00:00:06
{\an8}(シューバルト)
泣いているのか
00:00:09
(マルゴット)友達からの手紙
00:00:11
大親友なの
00:00:14
フッ…
00:00:15
15歳の時 2人で一緒に
チェコ国境を越えようとしたけど
00:00:21
彼女は捕まり プラハに連行された
00:00:26
元気でやってるって
00:00:29
親や兄弟よりも 私のことを
よく知ってる 本当の友達
00:00:35
この手紙を出すのも
00:00:37
政府の厳しい検閲の中
どれだけ苦労したか
00:00:42
“もし会える機会があったとしたら
ここを訪ねてください”って
00:00:48
“チェドック橋 3匹のカエル”
00:00:52
帰りたいな プラハに
00:00:57
(シューバルト)マルゴット
00:01:01
(マルゴット)ハァ…
00:01:06
(マルゴット)ねえ
(シューバルト)ん?
00:01:14
本名で呼んで
00:01:16
今日だけは本当の名前で
呼んでほしいの
00:01:20
私はヘレンカ・ヘレンカノヴァコバー
00:01:27
今日だけは
マルゴット・マルゴットランガーじゃないわ
00:01:32
♪~
00:02:48
~♪
00:02:59
(タールバッハ)
ライザーベルガー製薬の⸺
00:03:01
株をいい時期に売却してね
00:03:04
(タールバッハ)
それでクヌッター科学の株を
00:03:06
ちょいと買ったら
それが大当たりだ
00:03:09
(タールバッハ)まあ それで
とりあえず お祝いだっていうんで
00:03:13
(ライヒワイン)飲んだんですか?
00:03:14
ええ ほんの少し
00:03:17
(ライヒワイン)あきれた人だな
00:03:19
1杯だけだよ
00:03:21
(ライヒワイン)何度も言うが
アルコール依存症というのは
00:03:24
ほんの少しでも バカ飲みしても
同じなんですよ
00:03:28
紹介した
“アルコール救済”の会にも
00:03:31
行ってないようだし…
00:03:33
(タールバッハ)ところで その…
00:03:35
先生 秘密 守れるよな?
00:03:39
実は 診てほしい女がいるんだ
00:03:43
また愛人ができたんですか?
00:03:45
いや それが ひどいアル中なんだ
その女も
00:03:50
今 外で待ってるから
ちょっと診てやってくれないか?
00:03:53
(ライヒワイン)
急に言われてもダメです
00:03:55
ちゃんと予約を取ってください
00:03:57
(タールバッハ)
ちょっとだけでいいんだけどな~
00:04:01
今から往診なんです
しかも上客でね
00:04:05
(ライヒワイン)
チェコのプラハ 行ってきましたよ
00:04:08
いやあ 実にいいところですな
00:04:11
プラハ城 ゴシック様式の
見事なカテドラル
00:04:15
夜の旧市街広場の
ライトアップの美しいこと
00:04:19
まるで おとぎの国のような…
00:04:23
(シューバルト)
チェドック橋は?
00:04:24
(シューバルト)
チェドック橋には行ったのかね?
00:04:27
もちろん
あなたに言われたとおりにね
00:04:31
そして… 見つけましたよ
3匹のカエルもね
00:04:39
女は いたのかね?
00:04:42
いや 誰もいませんでした
00:04:45
正直な話 あそこに行っても
何も分からなかった
00:04:49
テンマはもちろん
ニナもディーターも
00:04:53
誰の行方も分からなかった
00:05:01
(シューバルト)これを
00:05:05
幸運をもたらす ウサギの足だ
00:05:09
それを 生まれてくる
私たちの子供に
00:05:16
マルゴット…
いや ヘレンカ 私は…
00:05:28
ありがとう
00:05:55
(女性)はい
00:05:57
(シューバルト)あっ 失礼
00:05:58
実は私 ドイツから行方不明の
女性を捜して やってきました
00:06:04
ご存じありませんか?
