00:00:33
(矢作副編集長)本日の連載会議に
提出された作品は 以上です。→
00:00:37
「アリ」が3本。
(瓶子副編集長)
いつもなら問題ない数だが。
00:00:42
(大西恒平)3本とも「学園もの」。
連載中の作品にもかぶりますよね。
00:00:47
(中野博之)
終わらせる方も考えものだな。→
00:00:50
どの作品も評判は悪くない。
00:00:52
(相田総一)
かといって 新連載なしって
わけには いかないだろ。
00:00:56
(佐々木編集長)2本だな。
00:00:59
では 更に絞り込みたいと
思います。
00:01:02
(中野)僕は 「神様がくれた…」が
いいんじゃないかと。
00:01:06
やはり ラブフェスタ1位の
実績は外せません。
ですね。
00:01:10
連載3本目ともなると→
00:01:12
だいぶ 「少年マンガ」が
板に付いてきましたね。
00:01:14
(瓶子)そうだな。
00:01:16
(吉田幸司)しかし 画力については
まだ弱すぎるかと。
00:01:19
(瓶子)画力に関しては
平丸先生も…。
00:01:22
チッ!
心の声
00:01:24
(相田)七峰君の作品は
どうですか?
00:01:26
絵もいいし 話も1話完結として
読み応えはあるかと。
00:01:31
(吉田)詰め込みすぎって
気がするんですが。
00:01:33
その辺も 担当の小杉に整理させる
ように伝えるつもりです。
00:01:38
(矢作)どうでしょう? 編集長。
00:01:42
(佐々木)
今回 連載になるのは この2本。
00:01:45
1本は 蒼樹 紅 「神様がくれた…」
もう1本は…。
00:01:51
♪♪~(オープニングテーマ)
00:02:01
♪♪~
00:02:51
♪♪~
00:03:03
♪♪~
00:03:12
(七峰 透)やった~!
まさか連載になるなんて。
00:03:15
小杉さんの適切なアドバイスの
おかげです。
00:03:18
(小杉達朗)七峰君
まだ 班長の報告があるんだ。
00:03:22
静かに待っていてくれ。
ああ… ごめんなさい。
00:03:25
じゃあ どこか隅っこで
おとなしく待ってます。
うん。
00:03:30
(相田)じゃあ 始めるぞ。 新連載は
蒼樹先生の「神様がくれた…」と→
00:03:34
七峰君の
「学園生活に必要なソレ」の2本。
00:03:38
(遠のく相田の声)終わる作品は
橋本先生の「激走チャリ」と→
00:03:42
白鳥先生の「恋太&ピース」。
(服部 哲)えっ!?
フッ…。
00:03:47
七峰君と
外で打ち合わせをしてきます。
00:03:50
連載になったのに
浮かない顔だな。→
00:03:53
どうかしたのか?
いえ 別に…。
00:03:56
ただ 経験の浅い自分が
ちゃんと やっていけるかと…。
00:04:00
亜城木君に 七峰君の作品が→
00:04:03
連載会議に回される話を
したんだが…。
00:04:06
回想
(真城最高)もし 七峰 透が
連載になったら→
00:04:09
僕たちが責任 持って
「PCP」で 潰そう!
(高木秋人)おう!
00:04:13
まさか亜城木君は
七峰君の やり方を…。
00:04:16
でも それで 七峰君が
目を覚ましてくれるなら…。
00:04:20
心当たりがあるんだな。
00:04:24
いえ すみません!
何でもありません。
00:04:26
「何でも」じゃないだろ。 自分の
担当作品を潰すと言われて→
00:04:30
怒るどころか
「目を覚ましてくれるなら」って。
00:04:33
いえ… もっと面白くしてくれたら
って意味で…。
00:04:37
本当に何でもないんです。
00:04:39
すみません。
七峰君が待ってますので。
00:04:42
お おい 小杉!
00:04:45
(平丸一也)落ちた~!?
しかも ユリタンは連載~!?
00:04:49
[TEL](吉田)すまん。
ラスト3本には 残ったんだが…。→
00:04:53
平丸君!?
