00:00:34
(担任教師)太田。
(太田)はい。
00:00:36
(担任教師)川崎。
(川崎)はい。
00:00:38
(担任教師)木村。
(木村)はい。
00:00:40
(担任教師)鈴木。
(鈴木)はい。
00:00:42
(担任教師)曽武川。
(曽武川)はい。
00:00:44
高木。
(高木秋人)はい。
00:00:46
(担任教師)田中。
(田中)はい。
00:00:50
♪♪~
(オープニングテーマ)
00:00:54
♪♪~
00:01:10
♪♪~
00:02:04
♪♪~
00:02:19
ほい 原案。
(真城最高)ん。
00:02:22
玉石混交かもしんねえけど
一応 これっての チョイスしてきた。
00:02:27
何 これ?
ひでえけど おもしれえ。
00:02:31
人の頭の中が 金で買えるわけ?
ひでえだろ。
00:02:35
ま 「ジャック」向けじゃないのは
分かってっけどさ。
00:02:38
(見吉香耶)いた。 高木!
あ~ 見吉。
00:02:40
この間は 追い返しちまって
悪かったな。
00:02:43
ヘヘヘヘ。 はい
今日の放課後 復学祝。
00:02:47
駄目。 今日は 手塚賞の反省会で→
00:02:50
遊栄社に行かなくちゃ
なんねえから。
00:02:52
じゃ 明日。
駄目。
00:02:54
反省会を踏まえて
早速 次の作品に取りかかる。
00:02:57
高木。 あたしたち
つきあってるよね。
00:03:01
お前 この前…。
00:03:03
回想
おれには マンガ家になるって
夢があるわけで→
00:03:05
恋愛は二の次だぞ!→
00:03:07
つきあったとしても
デートする暇なんか ないからな!
00:03:10
うん! いいよ。 応援する。
00:03:13
…って言ってくれたよな。
でも ちょっとくらいなら…。
00:03:18
分かんねえのか 見吉。
おれには マンガ家って夢がある。
00:03:22
サイコーにも迷惑かけた。
デートなんか してる暇は…。
00:03:25
でも たまには
息抜きも必要でしょ。
今は駄目だ。
00:03:28
(見吉)ちょっとの ちょっとも?
ちょっとの ちょっともだ!
00:03:30
(見吉)ちょっとの ちょっとの
ちょっとでも?
00:03:32
ちょっとの ちょっとの
ちょっとでもだ!
00:03:36
(服部 哲)お待たせ。
00:03:38
こんにちは。
よろしくお願いします。
00:03:40
あれ? 選考評 忘れてきた。
00:03:44
面倒だから 上に来て。
00:03:46
上って…。
編集部ですか?
00:03:48
(哲)そう。
00:03:52
(哲)そのバッチ つけてれば
入れるから。
00:03:54
あの… 僕たちなんかが
行って いいんですか?
00:03:58
いいよ。 今じゃ 小学生や中学生が
見学に来るくらいだ。 ハハハハ。
00:04:03
心の声
「ジャック」編集部。
うわ~ 超楽しみ!
00:04:12
(最高 秋人)あ…。
00:04:19
(2人)あ…。
00:04:21
(哲)2人とも こっち こっち。
はい!
00:04:25
(哲)初めての人は エレベーター降りると
びっくりするんだ。 ハハハ。→
00:04:29
で ここが編集部。
00:04:36
(相田聡一)
はい 「少年ジャック」編集部です。
00:04:39
(キャップ)原稿 いつ あがるんだ?
00:04:44
心の声
ここが 「ジャック」の編集部…。
00:04:47
なんか感動だな。
00:04:49
(哲)お待たせ。 じゃあ 表の
テーブルの所で。
(最高 秋人)はい。
00:04:55
審査してくれたのは 稲垣先生
尾田先生 鳥山先生 岸本先生→
00:05:02
手塚プロ 「ジャックSQ.」の編集長と
うちの編集長。
00:05:08
心の声
あの人…。
00:05:11
心の声
おじさんのお葬式に
来てた人だ…。
00:05:14
(哲)真城君 聞いてる?