マルゴット・マルゴットランガー…
00:06:07
あっ いや ヘレンカ・ヘレンカノヴァコバー
という女性を
00:06:12
(女性)ヘレンカ…
00:06:15
(ライヒワイン)
それはそうと シューバルトさん
00:06:17
息子さんのカールから聞きましたよ
00:06:20
あなた また⸺
00:06:21
食事も ろくにとられなくなった
そうじゃないですか
00:06:26
あなた あの
ミュンヘン大学図書館の火災事件で
00:06:31
身も凍るような恐ろしい体験をした
00:06:35
その恐怖感が
まだ拭えないのは分かります
00:06:39
しかし あなたには
カールという⸺
00:06:43
あんなに すばらしい
息子さんがいるんだ
00:06:48
もう何も心配することはない
00:06:51
もっと しっかり食べて…
00:06:55
(シューバルト)怪物…
(ライヒワイン)ん?
00:06:57
あの怪物がいるかぎり 私は…
00:07:03
なぜ あの怪物は あんなに詳しく
00:07:06
マルゴット・マルゴットランガーについて
知っていたのか
00:07:11
私とマルゴットの息子
カールよりも はるかに知っていた
00:07:16
親兄弟よりもマルゴットのことを
よく知っている プラハの親友
00:07:23
手紙をやり取りしていた女
00:07:26
80年頃 あなたは
00:07:28
行方知れずになった
マルゴットを捜し⸺
00:07:31
プラハに行き その女性に会われた
00:07:35
ああ
00:07:37
その女なら マルゴットから何か
連絡を受けているはずだと思った
00:07:43
ところが
00:07:45
彼女は何も知らなかった
00:07:48
私たちは 戸口でしばらく
マルゴットの思い出を語り合った
00:07:53
その時 聞いていたんだよ
00:07:57
私たちの話を
00:08:00
誰が?
00:08:01
(シューバルト)
じっと聞いていたんだ
00:08:04
あの女の陰から 双子が
00:08:11
(ノック)
00:08:12
(ライヒワイン)はい どうぞ
00:08:13
(ドアの開閉音)
00:08:15
(ライヒワイン)そちらにかけて
00:08:18
タールバッハさんからの
紹介の方ですな?
00:08:21
あなたも酒をやめられない…
まあ 楽にして
00:08:25
とりあえず ちょっとした
世間話でもするつもりで…
00:08:29
(メレス)先生!
00:08:30
(ライヒワイン)
どうした メレスさん
00:08:31
今 カウンセリングの最中…
00:08:33
(メレス)テレビで 今 テレビで…
テンマが… Dr.(ドクター)テンマが!
00:08:36
んっ ちょっと失礼
00:08:39
(アナウンサー)繰り返します
00:08:41
チェコ警察は
プラハ市内で潜伏中の⸺
00:08:44
ドイツ デュッセルドルフ
アイスラー記念病院
00:08:47
医師3名 毒殺事件
00:08:49
ハイデルベルクの
マウラー記者および⸺
00:08:51
フォルトナー夫妻 殺害事件
00:08:53
ハイデルベルク城
通り魔殺人事件の重要参考人
00:08:57
{\an8}日本人医師 ケンゾー・ケンゾー
テンマの身柄を
00:09:00
{\an8}5日 午後 拘束したと
発表しました
00:09:03
なお詳しい情報は入っておらず
00:09:06
身柄拘束が どういった状況で
行われたかなど…
00:09:09
テンマ…
00:09:10
あっ 困ります!
こちらはオフィスですので…
00:09:14
診察室でお待ちください
00:09:16
エヴァ・ァハイネマン様
00:09:19
(エヴァ)ケンゾー
00:09:22
(キェファー)どうも皆さん
遅くなって申し訳ない
00:09:25
(キェファー)ヘスさん
10歳 若返ったように見えますよ
00:09:28
(ヘス)
孫の相手ばかりしてるからね
00:09:31
(キェファー)
フーバー君は どうなの?
