44
いや 俺もそう思うんだが
吉田さんが…。
00:14:47
回想
もし蒼樹先生にふられでもしたら
平丸君は再起不能になる!
00:14:53
[TEL](福田)なんて言うからさ。
吉田さん かなり真剣だったし。
00:14:58
じゃあ とりあえず デートシーンの事は
伝えておく。 じゃあな。
00:15:03
心中って…。
まさか蒼樹さんと平丸さんが?
00:15:08
何で そんな事に…。
00:15:11
思い詰めてたのね。
何をだよ?
00:15:13
2人とも連載 終わったじゃん。
そのくらいで!?
00:15:21
サイコー…。
00:15:23
そうですか~
蒼樹さんは やっぱり青ですか。
00:15:27
僕は 黄色が好きだな。
そうなんですか。
00:15:30
はい。
00:15:43
心の声
(平丸)こ 告白するんだ。→
00:15:45
わざわざ この日のために
新車を買い プレゼントまで…。
00:15:50
(バイクのエンジン音)
00:15:55
吉田氏!?
心の声
00:15:57
見つけたぞ 平丸!
00:15:59
蒼樹さん 行きましょう!
えっ? まだお茶が…。
00:16:02
マスター 勘定は ここに。
釣りは要らない!
00:16:06
(平丸)急ぎましょう!
吉田氏が追ってきたんです。
00:16:09
えっ 吉田さんが?
00:16:12
♪♪~
00:16:18
くそっ 街中では
バイクに追いつかれる。
00:16:21
蒼樹さん 車を捨てます。
えっ!?→
00:16:24
でも この車 買ったばっかりって。
それに…。
00:16:28
蒼樹さんと ドライブできたんだ。
安いもんです。
00:16:33
(平丸)さあ 早く!
00:16:35
フッ やっと諦めたようだな。
ん?→
00:16:40
歩道橋に上がるつもりか。
00:16:42
ハイヒールで走って大丈夫ですか?
はい 大丈夫です。
00:16:46
なんか いいです。
00:16:50
「なんかいい」って言いました?
はい。 こんなの初めてで。
00:16:56
恋愛ドラマの主人公みたいで…
なんかいいです。
00:17:01
≪(吉田)平丸君!
逃げても無駄だ!
00:17:04
(平丸)
吉田氏… ってか何であんたが
追いかけてくるんだ!
00:17:09
心配だからに決まってるだろ。
(平丸)うそをつけ!→
00:17:12
あんたは 自分の出世のために僕に
マンガを描かす事しか考えてない!
00:17:16
(吉田)それのどこが悪い?
(平丸)すんなり認めるのか!
00:17:19
僕は当分 休みたいんだ!
放っておいてくれ!
00:17:23
今日のお茶会だって…。
00:17:25
蒼樹さん ラブフェスタ1位
おめでとうございます。
00:17:28
平丸さんも
2位じゃないですか。→
00:17:31
一緒に連載
頑張りましょうね ウッフン。
00:17:34
てか そういう筋書きだったと
蒼樹さんから聞いたぞ!
00:17:37
僕をみんなで
はめるつもりだったな~!
心の声
そこまで細かくは…。
00:17:40
何を言ってるか分からないが
君は連載を狙える!
00:17:44
マンガ家として幸せな事じゃないか。
00:17:46
描きたくないと
言ってるじゃないか。
00:17:48
2年は休みたいと。
(吉田)2年は長すぎる!→
00:17:51
「僕には通じない」は
連載で伸びるタイプ。
00:17:54
そうですよ 平丸先生。 連載の
チャンスを逃すのは 良くないですよ。
00:17:59
えっ あ… はい そうですね。
00:18:01
(吉田)いいか 平丸君 よく聞け!
00:18:03
出たよ 「よく聞け」!
聞きたくない!
00:18:05
いや 聞いてくれ。
今から言う事は 本当の気持ちだ。
00:18:10
つまり いつもは
うそ 偽りだらけ。
00:18:12
そこは否定せん。
しろよ!
00:18:14
君は…
2~3年に一度の逸材なんだ!
00:18:19
え… 10年とかじゃないのか!?
00:18:21
ああ 2~3年だ。
うぬぼれるな!
00:18:24
そこだけは うそついても
いいんじゃないか!?
00:18:28
君は仕事が嫌い。
そうだな?
00:18:30
ああ そうだ! 働きたくない!
描きたくない!
00:18:34
(吉田)できれば一生… そうだな?
はい。 できれば…。
00:18:37
働きたくない 描きたくないと
しかたなく描いたマンガが面白い。
00:18:41
天才だ!
そんな先生は 他にはいない!
00:18:47
面白いものを
描こうとしないのに→
00:18:49
いやいや やっつけで
描いているのに 面白い!
00:18:52
僕は その才能に ほれたんだ!