00:05:16
あ はい!
00:05:19
マンガ家の先生たちの評価は
結構 いいんだよね。
00:05:23
編集部側の評価が良くない。→
00:05:26
なぜだか分かる?
00:05:28
これは 「ジャック」でウケない。
そういう見方をするんだ。
00:05:32
反対に 先生たちは
「ジャック」っぽくない話の方に→
00:05:35
いい点をつける傾向がある。
00:05:38
オリジナリティーを求めてる
っていうのかな。
00:05:41
「ジャック」っぽくないっていうのは
例えば どの辺ですか?
00:05:44
「ふたつの地球」も そうだったけど
主人公が普通の人間だからかな。
00:05:49
特殊能力持った主人公が 派手に
活躍する方が「ジャック」っぽいって事。
00:05:55
もちろん そんなマンガばかりじゃ
駄目なんだけど。
00:05:57
普通の人間…。 やっぱり まだ
小説っぽいって事ですか?
00:06:02
う~ん でも それが
高木君の味でもあるしなあ。
00:06:06
ただ 主人公のキャラが
弱いのは確かだ。
00:06:09
あの…。
ん?
00:06:11
僕の絵が駄目なんでしょうか?
00:06:15
そんな事ないよ。 この選考評では
5段階で 3より4の方が多い。→
00:06:22
まだ 伸びしろがあるから
ここで満足しないように→
00:06:25
あえて 3にしたみたいだな。
00:06:27
真城君は描いていれば まだまだ
伸びる。 このままで いい。
00:06:34
心の声
よかった。 シュージンの足を
引っ張ってるわけじゃないんだ。
00:06:38
(哲)にしても 大した点数だよ。
今回は運が悪かった。
00:06:43
新妻エイジ君って子が
入選と準入選に入ってるからね。→
00:06:47
彼がいなければ 繰り上げられて
必ず佳作には入ってる。
00:06:51
すごいですね この新妻エイジって人。
00:06:54
すごいね すごすぎる。
10年に一人の逸材と言われてる。
00:07:00
実は もう 青森から出てきて
連載の準備をしてるんだ。
00:07:04
連載?! 高校生で連載なんて
できるんですか?!
00:07:08
できる。 真城君なら
分かると思うけど→
00:07:11
自分は キャラだけ描いて ほかの
仕上げは アシスタントがやったら→
00:07:16
どの程度 時間が
短縮できると思う?
00:07:19
それだったら
4分の… いや5分の1に!
00:07:23
そう 絵に関しては。
だから不可能じゃない。→
00:07:27
しかも 新妻君は一人で 毎月1作
投稿してきたわけだから→
00:07:31
計算上 不可能じゃない。
00:07:33
毎月? しかも
それが入選や準入選…。
00:07:39
まあ 新妻君の話は置いといて
この評価と僕の意見では→
00:07:45
足りないのは 少年誌…
「ジャック」らしい魅力的な主人公。→
00:07:50
それさえ できれば
次は必ず 賞に入る。→
00:07:53
もう 新妻君は出てこないしね。
ハハハ。
00:07:56
心の声
新妻エイジは
もう連載の準備。 僕らは まだ…。
00:08:01
この前 もう 「NEXT!」に
載せるつもりでって言ったけど→
00:08:05
月例賞は取った方がいい。
00:08:07
それで入選でもすれば 掲載されて
デビュー作になるんだからね。
はい。
00:08:13
それが連載する
一番の近道ですか?
00:08:17
例えば 連載目指して
原稿を描いてきて→
00:08:21
それが 連載できるレベルだったら→
00:08:24
連載させて
もらえるんでしょうか?
