00:00:37
(真城最高)ごめん。 僕 おじさんは
自殺だと思ってた。
00:00:42
[TEL](真城昌弘)あいつは
そんな根性なしじゃない。→
00:00:46
逆境になればなるほど
歯を食いしばって頑張るやつだ。→
00:00:51
泣き言ひとつ言わずにな。
そうだね。
00:00:55
本当に寝る間も惜しんで
ひたすら 何かを描いていた。
00:01:01
[TEL](昌弘)最高
「巨人の星」は読んだか。
00:01:04
えっ うん。
00:01:06
[TEL](昌弘)じゃ 坂本龍馬のセリフ
知ってるな。
うん。
00:01:11
[TEL](昌弘)「あしたのジョー」は
大好きだったな。
00:01:15
…うん。 父さん
もう言わなくていい。
00:01:19
ありがとう。
(昌弘)うん。
00:01:24
(2人)亜豆?
00:01:27
(高木秋人)母ちゃんだ!
亜豆の母ちゃんだよ これ!
00:01:31
(亜豆美雪)
立派なマンガ家さんになって。
00:01:34
私も陰ながら応援してます。
00:01:37
はい ありがとうございます!
はい!
00:01:40
おれ 恵まれてるな。
「おれ」じゃなくて 「おれたち」ね。
00:01:45
おれ 絶対 この夢 現実にする!
00:01:47
これで やらなきゃ…
男じゃない!
00:01:52
男じゃねえよ!
00:01:54
おれ 明日 いや 今日から 自分の
絵を マンガの絵にするのを始める!
00:01:59
よ~し おれも ネームに挑戦する!
00:02:02
♪♪~
(オープニングテーマ)
00:02:07
♪♪~
00:02:19
♪♪~
00:03:13
♪♪~
00:03:29
♪♪~
00:03:53
回想
(真城信弘)
プロは ほとんどがGペン。→
00:03:55
線の強弱がつくから
絵に雰囲気が出る。→
00:04:00
おれは 使いこなせなくて
カブラペン。→
00:04:03
ギャグマンガなら ギリギリ これでも
ありだが プロならGペンだ。→
00:04:08
たまに挑戦してみるけど
これが難しい。
00:04:14
あっ!
00:04:17
(ため息)
00:04:28
(担任教師)真城。 真城 起きろ!
00:04:32
え? やべっ!
00:04:35
(担任教師)真城
徹夜で頑張るのはいいが→
00:04:37
テスト中 寝てたら 意味ないぞ。
00:04:40
す… すみません。
はあ~。
00:04:43
やっと終わった~。
00:04:47
大丈夫か? テスト中に爆睡してる
やつなんて 初めて見たぞ。
00:04:53
(鈴木)サイコー! 居眠りするほど
勉強してたのか?
00:04:57
別に。
00:04:59
(川崎)それよりさ テスト
終わったんだし 映画行かね?
00:05:02
(鈴木)そうそう あのエロいやつ!
エロいやつ!
00:05:06
わりい。 やる事あるんだ。
(川崎)何だよ。
00:05:10
あいつら ここんとこ
ずっと つるんでるな。
00:05:15
ひょっとして 徹夜で
絵の練習してたのか?
00:05:18
仕事場で 0時すぎまで。
00:05:20
それから 家に帰って
学校行くまで ずっと。
00:05:24
登校中に頭冷えてなかったら
ペンで テスト受ける勢いだった。
00:05:28
すげ~。 マジで持ってきてる…。
00:05:31
とにかく これに慣れなきゃ
話にならない。
00:05:34
マンガに限界ないしな。
限界?
00:05:37
テストと違って
答えがあるわけじゃない。
00:05:40
絵も話も 上限ないじゃん。
00:05:45
このまま 仕事場 行くけど
シュージンも行く?
00:05:47
おお!
うれしそうだな シュージン。
00:05:53
ほい 合い鍵。 シュージンの分。
00:05:57
い… いいのか?
00:05:59
シュージンも好きな時に
行けた方がいいだろ。
00:06:03
サ… サンキュー。
00:06:05
テストも終わったし
思いっきり打ち込めるな。
00:06:12
すげ~。 やっぱ
サイコーの才能 ハンパじゃねえよ。
00:06:17
たった1日で マンガの絵 描けてる。
00:06:19
全然 駄目だって。
どこが?
00:06:22
線が硬いし 太さが めちゃくちゃ。
マンガの絵にはなってない。
00:06:27
そうか?