00:09:33
(フーバー)はい 何とか
最終学年に進級できました
00:09:37
キェファーさんこそ
ご活躍のようですね
00:09:40
(婦人)ハリウッドに招かれた
脚本家と知り合いだって
00:09:44
自慢しちゃったわ
00:09:46
(キェファー)いや たまたま
あっちのプロデューサーの⸺
00:09:48
目に留まっただけですよ
00:09:50
頭がさえちゃって 新作の構想が
どんどん湧いてくるんです
00:09:54
(ヘス)そりゃ 頼もしい
00:09:56
(3人の笑い声)
00:09:57
(キェファー)あの手術以来…
00:10:02
あの時の頭の手術が
成功していなかったら 今頃…
00:10:09
(ヘス)孫と一緒に
公園を散歩することもできなかった
00:10:14
あの席…
00:10:17
(フーバー)いつも あの人は
1人で お茶を飲んでいた
00:10:21
(ヘス)他に医者たちが集まる
カフェがあるのに
00:10:24
アイスラー記念病院の裏手の
このカフェで…
00:10:28
(老人)私ら患者が
店に入ると…
00:10:31
(婦人)あの席で顔を上げて…
00:10:34
(キェファー)にっこり笑って
手を振ってくれた
00:10:37
(フーバー)優しい先生だった
00:10:39
(婦人)ええ
00:10:41
あんな優しい先生が
こんなことするわけない!
00:10:47
みんなに集まってもらったのは
このためだ
00:10:50
いや 今日 ここに
来られなかった人たちも
00:10:53
Dr.テンマの元患者なら
同じ気持ちのはずだ
00:10:58
(村人)Dr.シューマン 大変だ!
00:11:00
(村人)
メルケルのじいさんが倒れた
00:11:04
(シューマン)
分かった すぐに行く
00:11:05
だが今 ちょいと取り込み中なんだ
悪いが そこで待っていてくれ
00:11:09
(村人)あいよ
00:11:12
(ペトラ)Dr.テンマは
そんなこと やっちゃいないよ!
00:11:15
(ハインツ)
落ち着いて聞いてくれよ おふくろ
00:11:18
(ペトラ)
早く 行っておやりよ あんた
00:11:20
(シューマン)
ああ しかしな ペトラ
00:11:22
(ペトラ)しかしも何もないだろ!
00:11:24
Dr.テンマが無実の罪で
捕まったんだよ?
00:11:27
(ペトラ)あの人がいなかったら
私は今頃 この世にはいない
00:11:32
Dr.シューマンは
00:11:34
女房の命の恩人が
どんな目に遭っても知らぬふりかい
00:11:40
この村はどうなる?
00:11:41
(ペトラ)え?
00:11:42
(シューマン)
この村には 医者は私1人だ
00:11:45
私がいなくなったら
この村の連中は どうなる?
00:11:50
ごちゃごちゃ言ってないで
あんた 行きたいんだろ?
00:11:53
早くテンマを助けにお行きよ!
00:11:56
(シューマン)患者がいたら医者は
そこを離れるわけにはいかん
00:12:00
Dr.テンマも そうするはずだ
00:12:04
(患者)先生 早く診てくれよ!
00:12:06
(ルン)今 準備してるんだから
待ってなさい!
00:12:09
(患者)いつまで待たせんだよ!
00:12:10
(患者)文句 言うなって
00:12:12
ドクターは最近 ちゃんとした
医学生やりながら
00:12:15
やばいのに ここで無許可の診療
やってくれてんだからよ
00:12:22
(テンマ)闇の中にいると
闇に沈み込んでしまう
00:12:26
光を当てるんだ
00:12:29
君なら必ずなれる
00:12:31
君なら必ず いい医者に…
00:12:35
(ルン)Dr.テンマ…
00:12:46
さあ 診療を始めるわよ
最初の患者さん 入って
00:12:51
(シューバルト)弁護士を
(カール)はい
00:12:54
(カール)しかし まだ
00:12:55
ドイツのどこにテンマの身柄が
移送されるのか分からないんです
00:12:59
それぞれの州の
弁護士を選択してくれ
00:13:05
最高の刑事弁護人をな
00:13:08
はい
00:13:10
(シューバルト)あの男しか…
00:13:12
あの男しか できない気がする
00:13:16
{\an8}あの怪物を
消し去れるのは
00:13:22
(ヘス)とりあえず味方の数だ
00:13:24
Dr.テンマの元患者たちに
呼びかけましょう
00:13:27
我々 一人一人の力は小さくても
それを合わせれば…
00:13:32
(ヘス)よし
00:13:34
早速 アイスラー記念病院にも
協力を求めて 救済会を…
00:13:39
(ベッカー)無理ですよ
(ヘス)ん?