00:08:26
サイコー。 おれたち まだ…。
00:08:36
構わないけど それには
最低3話分 描いて…。→
00:08:40
しかも 君たちだと
ネームではなく 原稿で…。
00:08:43
それが面白ければ
連載になりますか?
00:08:46
面白い 面白くない以前に
相手にされないだろうね。
00:08:51
連載会議に回してさえもらえない。
00:08:53
生意気だと
原稿を破られるのがオチ…。
00:08:56
(佐々木編集長)そんな事はない。
00:08:59
編集長…。
00:09:01
心の声
こ… この人 編集長だったんだ。
00:09:05
マンガは面白ければいいんだ。
00:09:07
面白いものは連載される。
当たり前だ。→
00:09:12
だが 君たちの作品は
面白くない。→
00:09:17
このレベルで連載なんて
当分 無理だ。
00:09:21
面白ければいい。
面白いものは連載される。
00:09:26
マンガ家 川口たろうが
私に最後に言った言葉でもある。
00:09:31
心の声
僕の事 分かってる?!
00:09:34
川口さんに 戦力外通告を
言い渡した時→
00:09:37
彼は私に そう言った。
00:09:39
戦力外通告。
00:09:42
「ジャック」で連載した作家さんには
年間契約料が支払われる。
00:09:46
言っていいんですか? それ。
00:09:49
(佐々木)この子たちは本気で
プロを目指してるんだろ。→
00:09:52
ならば 事実を隠す事はない。→
00:09:55
金額は低いが
野球選手の年俸と考えればいい。
00:09:59
連載が続くと 毎年
貢献度などを考慮した上で→
00:10:03
その年の契約料 原稿料が決まる。
00:10:07
しかし 連載が終わり→
00:10:09
その後も いい作品を
出せなくなった作家さんには→
00:10:12
「もう 『ジャック』には要らない」と
遠回しに言い その契約を切る。
00:10:18
川口さんに ここへ
足を運んでもらい→
00:10:22
戦力外通告したのは
当時 副編集長だった私なんだ。
00:10:29
回想
(佐々木)お待たせしました。
00:10:35
(真城信弘)そういう事だね。
00:10:37
川口さんには 「超ヒーロー伝説」で…。
00:10:40
(信弘)
いや そんなに気を遣わないで。
むしろ その後 7年間も→
00:10:45
鳴かず飛ばずの おれを…。
そんな…。
00:10:48
気が楽になった。 また新人として
持ち込みから始めるよ。
00:10:53
マンガは面白ければいい。
面白いものは連載される。
00:10:59
(佐々木)それから 彼は→
00:11:01
なりふり構わず
新作を持ち込むようになった。→
00:11:04
亡くなる5日前まで
ネームではなく原稿でね…。
00:11:12
あの… 新妻エイジさんは もう連載の
準備をされてるって本当ですか?
00:11:19
ああ 本当だ。
00:11:22
僕たちと新妻さんの
一番の差は どこですか?
00:11:27
ひと言で言えば マンガを
どれだけ愛しているか。
00:11:33
僕たちも マンガ 好きです!
(佐々木)それは分かってる。
00:11:37
しかし 彼は
異常と言っていいくらいだ。
00:11:40
6歳から ペンを握り
今まで描き続けている。→
00:11:44
実際 私が
あいさつに行った時でさえ→
00:11:47
彼は 一度も
ペンを置かなかった。→
00:11:50
彼は何も考えず 呼吸するように
時代に合ったマンガを描くだろう。→
00:11:57
連載しても すぐ
ある程度のところまではいくと→
00:12:00
私は考えている。→
00:12:02
だが 当分
1番にはなれないだろうな。
00:12:05
1番になれない?
(佐々木)若いからね。
00:12:08
勢いだけで深みがない。
子供には ウケるが→
00:12:12
今の「ジャック」の読者層である
中高生には もの足りない。
00:12:15
(哲)そこですね。
(佐々木)何だ?
