00:00:35
(真城加代子)
お父さんに話したわよ。
00:00:38
(真城最高)そ… それで?
00:00:40
「やらせろ。
男には男の夢がある」だって。
00:00:46
(真城二三男)
信弘の部屋… 仕事場は→
00:00:50
信弘が死んだ
あの時のままにしてある。
00:00:55
ネーム見せてやるから 来い!
[TEL](高木秋人)はい?
00:00:57
おじさんの仕事場 もらった!
[TEL]え?!
00:00:59
そのまま残してあった仕事場
もらったんだ!
00:01:03
♪♪~
(オープニングテーマ)
00:01:09
♪♪~
00:01:21
♪♪~
00:02:14
♪♪~
00:02:30
(2人)ハア ハア…。
00:02:37
このマンションか?
00:02:40
ああ。 9階。
00:02:54
あは… なんか 緊張してきた。
00:03:08
お… お邪魔しま…。 うお!
00:03:11
何 これ?! ヒーローのフィギュアばっか!
00:03:15
おじさん ヒーローマンガ 描いてたから
必要経費で買えたんだ。
00:03:20
ギャグヒーローマンガな。
バカにしてる?
00:03:23
尊敬してる。
1個 抜いて 後ろ見てみ。
00:03:27
えっ…。
00:03:31
おお 「ジャック」! 96年… 古!
00:03:34
でも 後で読も。
00:03:36
連載当時の「ジャック」は
全部 取ってあるみたい。
00:03:39
で このドアの向こうが
本当の仕事場。
00:03:46
うお~。
00:03:50
すっげ~ コミックスの量だな。
00:03:53
おれも持ってる方だと
思ってたけど 100倍はある。
00:03:58
心の声
懐かしい。
00:04:00
ここに どれだけ通って
どれだけ おじさんと話したか。
00:04:05
おお! そっちの部屋にも。
00:04:08
マンガの一番の資料は
マンガだって言ってた。
00:04:11
絵が下手な おじさんだけかも
しれないけど。
00:04:15
なあ 生原稿とかあるんだろ。
見せてもらっていい?
00:04:18
ああ 確か クローゼットの中に。
00:04:24
きれいに整理されてんな。
00:04:28
なあ 本当に見ていいの?
ああ。
00:04:30
うひょ~ どれにしよう。
やっぱ 1話かな。
00:04:41
生原稿って初めて見る…。
00:04:43
原稿もいいけど シュージンは
まず こっち。
00:04:47
ネーム。 コマ割りをして
ラフな絵と セリフを入れたもの。
00:04:51
これが ネームか…。
マンガの下描きみたいなもん。
00:04:55
これなら マンガ賞の募集ページで
見た事ある。
00:04:58
まず ネームを描いて
それを編集に見せる。
00:05:02
OKが出るまでは
何度でも描き直し。
00:05:05
OKが出たら
初めて原稿にできる。
00:05:08
もっとも ネームで見せていいのは→
00:05:10
マンガ家として
才能を認められたやつだけ。
00:05:13
おれたちは 完成した原稿を
編集部に持ち込んで→
00:05:16
まず 認められるところから。
00:05:18
ああ そのくらい分かって…。
00:05:20
って サイコー
おれに ここまで やらせる気?
00:05:23
文章じゃ駄目って事?
当たり前だろ!
00:05:26
っていうか そのネーム
まねするだけじゃ駄目だ。
00:05:30
おじさんのは ギャグマンガだから
コマが小さい。
00:05:33
それに単純すぎる。
自分の話に合った ネームを描くんだ。
00:05:37
言ったよな。 おれが納得するネームを
描けなきゃ組まない。
00:05:42
もちろん 絵にする時 構図は
おれが考えるし コマ割りも直す。
00:05:46
シュージンは おれが描きたくなる
ような ストーリーを考えてくれ。
00:05:52
サイコー やっぱ すげ~。
00:05:54
分かった やる! やってやる!
なんか おれ 燃えてきた。
00:05:59
サイコー どんなマンガ 描きたい?
おれは 男っぽいマンガが好き。
00:06:03
男っぽいマンガか。
具体的には どんなの?
00:06:07
一番好きなマンガって何?
「あしたのジョー」。
00:06:10
おお!
ひじを左わきの下から
離さぬ心構えで→
00:06:13
やや内角を狙い
えぐり込むように打つべし!
00:06:17
すごい名作だな。
00:06:20
シュージンの好きなマンガって何?