00:04:55
心の声
終わった… 何もかも…。
00:05:00
[TEL](吉田)平丸君 早まるな!→
00:05:02
「連載にならなければ
ユリタンにふられる」というのは→
00:05:04
やる気を出させるための
僕の作戦だ!→
00:05:06
蒼樹さんが言ってたわけではない。
おい! 聞いてるか 平丸!
00:05:09
心の声
確かに ユリタンは そんな人では
ないと思いたい。 しかし…。
00:05:14
(山久雅和)今回の連載は→
00:05:16
今まで以上に 爽やかな内容に
していくのが ベストかと…。
00:05:18
[TEL]
(蒼樹 紅)すみません。
00:05:21
[TEL]
(山久)いえ どうぞどうぞ。
00:05:23
[TEL]
心の声
平丸さん!
今 ここで話すのは ちょっと…。
00:05:28
心の声
き 切られた…。
00:05:30
(白鳥シュン)
そうですか… 終わりですか…。
00:05:33
電話をもらった時から そうかも
しれないと思ってましたが…。
00:05:37
すまない…。 このところ
ずっと二桁だったが→
00:05:41
正直 終わる順位ではないと
たかをくくっていた。
00:05:44
(白鳥)残念です。 けどマンガ家という
仕事は とても楽しいです。→
00:05:49
それが見つかって幸せです。
00:05:52
「恋太&ピース」は
高木先生の力を借りたので→
00:05:56
今度は 自分の力だけで
やってみせます。
00:05:59
母も頑張ってる事だけは
認めてくれてます。
00:06:03
次は
作品で認めてもらえるように!
00:06:06
そうか… 次で大ヒットを飛ばそう!
はい!
00:06:14
ここからなら近いな…。
00:06:16
わざわざ ありがとう。
うん それじゃあ。
00:06:20
「恋太&ピース」連載終了だって。
00:06:23
(折原一力)
ええ~っ そんな~!
00:06:25
(森屋秀一)最近 掲載の順番が
下がってるとは思ってましたが→
00:06:28
終了とは…。
それで このあと
白鳥君 どうするって?
00:06:32
また アシスタントに戻るのか?
00:06:35
いや 新連載目指して頑張るって。
(折原)そうこなくっちゃ!
00:06:38
(加藤奈津実)
心の声
次こそ白鳥先生のアシスタントに…。
00:06:41
…って駄目駄目。
今は 「PCP」に集中しなきゃ。
00:06:45
加藤さん?
はい?
00:06:47
どうしたんすか?
ああ いえ…→
00:06:49
白鳥先生の次回作が
楽しみだな~って。
00:06:52
確かに。 彼の新連載 また
読める日が来るのは 楽しみです。
00:06:58
しかし 次の連載を勝ち取るのは
この森屋秀一。→
00:07:01
僕は 「PCP」の背景担当になれた
ぐらいでは 満足してません。
00:07:06
でも 森屋さんの背景
いいですよね。
00:07:09
かなり研究しましたから。
今では 設定がなくても→
00:07:12
あらゆる場所を アングルを変えて
描ける自信があります。
00:07:16
(中井巧朗の声)
どんな物 場所でも→
00:07:18
あらゆるアングルから
資料なしで描ける。
00:07:20
回想
僕に背景の基本を
教えてくれたのは 中井さんです。
00:07:24
(中井)そうか。 それだけでも
マンガ 描いてて よかったよ。
00:07:30
心の声
マンガに人生を懸けてる
人もいるんだ。→
00:07:33
絶対 七峰君のやり方を
認めちゃいけない。
00:07:37
いいですね。
ネームは僕たちで作る。
00:07:41
小杉さんが 51人目として それに
意見する事だけは 許しますよ。
00:07:46
心の声
これはもう 俺の連載じゃない。→
00:07:49
事実上 立ち上げてもいないんだ。
これでは担当している意味もない。
00:07:54
(テーブルをたたく音)
00:07:56
何してるんですか?
00:07:59
帰っていいですよ。
00:08:07
心の声
ほんと ちょろいよな。
これで連載も→
00:08:11
担当の指示を受けずに
自分の好きなようにできる。
00:08:15
2人とも 何か知ってるなら
話してくれ。
00:08:20
小杉は まだ1年目だが
それにしても→
00:08:23
七峰君に 困惑してるようにしか
見えない。
00:08:26
小杉さんが 七峰君について
何か言ったんですか?