00:18:55
吉田氏… あんたは分かってない。
00:18:58
週刊で描く事が
どれだけ苦しいのか…。
00:19:01
(吉田)ああ マンガ家の苦しみは
編集には分からない。
00:19:05
(平丸)描くのが嫌なんだ…。
今日 こうして→
00:19:09
締め切りに追われず
マンガの事も考えずに解放された→
00:19:13
蒼樹さんとの時間が
どれだけ楽しかったか。
00:19:18
あんたに分かるか!
00:19:20
今日という日は 僕の人生で
一番幸せな一日だったんだ!
00:19:24
心の声
平丸さん…。
00:19:26
(吉田)
そこまで幸せを感じられたのは→
00:19:29
その前に マンガを描く苦しみが
あったからではないのか?
00:19:33
マンガを描いていなかったら→
00:19:35
蒼樹先生と
デートできていただろうか。
00:19:39
蒼樹先生が会ってくれたのは
なぜだ?
00:19:42
平丸君が 今まで一生懸命 マンガを
描いてきたからじゃないのか?→
00:19:48
よく考えろ。 なぜ今日の幸せが
生まれたのかを。
00:19:53
マンガを描きもしない平丸君と→
00:19:56
蒼樹先生は手をつなぎ
一緒に逃げてくれただろうか?
00:20:00
(平丸)え… 手?
00:20:02
手 つないでませんよね?
つなぎましたよ。
00:20:06
えっ つないだ?
うそ いつ?
00:20:10
ええい!
そんなのは どうでもいいだろ!
00:20:12
僕が言いたいのは
仕事をしていれば→
00:20:14
また こういう幸せが
あるかもしれないという事だ!
00:20:19
分かりました。
マンガは描きます。
(吉田)おお!
00:20:23
確かに今があるのは
マンガを描いていたから…。
00:20:27
吉田氏にも感謝しよう。
(吉田)平丸君…。
00:20:30
しかし 僕は今日に懸けてるんだ。
00:20:33
どうしても蒼樹さんに
伝えたい事がある。
00:20:36
(吉田)やめるんだ 平丸君!
00:20:38
蒼樹さんは 永遠に憧れの人だから
いいんじゃないのか!?→
00:20:41
ふられたあとの事を考えろ!
00:20:44
ふ ふられたら…。
00:20:46
(吉田)君は マンガどころじゃない。
仕事など できなくなるぞ!
00:20:53
吉田氏! 仕事と恋愛を
ごっちゃにするのは…→
00:20:56
人の恋心を利用するのは
やめてくれ!→
00:20:59
蒼樹さんに失礼だ!
00:21:02
僕は男だ!
男なら結果が どうであろうと…。
00:21:06
やめろ 落ち着け!
00:21:08
駄目だったその時
夢も希望もなくなるんだぞ!
00:21:11
≪平丸さ~ん!
00:21:13
頑張れ!
僕たちが応援してますから!
00:21:16
平丸さ~ん 頑張って!
(福田)告れ 平丸さん!
00:21:19
(安岡)ふられるのを恐れるな!
俺なんて 100回以上っす!
00:21:22
そうですよ 平丸さん!
ここで ひいたら 男じゃない!
00:21:26
いけ 平丸さ~ん!
(香耶)頑張れ~!
00:21:31
初めて会った時 きれいな人だ
好きだって思いました。
00:21:35
つきあって下さい!
00:21:42
(蒼樹)はい。
00:21:44
私からもお願いします。
00:21:47
今日とても楽しかったです。
また会って下さい。
00:21:50
うわ~!
00:21:53
やった~! やったよ 吉田氏~。
(吉田)マジ… うそ…。
00:21:58
(蒼樹)
でも マンガもちゃんと描いて下さい。
約束ですよ。
00:22:01
(平丸)は はい!
00:22:03
これから平丸さんのマンガ
ますます面白くなりそうだな。
00:22:07
おう 負けらんね~な。
00:22:10
(服部)それじゃ 今日はこれで。
お疲れさまです。
00:22:14
(服部)あと これ。
月例賞の最終候補作だ。
00:22:18
はい。 見させてもらいます。
00:22:20
実は この中に
とんでもない作品…。
00:22:24
僕の目から見たら すぐに
連載にできる作品が一つある。
00:22:27
(2人)えっ!
00:22:29
10話分まとめて
送ってきてるんだが→
00:22:31
まるで
君たちを見ているようだ…。
00:22:34
いや 君たち以上か。
00:22:42
は 早く読んでみようぜ。
おう まずは その10話作品。
00:22:48
服部さんが
そこまで押す作品って…。
00:22:52
「シンジツの教室」…。
00:22:55
一体 どんな話なんだ…。
00:23:02
♪♪~(エンディングテーマ)
00:23:24
♪♪~
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♪♪~