00:13:41
(ベッカー)アイスラー記念病院は
00:13:42
そんなもんに
協力なんかしやしません
00:13:45
(ヘスたち)ん…
00:13:47
(ベッカー)
さっきから聞いてました
00:13:48
いや~ 泣けてくるお話でした
00:13:51
(ベッカー)でもね
よーく考えてごらんなさいよ
00:13:57
(ベッカー)どうやって
テンマの無実を証明するの?
00:14:00
Dr.ベッカー
00:14:03
それなりの動機はあるし
逆に アリバイはない
00:14:07
物的証拠だって
上がってるって話じゃないですか
00:14:11
頭数そろえて
ガヤガヤと騒いだところで…
00:14:15
いや どんなに優秀な弁護士を
雇ったところで
00:14:19
どのみち テンマの無実を
証明するのは不可能なんですよ
00:14:24
(ヘスたち)ううっ…
00:14:28
残念ですがね あんな優秀な医者が
00:14:33
何とも残念だ
00:14:37
(ライヒワイン)もう一度 聞くが
00:14:39
あんた テンマと
どういう関係なんだ?
00:14:44
フゥ…
00:14:46
エヴァ・ァハイネマンさん
どこのどなたか知らんが
00:14:51
私は これから
テンマを助けに行くんだ
00:14:54
物見遊山のご同行なら
ご遠慮願いたいな
00:14:58
エヴァ・ァハイネマン…
00:15:02
ハイネマン!
00:15:04
ハイネマンって
あんた もしかして…
00:15:07
デュッセルドルフ
アイスラー記念病院で殺害された
00:15:11
ハイネマン院長の…
00:15:13
(エヴァ)Dr.テンマ…
00:15:15
私の人生を崩壊させた男よ
00:15:20
でもね 私しか
あの男を救えない
00:15:26
(ライヒワイン)ん?
(エヴァ)見ちゃったの
00:15:28
何を?
00:15:31
フフッ フフフフッ…
フフフフッ…
00:15:37
{\an8}(アナウンサー)
プラハで身柄を
00:15:38
{\an8}拘束されている
ケンゾー・ケンゾーテンマが⸺
00:15:40
この一両日中にも ドイツに
強制送還されることが決定しました
00:15:45
移送先は
一連の事件の発端となった⸺
00:15:48
デュッセルドルフと見られ
今後 取り調べの後
00:15:52
本人 立ち会いのもとで
現場検証を…
00:15:52
本人 立ち会いのもとで
現場検証を…
00:15:52
{\an8}(スーク)ウソだ…
そんなはずない
00:15:55
(スーク)
この人は… このドクターは…
00:15:58
(グリマー)Dr.テンマだ
スーク お前の命の恩人だよ
00:16:03
(グリマー)
このドクターの応急処置のおかげだ
00:16:06
Dr.テンマも 身に覚えのない罪を
着せられている
00:16:10
お前と同じ境遇ってわけさ
00:16:14
(スーク)命の恩人…
僕と同じ境遇…
00:16:18
(ルンゲ)君は刑事だ
00:16:21
(ルンゲ)刑事なら 全てのことに
冷静にメスを入れなきゃならない
00:16:26
もう誰にも裏切られたくないのなら
00:16:30
一番 疑いたくない人物まで疑え
00:16:37
はっ
00:16:39
(スーク)ハァ ハァ…
00:16:42
行かなくちゃ
とにかくプラハ署に行って
00:16:46
Dr.テンマと話をしなくちゃ
ハァ…
00:16:50
ハァ… はっ
(足音)
00:16:53
(ブラジェク)捜したぞ スーク
00:16:55
ブラジェク刑事 ストランスキ刑事
僕は…
00:17:00
(ブラジェク)
もう逃げなくてもいいんだ
00:17:02
(スーク)えっ?
00:17:03
(ストランスキ)
随分 大変な思いをしたな
00:17:06
(ストランスキ)疑いは晴れたよ
00:17:09
署に手紙が届いた
00:17:12
これがコピーだ
00:17:14
手紙?
00:17:15
犯人しか知りえない
全事件に関する詳細な告白文だ
00:17:20
お前の嫌疑は全て晴れたよ
00:17:23
だ… 誰が その手紙を…
00:17:25
グリマーと名乗っている男だ
00:17:27
えっ 何ですって?