00:06:23
う~ん やっぱ「DRAGON BALL」かな。
00:06:26
これは サイコーが言うところの
天才が描いた マンガだよな。
00:06:30
「ジョー」もな…。
おれ マンガでも小説でも→
00:06:34
今 ウケてるものを片っ端から
読んで研究してるんだ。
00:06:38
どんなものでも バトルものとか
恋愛ものとか→
00:06:41
特徴が はっきりしてて
盛り上がる展開とかあると→
00:06:45
強いと思わね?
00:06:48
やっぱり お前なら できるかも。
00:06:50
へ? そう? なんで?
おじさん 赤塚賞に投稿したんだ。
00:06:56
ああ 二大賞ってやつの
ギャグの方だろ。
00:07:01
おじさん 過去の受賞作を集めて→
00:07:03
どんな作品が評価されるか
研究したんだって。
00:07:07
で そのころは ギャグマンガも
社会風刺が入ったものが→
00:07:11
評価されるって判断して
それに徹したらしい。
00:07:14
それで 赤塚賞とったのかよ。
佳作だけどな。
00:07:19
でも 本気で目指すなら
一つの戦略だと思う。
00:07:23
現に シュージンだって
同じような事から始めてんじゃん。
00:07:27
だな。 とにかく
せっかく来たんだから→
00:07:30
ネーム 見られるだけ見る。
すごく参考になるよ。
00:07:34
特に 赤ペンで直しが
入ってるところなんか→
00:07:37
なるほどって思う。
00:07:39
心の声
きっと シュージンなら
面白い話を考えて ネームにできる。
00:07:43
僕は まだ 本格的に
マンガを描いた事がない…。
00:07:49
シュージン。
ん? 何?
00:07:52
おれたち 18までに
アニメ化まで いけると思う?
00:07:55
全然 思わない。
00:07:57
あっさり言ってくれるな。
00:07:59
でも 声優って アイドルみたいに
18ぐらいで バンバン出てる気がする。
00:08:05
亜豆 かわいいから
実力が伴う前でも→
00:08:09
それだけで
売り出されるかもしれない。
00:08:12
サイコー…。 おれ サイコーと一緒に
マンガ家になりたい。
00:08:18
だけど 今は
その気持ちと同じくらい→
00:08:21
サイコーと亜豆が結婚できたらいいと
思ってる。
00:08:26
18までに アニメ化。 それを目標に
いや 現実にしようぜ!
00:08:32
シュージン。
00:08:34
やってやるよ! 絶対に!
00:08:38
なあ サイコー このネームが原稿になった
ものも どこかにある?
00:08:43
並べて見たいんだけど。
どこかの段ボールに入ってるはず。
00:08:47
よし 探す!
おれも手伝う!
00:08:51
わり~な。
00:08:55
それにしても どれだけ
ネームがあるんだ。
00:08:59
どの段ボールの中も ぎっしり。
00:09:02
心の声
でも 原稿になったのなんて
何十分の1。 いや 何百分の1。
00:09:09
一体 どんなペースで描いたら
こんなに…。
00:09:18
ちょっと 外で電話してくる。
00:09:20
亜豆?
番号 知らねえって。
00:09:23
(女性アナウンサー)「政府の対応が
待たれるところです。→
00:09:25
それでは 次のニュースです。→
00:09:27
人気ロック歌手のKOOGYさんのコンサートが
初日を迎え…」。
00:09:30
[TEL]
00:09:35
[TEL](真城昌弘)どうした。→
00:09:38
お前から電話なんて
初めてじゃないか。
00:09:42
父さん。
[TEL](昌弘)何だ?
00:09:45
ごめん。 僕 おじさんは
自殺だと思ってた。
00:09:50
[TEL](昌弘)あいつは
そんな根性なしじゃない。
00:09:54
逆境になればなるほど
歯を食いしばって頑張るやつだ。→
00:09:58
泣き言ひとつ言わずにな。
そうだね。
00:10:03
本当に寝る間も惜しんで
ひたすら何かを描いていた。
00:10:08
[TEL](昌弘)
最高 「巨人の星」は読んだか。
00:10:12
えっ うん。
00:10:14
[TEL](昌弘)じゃあ 坂本龍馬のセリフ
知ってるな。
うん。
00:10:18
[TEL](昌弘)「あしたのジョー」
大好きだったな。
00:10:22
…うん。
父さん もう言わなくていい。
00:10:27
ありがとう。
[TEL](昌弘)うん。
00:10:31
心の声
「巨人の星」の坂本龍馬の言葉→
00:10:35
「男なら死ぬ時は たとえ
ドブの中でも 前のめりに死ね」。
00:10:40
そして 矢吹 丈は 完全燃焼して
燃え尽き 真っ白な灰になった。
00:10:46
マンガの名シーンで 父さんは僕に…。
00:10:51
心の声
もう ハンパなんか やらない。
マンガ 亜豆美保。
00:10:56
命を懸けるつもりで。
00:11:06
これ 面白いのに
なんで ボツにしたんだろ。
00:11:09
パクるなよ。
おれ ギャグヒーローマンガ 描く気ねえよ。
00:11:14
ん? 何だろ?