00:08:29
いや 何も言わないから
君たちに聞いてるんだ。
00:08:34
小杉さん 七峰君のやり方
知っちゃったんだろうな。
00:08:38
シュージン!
七峰君が
どんなやり方をしていようと→
00:08:42
七峰君自身の問題でしかないと
思ってたけど。
00:08:45
それで小杉さんが困ってるなら
服部さんに言うべきだろ。
00:08:50
どういう事だ?
00:08:56
どうすれば…。
心の声
00:08:59
(服部)ネットで 50人と!?
00:09:01
むぅ~ なるほど…。
00:09:04
せりふや話作りに
一貫性がないとは思っていたが…。
00:09:07
「シンジツの教室」を
ネットで公開した時から→
00:09:11
七峰君には いい印象は
持っていなかったが…。
00:09:14
きれいなやり方ではないな…。
いや おぞましい やり方だ。
00:09:19
でも 絶対やっちゃいけないやり方
とも 言い切れないんですよね。
00:09:23
(服部)いや。
00:09:25
少なくとも
前もって 分かっていれば→
00:09:28
連載会議で
通っては いないだろう。→
00:09:30
上に言えば まだ連載を
止められる可能性もあるが。
00:09:34
それで「責任を持って『PCP』で潰す」
だったのか…。
00:09:39
すみません…。 告げ口するのは
男らしくないというか→
00:09:44
いい気持ちがしなくて。
それに→
00:09:46
自分たちのファンで マンガ家を目指した
なんて知ってしまうと→
00:09:50
何とかしなければって気に。
00:09:52
いや その気持ちは分かる。
[TEL]
00:09:56
ちょっと すみません。
00:09:59
七峰君だ!
00:10:02
服部さん 「潰す」って
かまして いいですか?
00:10:06
でも それで 七峰君が
回想
目を覚ましてくれるなら…。
00:10:11
よしっ! ぶちかませ!
はい!
00:10:14
七峰です。 連載になりました。
[TEL]ああ。
00:10:18
ほら やっぱり
僕のやり方は 正しかった。→
00:10:22
これからの
友情・努力・勝利は これですよ。
00:10:25
友情・努力・勝利?
00:10:29
50人との友情。 アイデアを出し合い
連載を取る努力。
00:10:34
そして 見事 勝ち取った勝利です。
00:10:37
案外 ちょろいもんですね
「少年ジャック」も。
00:10:42
確かに新しいやり方かもしれない。
「新しい駄目なやり方」!
00:10:48
それと 勝利なんて言葉は
大ヒットになってから言ってほしい。
00:10:52
いや 俺たちが言わせないけど。
はあ? 言わせない?
00:10:57
「PCP」で
お前の作品を たたき潰す!
00:11:00
(七峰)
勝てると思ってるんですか?→
00:11:04
うちは
50人のアイデアマンがいるんですよ。
00:11:07
[TEL]そんな寄せ集めの継ぎはぎマンガに
負けるわけがない。
00:11:11
みんな 自分で責任を持ち→
00:11:13
時には 頭を抱え 苦悩し
作り上げてるんだ。
00:11:17
追い込まれ
逃げ出したい気持ちを抑えて→
00:11:20
それこそ 精神と体力の限界ギリギリで
生み出されたものが→
00:11:25
何の覚悟もなく
他人に アイデアを出させている→
00:11:28
魂のこもっていない作品に
負けるはずがない!
00:11:32
古い考えだな~。 本当に
亜城木先生には がっかりだ。
00:11:38
なんか かっこいい事 言ってる
つもりなんでしょうけど→
00:11:41
勝つのは 面白いマンガですよ。
[TEL]まあ 絵はうまいから→
00:11:45
普通に考えて 10週で打ち切りに
するのは 無理かもしれないけど。
00:11:50
サイコー。
00:11:52
[TEL]あ~ 七峰君 悪かった。
00:11:54
あれ? もう謝っちゃうの?
ですよね~。
00:11:58
「PCP」なんかで 僕の作品を
打ち切りにできるわけ…。
00:12:01
[TEL]そうじゃない。
はい?