00:17:29
早速 重要参考人として
グリマーを指名手配した
00:17:33
ちょ… ちょっと待ってください!
00:17:35
もう安心しろ スーク
00:17:38
ゼマン警部 殺害事件も
署長 毒殺事件も
00:17:43
特別専任チーム射殺事件も
00:17:46
これで全て解決だ
00:17:48
(鳥のさえずり)
00:17:51
(足音)
00:18:19
(足音)
00:18:55
(部長)
どこへ行っていたんだ ルンゲ!
00:18:57
何度も電話を入れたんだぞ
00:18:59
(ルンゲ)いや 部長
ちょっと観光をね
00:19:02
(部長)
まったく 何をとぼけてるんだ
00:19:05
(ルンゲ)
とぼける? 何の話です?
00:19:08
(部長)いいかげんにしろ!
00:19:09
ニュースを聞いてないとは
言わさんぞ
00:19:11
(ルンゲ)
ああ Dr.テンマ逮捕のことですね
00:19:15
(部長)おめでとう ルンゲ
00:19:17
はあ?
00:19:18
(部長)君は知っていたんだろう?
テンマがプラハに潜伏していること
00:19:23
よくやった ルンゲ
00:19:24
地道な捜査が
ついに実を結んだわけだ
00:19:28
我々 ドイツ連邦捜査局は
00:19:30
早速 チェコ警察に連絡を取り
手続きを済ませた
00:19:34
テンマは 明日の午後
デュッセルドルフに身柄を移される
00:19:38
この事件の担当である君が
直接 指揮を執り 移送したまえ
00:19:44
とにかく よくやった ルンゲ
おめでとう
00:19:47
(ルンゲ)
私以外の誰かを派遣してください
00:19:50
(部長)はっ?
00:19:51
(ルンゲ)
プラハは いいところですよ
00:19:53
(部長)何?
00:19:54
(ルンゲ)何しろ 今 私は
休暇中なもので
00:19:58
(部長)おい ルンゲ
何を言ってるんだ おい!
00:20:01
(受話器を置く音)
00:20:02
(ライヒワイン)
Dr.テンマに面会させてくれ!
00:20:05
(受付係)何度も言ってるでしょう
面会は できないって
00:20:09
(ライヒワイン)理由を言え
この国は民主化したんだろうが!
00:20:12
(受付係)もうテンマはドイツに
強制送還されるんですよ
00:20:16
その前に ちょっとだけでも
00:20:19
(エヴァ)無駄足だったみたいね
00:20:21
わざわざ
プラハくんだりまで来たけど
00:20:24
(ライヒワイン)頼む!
一目だけでも
00:20:27
(扉の開く音)
00:20:28
(署員)出なさい
00:20:33
こっちだ 来なさい
00:20:47
我々が取り調べの時
00:20:49
てこずる人間は
どんな人間だと思う?
00:20:53
何を言っても表情が変わらない人間
00:20:56
何もしゃべらない人間
00:21:02
そういう人間だ
00:21:04
んっ
00:21:14
“怪物から美女への恋文”
00:21:17
まるで小説の草稿だ
00:21:22
(ルンゲ)
“君のことを ずっと見ていた”
00:21:25
“君の全てを食い尽くすために
見ていた”
00:21:29
“だが逆に 君の全てが
私を侵食した”
00:21:34
“崩れかかった私が 君には
どのように見えただろうか”
00:21:39
“崩れかかった私に
君が与えてくれたもの”
00:21:43
“君は美しい宝石を残してくれた”
00:21:47
“あの永遠の命のような双子”
00:21:51
“一番 罪なことは
人の名を奪い去ること”
00:21:56
“名前を取り戻そう
君に名前を返そう”
00:22:01
“君の名はアンナ”
00:22:04
“今は ただ悲しい”
00:22:07
“悲しい”
00:22:09
“悲しい”
00:22:11
“悲しい”
00:22:15
(ルンゲ)存在する?
00:22:17
あの部屋で たくさんの人間が死に
00:22:20
そして…
00:22:22
とてつもない怪物が生まれた
00:22:28
{\an8}♪~
00:23:32
{\an8}~♪