00:11:22
手紙? これって…。
00:11:27
回想
(真城信弘)高校 違うから
顔合わせる事もなくて→
00:11:30
そんな手紙だけ 交換してたんだ。
00:11:33
どうした? サイコー。
手紙?
00:11:36
おじさん 中学卒業してから
ずっと 文通相手がいたんだって。
00:11:40
文通?! 古っ!
遠距離恋愛してたんだ。
00:11:45
違う。 同じ市内。
はあ?
00:11:49
やっぱ 中 見ちゃまずいよな。
00:11:51
あ… 当たり前だろ!
プライバシーの侵害だぞ!
00:11:55
だよな。
それよりも ネーム ネーム。
00:12:02
僕 真城最高と…。
高木秋人は…。
00:12:05
手紙の中の事は誰にも
話さない事を ここに誓います!
00:12:09
誓います!
00:12:12
「真城君 お元気ですか? 私も
やっと 高校に慣れてきました。→
00:12:17
私のクラスは ひと言で言うと 昔の
青春ドラマの『飛び出せ!青春』?」。
00:12:23
「ALFEEのコンサートに行ったの」。
00:12:26
「梅雨は嫌いだったけど→
00:12:28
すてきな傘を2本買ったら
好きになりました」。
00:12:32
どうでもいい事しか書いてないな。
00:12:34
お互い好きでも 好きって
書けなかったんだと思う。
00:12:38
意味 分かんね。
00:12:40
おじさんは 自分が
ばくち打ちじゃなく→
00:12:43
ちゃんとした マンガ家になるまで
告白できなかったって言ってた。
00:12:46
あ~ そういう事か。
00:12:49
「赤塚賞 佳作 おめでとう」。
00:12:53
「この間 引っ越しをしました。→
00:12:55
住所が変わるので
お知らせします」。
00:12:57
2人の歩んできた人生
すげえ 分かるな。
00:13:02
それが最後の手紙か?
あれ?
00:13:05
日付が1年以上 空いてる。
00:13:07
しばらく 手紙 来てなかったんだ。
00:13:10
「今まで黙っていたけど
私 来年の春 結婚します」。
00:13:17
何だよ これ。 彼氏できたなんて
一度も におわせてなかったのに。
00:13:23
(秋人の泣き声)
00:13:26
心の声
おじさんは この手紙を
どんな気持ちで読んだんだろう。
00:13:31
「超ヒーロー伝説」って
いつからだっけ?
00:13:35
ああ えっと 確か コミックスに。
00:13:39
平成7年の春から連載か…。
00:13:43
その手紙の2年後の春か。
アニメになるのは 更に2年後。
00:13:48
間に合わなかったんだな…
っていうよりも→
00:13:50
よく めげずに アニメになるまで
持っていったよな。
00:13:53
回想
でも おれが頑張れたのは
彼女がいたからだ。
00:14:00
なあ あれ 何?
ん?
00:14:02
箱の中 まだ中に入ってるじゃん。
00:14:10
アルバム?!
00:14:12
おじさん 写真くれって
言えなかったんだ。
00:14:15
どこまで純情なんだよ!
00:14:17
春野美雪! 春野美雪ちゃんを
捜せ! ほら なっ!
00:14:21
わ… 分かってるよ。 今 捜し…。
00:14:29
(2人)亜豆…?
00:14:31
母ちゃんだ!
亜豆の母ちゃんだよ これ!
00:14:34
DNA こえ~な DNAは!
00:14:37
この文通と メールだけで
励まし合うって思考回路まで→
00:14:40
全く同じじゃん!
00:14:42
亜豆の母ちゃんって
決まったわけじゃ。
00:14:45
間違いないって。 確かめようぜ。
どうやって?
00:14:49
また 亜豆んち 行って
母親に直で聞く。
え~。
00:14:53
明日 水曜は5時から7時まで
亜豆 ダンス教室なんだ。
00:14:57
なんで 知ってんだよ。
00:14:59
おれの情報網を なめるな!
00:15:01
シュージンが亜豆から 母ちゃんの旧姓
聞けばいいだけじゃね?
00:15:06
もっと いろいろ聞きたいだろ。
[TEL]
00:15:09
やべ 親だ。
00:15:12
もしもし。
[TEL](加代子)何時だと思ってんの!