00:12:17
この2人の作品は 年のわりには
内容が深いというか→
00:12:21
凝ってるんです。
ああ 少々
凝りすぎなところは あるがな。
00:12:25
(哲)深み… 内容…。
00:12:29
高木君 真城君
これからは ネームでいい。
00:12:32
「ジャック」らしい魅力的な主人公→
00:12:34
それだけに気を付けて
どんどん持ってきてくれ。→
00:12:37
それで どれを描くかは 僕と
3人で決めさせてくれないか?
00:12:40
ネームで いいんですか?
00:12:42
ああ。 正直 絵は描いて
うまくなるしかないし→
00:12:45
全然 駄目なわけじゃない。
それより 内容勝負だ。
00:12:49
このやり方なら 「ジャックNEXT!」を
狙っても構わない。
00:12:52
そうだな。 もう ネームで見てやれ。
00:12:55
服部と まず1本
面白いマンガを作る。
00:12:58
それが 連載への一番の近道だ。
いいね?
00:13:03
(2人)はい!
00:13:06
(哲)編集長 何で急に川口たろう
なんて 古い人の話したんです?
00:13:12
真城って名字と住所を見て
もしやと思っていたが→
00:13:16
彼は 川口たろうの おいっ子だ。
00:13:19
担当だったんですか?
00:13:22
ああ…。 だからといって
どうこうないがな。
00:13:29
ネームで見てもらえるなんて
また進歩だよな。
00:13:33
ああ。
00:13:47
回想
服部と まず1本
面白いマンガを作る。→
00:13:50
それが 連載への一番の近道だ。
00:13:52
これからは ネームでいい。
00:13:55
それで どれを描くかは 僕と
3人で決めさせてくれないか?
00:13:58
心の声
なんか
プレッシャーが大きくなった感じ…。
00:14:01
けど 服部さんを信じて…。
00:14:04
あれ?
00:14:06
あ シュージン もう来て…。 えっ?
00:14:12
シュージン。
おっ サイコー おはよう。
00:14:19
わり…。
えっ 何?
00:14:21
2人きりだからって
変な事してないよ あたしたち。
00:14:25
そうじゃなくって…。
00:14:27
ごめん。 おれも見吉 入れてから
気が付いた。
何よ。
00:14:31
ここ マンガ家だった サイコーの
おじさんの部屋だって言ったろ。
00:14:36
うん。 それで?
00:14:38
サイコーは それを
亜豆に知られたくないんだ。
00:14:41
何で? 別にいいじゃん。
悪い事してるわけじゃないし。
00:14:45
そうだけど なんとなく…。
00:14:47
プライドっていうか 難しいとこだよ。
プライドねえ…。
00:14:52
つうかさ ミホから全部聞いたけど
お互い 成功するまでは→
00:14:56
まともに つきあわないなんて
絶対 ヘン。
00:14:59
で 成功したら結婚でしょ。
00:15:02
心の声
亜豆が見吉に
全部話すと思わなかった…。
00:15:06
何よ。
別に。 見吉には関係ないだろ。
00:15:10
(見吉)関係ある!
ミホは親友なんだから。
00:15:13
もうすぐ クリスマスだってのに
何してんの 2人とも。
00:15:16
どこに電話を…。
ミホに決まってんじゃん。
00:15:19
あ ミホ! 今 高木と真城と
一緒にいるんだけど→
00:15:22
ミホも来て 4人で どっかに…。
ちょっ やめ!
00:15:26
イヤだって。
00:15:28
心の声
だから そういうの
できないんだよ 僕も亜豆も。
00:15:33
何で そこ分かんないかな…。
00:15:35
(見吉)ミホって
恥ずかしがり屋で→
00:15:37
ちょっと天然って分かってたけど
今回だけは理解に苦しむわ。
00:15:41
夢がかなったら結婚って
まだ あたしたち中3じゃん。
00:15:44
結婚の約束とかするかな~。
00:15:47
高木は今から あたしと結婚
考えてる?