やっぱ Gペンって難いよ。
00:06:32
頭の中で イメージしてる
太さに描けない。
00:06:35
難いから 一度
カブラペンも使ってみた。
00:06:38
ん? カブラペン?
これ。
00:06:41
ああ おれ つけペンって
これの事だと思ってた。
00:06:44
おじさんも Gペン 知らずに
これで描いてたんだってさ。
00:06:49
で 編集者に Gペン 使えって
言われたんだけど→
00:06:53
もう 変な癖がついてて
使いこなせなくて→
00:06:56
ずっと カブラペン 使ってたらしい。
00:07:00
線の強弱は出にくいけど 逆に
一定の太さの線は描きやすい。
00:07:07
Gペンは 線の強弱が
つけやすいけど…。
00:07:12
紙に引っ掛かりやすい。
00:07:14
なるほど。 おじさんが カブラペンで
プロとして やってたからって→
00:07:19
それじゃ駄目なんだよな?
00:07:21
駄目に決まってんだろ。
絵に味も雰囲気も出ない。
00:07:25
おじさん 「絵が下手」って
開き直ってたし→
00:07:28
ギャグだから ギリギリ
ありだったんだって。
00:07:30
だよな…。
00:07:32
とにかく 鉛筆で デッサン描くのや
筆で水彩画 描くのと 全く違う。
00:07:38
ひたすら描いて慣れるしかない。
00:07:42
これも昨日 描いてみた。
00:07:46
心の声
うめ~っ!って
言わない方がいいんだろうな。→
00:07:50
サイコーは満足してないんだろうし。
00:07:53
背景は カブラペンの方が
うまく描ける。
00:07:58
すごく細い線は 丸ペン。
へえ~。
00:08:03
あれ見て描いたのか?
ああ。
00:08:05
段ボールに入ってたの全部 出して
並べたんだ。
00:08:09
こんな資料 売ってんだ…。 これで
原稿 ばっちり描けるじゃん。
00:08:14
効果も入れないと。
効果?
00:08:18
これな。
00:08:20
おじさんは 番号で アシスタントに
指示 出してたみたいだけど→
00:08:24
まず 自分で できなきゃ。
こんな線 全部 手で描くのか?
00:08:28
こういう定規 使いながらな。
00:08:31
おれたちには
アシスタント いないから→
00:08:34
スクリーントーンだって 自分で
はんなきゃならない。
00:08:37
これは カッターで切りだして はる。
00:08:42
つまり 一枚の原稿を作るには…。
00:08:46
まず ネームをもとに
原稿用紙に下描きをして…。
00:08:50
キャラと背景に ペンを入れる。
00:08:52
そ。 んで ベタ塗りに効果
スクリーントーンをはって…。
00:08:58
これで やっと完成か。
00:09:00
やる事 いっぱい あるな。
ああ。
00:09:04
人によって 工程は
違うかもしれないけど→
00:09:07
大体 こんな感じだと思う。
00:09:11
持ち込みできるようなものを
描くまで→
00:09:14
どれだけ マスターしなきゃならない
事があるんだって気づいて焦った。
00:09:18
止まっている人間は 簡単だけど→
00:09:22
動き 表情 構図。 すべて
描けなきゃ プロにはなれない。
00:09:28
どれだけ 時間がかかるか…。
00:09:31
今 思うと おじさんがズブの
素人から3年で デビューしたって→
00:09:35
すごいと思う。
00:09:37
あの人 ホワイトの存在 知らないで→
00:09:40
少し失敗したら
全部 描き直してたらしいから。
00:09:43
へ… へえ そうなんだ…。
でも やるしかない!
00:09:47
18までに アニメ化…。 ほんとに
1秒も無駄にできねえ!
00:09:52
サイコー。
ん?
00:09:55
気持ちは分かるけど テストの前の日
くらい 勉強した方がいいと思う。
00:10:00
分かってる。 昨日も少しは
勉強するつもりだったけど→
00:10:04
気づいたら 朝になってた。
気づいたらって…。
00:10:08
とにかく 今は努力しないと。
おじさんも言ってた。
00:10:12
マンガ家になる条件の一つだって。
マンガ家になる条件?
00:10:16
「川口たろう流」のな。
天才じゃない場合の3大条件。
00:10:23
お… おれにも教えて!
00:10:25
その1 うぬぼれ。
00:10:29
自分は ほかのやつより
できると思い込め。
00:10:32
それは持ってるな。 もっとも
うぬぼれじゃなく本当に才能が…。
00:10:36
それを うぬぼれって言うんだろ。
00:10:39
その2 努力。
00:10:42
おっ まともな事 言うんだ。
川口たろう先生。
00:10:46
んで 最後は…。
うん。
00:10:49
そう 運。
へ?