00:15:14
いい加減にしなさい!
00:15:25
(チャイム)
00:15:29
(女子生徒A)テスト終わったら
KOOGYのコンサート 行くんだ~!
00:15:31
(女子生徒B)ドームのチケット
取れたの? いいなあ~。
00:15:35
ん?
やっぱり 亜豆の家 行こう。
00:15:38
おっ サイコーも あの2人の関係
気になるのか?
00:15:42
そんなんじゃねえよ。
00:15:50
よし 行くぞ。
00:15:52
なあ おれたち コソコソしてて
恥ずかしくね?
00:15:55
楽しいじゃん。 おれ 今
「DEATH NOTE」の ジェバンニな気分!
00:15:59
(インターホン)
00:16:01
今日は 随分 簡単に押すな。
何でも2回目は楽だろ。
00:16:06
(インターホン・亜豆美雪)「はい」。
美保さんのクラスメートの高木です。
00:16:10
(インターホン・美雪)「ごめんね。
美保 今 出かけてるの」。
00:16:13
いえ 今日は お母様に お話が。
(インターホン・美雪)「私に?」。
00:16:16
マンガ家 川口たろう氏の事で…。
00:16:21
心の声
この反応
本当に手紙の相手は…。
00:16:25
僕たち… 僕と真城君
マンガ家 目指してるんです。
00:16:30
(インターホン・美雪)「若いって いいな。
お茶入れてあげるから あがって」。
00:16:35
やった!
00:16:37
(玄関ドアが開く音)
00:16:39
(2人)あっ…。
(美雪)どうぞ。
00:16:41
心の声
うわっ やっぱり
亜豆に似てる。 すっげえ美人。
00:16:45
えっと おじさんと同い年だから
42…? 若っ!
00:16:50
亜豆も 28年後は こんなかな。
00:16:53
でも 42で縦ロールは
やめてもらおう。
00:16:56
どうしたの? 2人とも。
あっ いえ。
00:16:59
さあ あがって。→
00:17:01
好きな所に座って。
お茶入れるから。
00:17:04
あっ はい。 失礼します。
00:17:07
心の声
亜豆が毎日過ごしてる リビング。
00:17:12
真城君は 真城信弘君のお兄さんの
息子さんよね。
00:17:17
あっ はい。 そうです。
00:17:19
真城君のお父さん
中学の時 2コ上で→
00:17:23
柔道部の主将で
結構 目立ってたわよ。
はあ…。
00:17:27
(美雪)2人とも コーヒーでいい?
(最高 秋人)はい。
00:17:30
真城君 あっ 真城信弘君ね。
00:17:33
彼も毎日 ブラックコーヒーばかり飲んで
頑張ってるって→
00:17:37
手紙に よく書いてあった。
00:17:41
心の声
やっぱり おじさんの
手紙の相手は この人だ。
00:17:48
さあ 何でも聞いて 若者たち。
00:17:51
えっと…。
おい まずは…。
00:17:54
あっ ああ…。
(2人)ごめんなさい!
00:17:57
僕たち お母様の手紙
全部 読んじゃいました。
00:18:01
えっ やだ 恥ずかしい。 全部?
はい。
00:18:05
心の声
赤くなってる。
いい年して かわいいな。
00:18:08
って 私 そんな恥ずかしい事
書いてなかったよね? ね?
00:18:12
はっ はい!
00:18:14
それは もう信じられないくらい
さわやかな内容でした。
00:18:17
よかった。
思い切った事 書かなくて。
00:18:21
そっかあ 真城君は私の手紙
とっておいてくれたんだ…。
00:18:26
で 君たちに
読まれちゃったのね。→
00:18:30
でも 済んだ事はしかたない。
許す。
00:18:33
(最高 秋人)
ありがとうございます。
00:18:35
あの 手紙は すごく さわやかで→
00:18:38
ある意味 とりとめのない事
ばかりでしたけど→
00:18:41
好きだったんですよね?
00:18:48
うん 好きだった。
00:18:50
じゃあ なんで 好きって
書かなかったんですか?