全然。
00:15:53
お… おま… ひで~。 今の話の
流れだったら間違ってないだろ!
00:15:58
速攻否定は ムカつく。
しかも 「全然」って。
00:16:03
なあ 見吉。 サイコーと亜豆が
決めた事なんだから→
00:16:06
お前が口出す事じゃないって。
00:16:09
おれは 2人の気持ち
分からなくないし→
00:16:11
ロマンチックでいいじゃないか。
00:16:14
じゃあ 高木が マンガ家になるまで
会わないって→
00:16:17
あたしが言ったら どうする?
00:16:21
答えられない。
あ~!
00:16:23
答えたら また けり入れられる
ような答えだったんだ!
00:16:26
「それは困る」じゃないんだ。
「別に」とか?!
00:16:29
なっ おまっ! サイコー 助けて!
もういいから やめろって。
00:16:34
とにかく 見吉は このマンションの事
亜豆に言わないでほしい。 絶対に。
00:16:39
よし 言ったら
おれ 見吉と別れる。
00:16:42
分かった。 言わない。
00:16:44
あと シュージンは 無断で
見吉を ここに入れない。
00:16:48
ごめん 分かった。
え~っ!
00:16:50
だって いつも 2人で ここに
こもって マンガ描いてるんでしょ。
00:16:53
土日も デートなんか
できないじゃん。
00:16:56
だから 最初に それでもいいって
言っただろ。 何度も言わせんなよ。
00:17:00
(見吉)だって…。
も~ 休日なら来ていいよ。
00:17:04
平日は 学校で会えるだろ。
ほんと? やった~!
00:17:08
ヘヘヘヘ。
何?
00:17:10
いや よく見ると
サイコー君って かわいい顔してる。
00:17:13
ミホ 趣味悪くないって思って。
どうも。
00:17:18
八王子?
00:17:20
何とかって お嬢様学校。
ミホ そこに行くみたい。
00:17:23
でも 八王子って
結構 こっから あるぞ。
00:17:26
レッスンに通ってる
プロダクションが近いんだって。→
00:17:29
多分だけど 高校に入ったら
声優としてより→
00:17:32
まず タレントとして売り出されそう
って言ってた。
00:17:35
マジで? まさか
グラビアとか やんないよな。
00:17:39
知らないけど…
彼氏としてはイヤよね。
00:17:43
亜豆は そんなの絶対やらねえよ。
さあ シュージン ネームやろうぜ。
00:17:49
♪♪~
00:18:51
全部 面白くない!
(最高 秋人)えっ?
00:18:54
何でだろう。 確かに どの主人公も
「ジャック」っぽくなってるのに…。
00:19:06
そうか! 普通すぎるんだ!
普通すぎる?
00:19:11
あまりにも 「ジャック」的で
ありきたりな印象しか残らない。
00:19:15
王道の主人公を意識するあまり→
00:19:18
ストーリーまで そっちに
引っ張られてる。→
00:19:20
これじゃ 新妻エイジどころか
ほかの新人にも負ける。
そんな…。
00:19:25
ごめん。 僕のやり方が間違ってた。
00:19:28
君たちに 王道は向いてないって
今 はっきり分かった。
00:19:31
ええっ! それって 「ジャック」じゃ
致命的なんじゃないですか?!
00:19:35
僕たちは
どうすればいいんですか?
00:19:47
心の声
「ジャック」じゃ
ウケないって言われて→
00:19:50
「ジャック」的すぎて駄目って言われて
じゃあ どうすれば…。
00:19:59
行ってきま~す。
00:20:07
服部さんから?
00:20:09
ああ 今日の放課後
来れないかって。 どうする?
00:20:19
(哲)お待たせ。
急に呼び出して悪かったね。
00:20:22
あ… いえ。
よろしくお願いします。
00:20:25
早速だけど
読者アンケートって知ってる?