00:10:53
何だよ 最後は運かよ。
当たり前だろ。
00:10:57
天才じゃないんだし
ばくち打ちなんだから。
00:11:00
夢は語ってるだけじゃ
実現しないからな。
00:11:04
この週末は ずっと描き続ける。
00:11:09
よし! じゃあ おれは
ここにあるマンガ 全部 読む!
00:11:16
(秋人の泣き声)
00:11:22
この「父の魂」って泣けるな…。
00:11:32
(岩瀬愛子)
「人々は途中に立ち並びて→
00:11:35
後ろ影の見ゆるまではと
見送るなるべし」。
00:11:38
(国語教師)はい そこまで。→
00:11:41
じゃあ 次は鈴木。
(鈴木)あっ はい!
00:11:45
(国語教師)…は やめといて。
(鈴木)な なんでですか?
00:11:48
(国語教師)いや 別に
意味はないんだけどな。
00:11:50
(鈴木)ひどっ!
(国語教師)じゃ 川崎。
00:11:52
(鈴木)え~!
00:11:54
このまま 仕事場 行くよな。
00:11:56
ああ。
「ジャック」 買ってくぞ。
00:11:58
よろしく。
今週の巻頭カラーは…。
00:12:02
あと 必要なものは…。
サイコー!
00:12:06
ちょ ちょっと ちょっと。 これ。
00:12:10
あっ 手塚賞 準入選 出たんだ。
00:12:14
こっ この準入選。
何だよ。
00:12:17
年 見てみろ 年!
00:12:21
あっ!
(かごを落とす音)
00:12:24
♪♪~
00:12:30
15歳…。
00:12:38
15歳。
00:12:41
高校生だってさ。
00:12:43
全審査員 絶賛だって。
00:12:45
新妻エイジ。 なんか むかつくな
こいつ。
ん?
00:12:49
受賞の言葉。
00:12:51
「みんなが ゲームして
遊んでいる時にも→
00:12:54
我慢して努力したかいが
ありました。→
00:12:56
これからも頑張って
『ジャック』誌面で活躍したいです」。
00:13:01
この間まで ゲームばっかしてた
おれへの当てつけに見えるよ。
00:13:05
こんなやつ おれたちなら
すぐ追い越せるって。
00:13:08
よく見たら 褒められてるの
画力ばっかりだし。
00:13:11
すごい自信だな。
00:13:13
「自信」「努力」「運」だからな。
「うぬぼれ」「努力」「運」だって。
00:13:19
「自信」の方が聞こえがいいじゃん。
00:13:22
そんな事より「こち亀」はと…。
00:13:25
心の声
15歳で準入選か…。
00:13:28
(真城加代子)最高。
ん?
00:13:32
(加代子)鍵をもらって
うれしいのは分かるけど→
00:13:34
毎日 おじさんの仕事場に
入り浸って。
00:13:37
あなた 受験生なのよ。
分かってる。
00:13:40
ほんとに分かってるの?
だったら ちゃんと勉強…。
00:13:44
(真城二三男)
お代わり もらえるかい。
はい。
00:13:47
悪いねえ 加代子さん。
00:13:54
ん?
00:13:56
おれ 屋上 行く。
00:14:00
待てよ。 おれも行く。
00:14:03
(男子生徒A)
いいね~。 超萌えって感じで。
00:14:06
(男子生徒B)なんか すぐ
プロのマンガ家になれそうじゃん。
00:14:09
(石沢秀光)まあね。 おれが本気
出せば 業界 変わっちゃうかもね。
00:14:13
(男子生徒A)
そうだ! 今度 僕が話 考えるから
石沢君 絵 描いてよ。
00:14:17
まっ いいけど
おれの要求は高いよ。
00:14:21
(見吉香耶)ふ~ん。
あのさ 一つ聞いていい?
00:14:25
(石沢)何だよ。
00:14:27
(見吉)なんで みんな
同じ方向 見てんの?
00:14:30
肩までしか描いてないし。
(最高 秋人)プッ。
00:14:35
(石沢)あいつら 今 笑ったよな!
(男子生徒B)2組の高木君だった。
00:14:39
(石沢)もう一人は?
(男子生徒A)さあ 誰だっけ?
00:14:44
あいつ 誰だっけ?