00:18:54
(美雪)書かなかったっていうより
書けなかった。→
00:18:57
恥ずかしいし 何か
書いちゃいけない事にも思えて…。
00:19:01
お互いに 「好き」って
言ってくれるのを待ってたのかも。
00:19:05
でも 待ちきれなくて 私が新しい
恋をして結婚しちゃったけど…。
00:19:10
美保が3歳の時だった。
テレビを見てたら…。
00:19:13
♪♪~
00:19:19
(美雪)川口たろう先生のマンガが
アニメでやっていて ビックリしたわ。
00:19:25
うれしかったな~。 真城君も
頑張ってるって分かって。
00:19:30
それからは ちょっと
恥ずかしかったけど→
00:19:32
コンビニで 「超ヒーロー伝説」
立ち読みしてた。
へ~。
00:19:36
その中に 「漢の浪マン」っていう
ヒーローが出てくる話があって→
00:19:41
それを読んだ時は
ちょっと泣けちゃった。→
00:19:44
真城君 やっぱり こういう
気持ちだったんだって分かって。
00:19:50
心の声
「漢の浪マン」。
宇宙一の ヒーローになって→
00:19:54
一目ぼれした お姫様に
告白する事を夢見て頑張る→
00:19:57
すごい弱い ダメヒーロー。
00:20:00
でも まだ弱いうちに
お姫様の方から
会いに来て 告白されて。
00:20:05
(漢の浪マン)
「まだ来ちゃ駄目だろ!
宇宙一になるまで待ってろ!」。
00:20:10
「のこのこ出てくるんじゃねえ」。
00:20:12
(たたかれる音)
00:20:16
あの話 お母様へのメッセージでも
あったんだ。
00:20:20
私は そう受け取ったわ。
やるな 川口たろう。
00:20:24
心の声
おじさんの気持ちは
マンガを通して 伝わっていたんだ。
00:20:28
(美雪)じゃあ 私から
1つだけ聞いてもいい?
00:20:31
はい?
高木君と真城君→
00:20:34
美保と つきあってるのは
どっち?
00:20:37
まだ どっちも。
将来 つきあうとしたら こっち。
00:20:41
おい!
(美雪)よかった。
00:20:44
私 昔から 勉強できる人って
タイプじゃないから。
00:20:48
だ~!
00:20:50
(美雪)
女の子って 少し悪いくらいの
男の子の方が気になるものよ。
00:20:55
いや あれですよ お母様。
00:20:57
それは お母様の趣味であって
僕だって モテるんですよ。
00:21:00
それに 根はワルです。
おい 座れよ。
00:21:03
(美雪)
アハハ… そうか ごめんなさいね。
00:21:06
いえ 分かって頂ければ。
(美雪)全然 分かんない。
00:21:11
あの… 一つ気になる事があって。
00:21:16
おじさんと美保さんのお母さんが
同級生だった事と→
00:21:20
僕のおじさんが
マンガ家だったって事→
00:21:22
美保さんは知らないですよね。
00:21:24
うん 知らない。
00:21:29
それだけは絶対 美保さんに
言わないでほしいんです。
00:21:35
分かった。 絶対 言わない。
00:21:38
高木君も言っちゃ駄目よ。
あっ はい。
00:21:42
(美雪)高木秋人君。
はい。
00:21:46
(美雪)真城最高君。
はい。
00:21:54
(美雪)立派なマンガ家さんになって。
00:21:56
私も陰ながら応援してます。
00:21:59
はい ありがとうございます!
はい!
00:22:03
なんか すげえ いい人で
すげえ美人だったじゃん。
00:22:07
おじさんが ほれるのも分かるよ。
00:22:11
2人とも かなりの
ロマンチストだったんだな。
00:22:14
男の浪漫か…。
00:22:16
ああ。 おれたちが
マンガ家になる事も 男の浪漫。
00:22:22
なあ サイコーのじいちゃん→
00:22:25
なんで あの仕事場
残しといたんだろうな。
00:22:33
おじいちゃんも おやじも
小学生のころ→
00:22:36
おれが おじさんにあこがれてた事
分かってたのかも。
00:22:41
だから 2人とも反対しなかった。
00:22:44
うん。 こうなる事 分かって…
いや 望んでたのかも。
00:22:50
おれ 恵まれてるな。
「おれ」じゃなくて 「おれたち」ね。
00:22:55
おれ 絶対 この夢 現実にする!
00:22:57
「おれ」じゃなくて 「おれたち」ね。
00:23:00
これでやらなきゃ 男じゃない!
00:23:04
男じゃねえよ!
00:23:07
おれ 明日 いや今日から 自分の
絵を マンガの絵にするのを始める!
00:23:11
よ~し おれも ネームに挑戦する!
00:23:18
♪♪~
(エンディングテーマ)
00:23:22
♪♪~
00:25:38
(真城最高)ごめん。 僕 おじさんは
自殺だと思ってた。
00:25:43
[TEL](真城昌弘)あいつは
そんな根性なしじゃない。→
00:25:46
逆境になればなるほど
歯を食いしばって頑張るやつだ。→
00:25:51
泣き言ひとつ言わずにな。
そうだね。