00:20:29
あっ 知ってます。
00:20:31
「ジャック」に付いてる アンケート葉書で
マンガの順位をつけてるって…。
00:20:36
(哲)実は これ 10人のうち
2人が入れてくれれば→
00:20:38
人気マンガになっちゃうんだ。
00:20:40
えっ?
たった 2人で?
00:20:42
そう 2割でいいの。
00:20:44
心の声
どうして急に 僕たちに
こんな ぶっちゃけ話を…。
00:20:48
(哲)
高木君の良さは 子供らしくない
話を作るとこだった。
00:20:52
それを僕が
王道に寄せようとして→
00:20:54
結果的に
高木君の良さを殺してしまった。→
00:20:58
路線を変えよう。
(最高 秋人)えっ!
00:21:00
広くウケを狙うより 半分以上には
面白くないと思われても→
00:21:04
10人のうち2人は 確実に
面白いと思ってくれる マンガ。
00:21:08
新妻君が王道なら
邪道っていうのかな。
00:21:12
そういう作品を目指したい。→
00:21:15
厳密には 「ジャックNEXT!」は本誌より
マンガの本数が少ないから→
00:21:19
2割じゃ駄目なんだけど→
00:21:21
本誌で2割とれる作品なら
必ず いい結果が出る。→
00:21:25
いや 「NEXT!」でやれば…。
心の声
王道に対する邪道…。
00:21:30
一か八かの ばくちマンガだ!
00:21:33
もっと具体的に話して下さい。
00:21:36
これは 「ジャック」では
やれないだろうとか→
00:21:38
こんなの やったら
読者に反感 買うだろうって→
00:21:40
途中でやめたネームとか ない?
00:21:45
えっと… イケメン高校生が何また
かけられるか真剣に競う話とか…。
00:21:51
そう! そういうの!
はあ?
00:21:53
一般的には ひんしゅく買うけど
好きな人 絶対いるってやつ。
00:21:58
あれは? シュージン。 人の頭の中を
金で買って 頂点 目指すやつ。
00:22:02
何 それ いいな。 ひどいな それ。
もっと詳しく!
00:22:05
えっと… 今の携帯って
赤外線で情報交換できますよね。
00:22:10
近未来で 人の脳も それが可能に
なって 売り買いできるんです。
00:22:15
当然 賢い人の脳の中は高いけど
それだけの価値がある。
00:22:19
買うには お金が要るから→
00:22:21
自分も できるだけ多くの人に
売らなきゃいけない。
00:22:24
下手な人に売ると
その人が のし上がるから→
00:22:27
売るなら なるべく高く
自分よりバカに→
00:22:30
買うなら安く
自分より頭のいい人から。
00:22:33
それだ! それくらいなら
全然ありだ!
00:22:37
ていうか 何で それ描いて
持ってこなかったの?
00:22:39
いや だって 王道って…。
00:22:41
ちなみに それ タイトルは?
00:22:43
ちょっと 感じ悪いんですけど
「この世は金と知恵」。
00:22:47
決まりだ。 それで いこう!
(最高 秋人)え?
00:22:50
(哲)君たちの個性を生かすには
この路線しかないと思う。
00:22:54
僕は君たちの作品を掲載させたい。
00:22:58
それ 3人で ネーム 練って→
00:23:00
今度の「ジャックNEXT!」の締め切り
2月13日に間に合わせよう。
00:23:12
(最高 秋人)はい!
00:23:14
♪♪~
(エンディングテーマ)
00:23:16
♪♪~
00:25:33
(達海 猛)板垣は 黒田を一度も
(松原)え?
抜いてないよ。
00:25:38
板垣が得意としている
裏への抜け出しや→
00:25:41
1対1でのドリブル突破は
黒田は ことごとくつぶしている。
00:25:47
黒田がしっかり見てるかぎり
板垣に好きにやられる事はないよ。