見吉香耶。
00:14:47
亜豆の一番の親友。
00:14:49
知ってる。 じゃなくて
絵 描いてたやつ。
00:14:51
石沢。 2年の時 同じクラスだった。
00:14:55
あいつも マンガ家
目指してんのかな。
00:14:57
さあ マンガ描いてますって アピールして
注目 浴びたいだけじゃね?
00:15:02
まっ 見吉に突っ込まれるようじゃ
たかが知れてるだろうけどな。
00:15:09
(担任教師)みんな 中間テスト
終わったからって 気抜くなよ。→
00:15:13
本番は あくまで
高校入試だからな。
00:15:16
今回のテストをもとに もう一度
進路について真剣に考えるように。
00:15:21
(生徒たち)は~い。
00:15:23
(担任教師)じゃあ 授業 始めるぞ。
00:15:26
よし ストーリーも十分に練れた。
00:15:29
仕事場 行って
バリバリ ネーム描くぞ!
00:15:33
ん? サイコー。
なあ。
00:15:36
おれたちくらいで マンガ家
目指すやつ 結構 多いのかもな。
00:15:40
かもな。 新妻エイジは
15歳って言ってたし→
00:15:44
石沢だって どこまで本気か
分かんねえけど。
00:15:50
おれ 高校 もう谷草北でいい。
00:15:52
えっ?!
00:15:55
谷草北って…。
00:15:57
成績トップのシュージンから見たら
楽勝かもしんないけど→
00:16:01
うちの親が許す最低レベル。
00:16:04
少しでも マンガ描く時間に
充てたいんだ。
00:16:07
すべては マンガ家になるため… か。
00:16:10
おれ こんなに時間が
もったいないって思った事ない。
00:16:15
こんなに真剣に
何かに打ち込んだ事も。
00:16:17
でも サイコー 亜豆と同じ高校
行かなくていいのか?
00:16:21
どこ行くか知らねえし
女子校かもしれねえじゃん。
00:16:24
聞けばいいじゃん。
00:16:26
いや 違う高校へ行く。
その方が…。
00:16:30
ロマンチックだ。
00:16:32
出た ロマンチストのDNA。
00:16:36
中学を卒業して 次に会うのは→
00:16:40
おれが マンガ家
亜豆が声優になった時…。
00:16:44
「それまでは メールとかだけで
励まし合うの」。
00:16:48
なんだな…。
ああ。
00:16:51
なあ そこまで おじさんの
まねしなくても いいんじゃね?
00:16:55
おれが そうしたいんだ。 きっと
亜豆も そうしたいと思ってる。
00:16:59
サイコー。 亜豆が ほかの高校で
彼氏ができちゃうなんて事→
00:17:03
考えてねえだろ。
考えてねえよ。
00:17:06
おれは 亜豆を信じてる。
00:17:08
亜豆と離ればなれに
なったとしても→
00:17:11
ほんとに 北高 行くんだな。
マンガを描く時間をとるために。
00:17:15
ああ。
00:17:20
じゃあ おれも北高だ。
00:17:22
はあ~っ?! シュージンは
ちゃんと 進学校 行けよ。
00:17:26
一緒に マンガ家 目指すなら同じ高校
行った方が 何かと都合がいいし→
00:17:30
時間が もったいない。
サイコーと同じ気持ちだよ。
00:17:34
それに これ もらって
おれ すっげえ うれしかった。
00:17:39
マンガ家になれなかった時の保険に
いい大学 行こうと思ってたけど→
00:17:43
なれなかった時を優先してちゃ
駄目だろ。
00:17:46
シュージン…。
北高 決まりな。
00:17:50
落ちるなよ サイコー。
00:17:52
ああ。 あっさり決めて
マンガに集中する。
00:17:55
これ以上 同年代のやつらに
差つけられて たまるか。
00:17:58
そうだな。 当面のライバルは
新妻エイジってとこか。
00:18:03
エイジは もう担当編集と→
00:18:05
「高校卒業と同時に連載」なんて
話してんだろ~な。
00:18:10
えっ?! もう担当とか
ついてんのかよ。
00:18:13
100% ついてる。
賞に入れば 自動的に。
00:18:17
入らなくたって
気に入ってくれた編集がいれば→
00:18:20
担当してくれる。
そう おじさんが言ってた。
00:18:23
担当か…。 一歩も二歩も
エイジに先越されてるな。
00:18:28
担当といっても ピンキリだから→
00:18:31
つけばいいってもんでも
ないらしいけど。
00:18:34
マンガ家の方からは選べないから
いい担当つくかどうかは…。
運か。
00:18:39
的外れな批評ばかり
するやつとか→
00:18:42
原稿を取りに来る以外は
遊びほうけてる担当とか→
00:18:46
いろいろ いるらしい。
ひで~。
00:18:49
じゃ 今度は おれが ちょっと
感動した編集の話な。
おお。
00:18:55
ほかの雑誌で 読切が
載った事のある新人に→
00:18:59
「見込みがあるから どんどん
描いて持って来い」って言って→
00:19:02
次々と描かせた。
00:19:04
でも 10回目くらいに持ち込んだ
原稿を読み終わると…。
00:19:09
(シュレッダーの音)
00:19:11
シュレッダーにかけた?!
00:19:13
なんで それに感動すんだよ。
00:19:16
その新人は いつも
最初の数ページ 読まれただけで→
00:19:19
「ボツ」って言われてたんだって。
00:19:21
だから 最後まで読んでくれた事に
喜んだ。
00:19:24
そして シュレッダーにかけられた
悔しさをバネに→
00:19:28
人気作家の仲間入りをした。
00:19:30
おっ そこまで聞くと
なんか いい話だ。
00:19:33
それで 連載の打ち合わせ中…。
00:19:35
(編集者)あの時は すまなかった。
00:19:37
でも ここで褒めない方が
もっと伸びると思ったんだ。
00:19:42
(マンガ家)ありがとうございます…。
00:19:45
うそくせ~っ。
00:19:48
その編集は 後に
編集長になったんだって。
00:19:51
それこそ マンガみたいな話じゃん。
00:19:55
ほとんどの編集は それくらい
マンガに情熱 持ってやってるって→
00:19:59
おじさんが言ってた。 みんな
マンガが好きなやつばっかりだって。
00:20:05
なあ。
ん?
00:20:08
編集に会いに行かね?
ブーッ!
00:20:11
「持ち込みしたいんですけど」って
電話すれば会えるんだろ?
00:20:15
会えっけど 持ち込む原稿
まだ ねえじゃん。
00:20:18
夏休み中に1本 仕上げようぜ。
00:20:22
それで 「ジャック」に持ち込む。
00:20:25
連載するとしたら…
アニメ化狙うなら 「ジャック」だよな?
00:20:31
駄目でもともとじゃん。
00:20:33
おれたちの原稿 見て 編集が
どういう反応するか見に行く!
00:20:37
2人の力が通用するかどうか
試してみようぜ。
00:20:42
よし やろう!
00:20:45
夏休み中に作品を完成させて
「ジャック」に持ち込む!
うん。
00:20:50
そうと決まれば
仕事場 行こうぜ!
00:20:52
おお!
00:20:57
おい あれ…。
えっ。
00:21:05
亜豆…。
00:21:07
小5の妹いるってのは
知ってたけど 妹も かわいいな。
00:21:11
やべえな。 どうしよう。
00:21:13
やべえじゃないだろ。
メアド聞くチャンスじゃん。
00:21:17
あの強力な母親と一緒だぞ。
1対1なら聞けんのかよ。
00:21:21
うるせえって。
00:21:23
気づかないふりして
黙って通りすぎる。 いいな。
00:21:27
普通 気づくだろ。
いいから。
00:21:32
おっ 亜豆も気づいたみたいだぞ。
00:21:36
明らかに 顔 赤くして
親の後ろに回った。
00:21:39
実況しなくていいっつ~の。
00:21:52
(美雪)あら 美保。 同じクラスの
お友達じゃない?
プッ。
00:21:56
(亜豆美奈)あっ お姉 顔が赤い。
(亜豆美保)美奈!
00:21:59
にしても 亜豆も サイコーも
シャイだよな。
00:22:02
よく 同じ教室で
知らんぷりしていられるよ。
00:22:05
黙ってろって。
00:22:09
ふ…。
00:22:13
あっ。
00:22:15
♪♪~
00:23:03
(服部雄二郎)君の作品は
編集長も高く評価している。→
00:23:07
もちろん 僕も君には
才能があると思ってる。→
00:23:10
それで 是非 上京してみては
どうかと…。→
00:23:15
新妻君?
(新妻エイジ)だ~!
00:23:17
♪♪~
(エンディングテーマ)
00:23:28
♪♪~
00:25:34
(真城最高)ふ…。 あっ。
00:25:40
心の声
僕が勇気を出し 振り向いてみると
偶然に亜豆も振り向いた。→
00:25:46
0.1秒が 10秒くらいに感じ
我に返って 焦って前を向く。→