00:12:03
[TEL]お前の作品…→
00:12:05
10週で打ち切りにしてやる!
00:12:13
あまり うぬぼれない方が
いいですよ。
00:12:16
僕の連載が始まって
打ち切られるのは「PCP」の方です。
00:12:20
電話で言い合っていても
しかたないな。
00:12:23
[TEL](七峰)そうですね。 勝ち負けは
結果で分かります。 それでは。
00:12:29
すいません。
つい熱くなってしまって…。
00:12:33
でも 七峰君の やり方は…。
00:12:35
そうだな。 僕としても プロの
やり方としては 認めたくない。→
00:12:40
今は あれくらい言って
それでも改めないようなら→
00:12:43
本当に潰した方が
本人のためかもしれない。→
00:12:47
もちろん
小杉にも注意はさせるが→
00:12:49
そもそも 作品で競うのは
悪い事じゃない。
00:12:53
まあ 潰すというのは
物騒すぎるけどな。
00:12:56
服部さん…。
00:12:58
だが 七峰君は
かなりの強敵だぞ。
00:13:01
連載ネームも一見 面白くできている。
「一見」というのは?
00:13:05
50人に アイデアを出させていたから
だったのか→
00:13:09
詰め込みすぎて キャラもストーリーも
ブレているところがある。
00:13:13
アイデアに振り回されているって
事ですね。
00:13:16
面白いアイデアは 無理にでも
入れたくなっちゃうんですよね~。
00:13:20
まあ それでも面白い。
00:13:22
そのブレも マイナスより
アイデアの豊富さが プラスになって…。
00:13:26
服部さん もういいです。
00:13:28
それ以上 内容を聞くと
フェアじゃなくなる気が…。
00:13:32
ああ そういう事か。 僕もそこまで
細かく教えるつもりはない。
00:13:37
学校が舞台…
邪道寄りで 心情を追う作り。
00:13:42
作風が かぶっていれば いるほど
戦いやすいのは確か…。
00:13:46
七峰君 1話目から
内容を変えてくるかもな。
00:13:50
それをやったら負けだろ。
逃げた事になる。
00:13:53
そうじゃなくて もっと ピンポイントに
「PCP」に ダメージを与える内容に…。
00:13:58
そうか…。
七峰君なら やりそうだ。
00:14:02
どんな手で来るか…。
00:14:05
作品内容だけじゃなく
作者同士の心理戦だな。
00:14:09
より「PCP」に内容をかぶせてくる
可能性もあるな。
00:14:14
それに向こうは 巻頭カラーに増ページ。
勝つのは 難しいかも。
00:14:19
いや 何か方法はあるはずだ。
00:14:27
結局 面白い「PCP」を描くのが
一番じゃね?
00:14:30
うん。
そうだな。
00:14:42
(kk34)「俺は降りる」。
00:14:45
(haru)「えっ 降りるって?」。
00:14:47
(kk34)「仮にも先輩のマンガ家さんに
ケンカ売って どうすんだ。→
00:14:50
俺は作品を面白くするなら
協力すると言ったが→
00:14:54
こういうのは 御免だ」。
00:14:56
(osaru)「kk34 ビビりました!
情けね~奴」。
00:15:00
「うちわもめしてる時では
ありません。→
00:15:03
やめたい人は やめて下さい」。
00:15:05
(nanaco)
「私も こういうのは ちょっと…
さようなら」。
00:15:10
心の声
2人くらい減っても問題ない。
00:15:13
「で どうするのが一番いいか…」。
00:15:30
(SUGI)「賛成 今あるネームを→
00:15:32
『PCP』の特徴である心理戦色を
意識しながら直して」。
00:15:35
(ta1)「違う。 1話目はあれでいい。
勝負は 2話目!」。
00:15:41
(山久)吉田さ~ん!
00:15:43
あれ?
吉田さん もう帰っちゃった?
00:15:46
(中路靖二郎)
ああ 奥の会議室で寝てるよ。
00:15:48
≪(ドアの開閉音)
ハァ~。
00:15:51
(服部)まだ残ってたのか。
00:15:56
あ はい…。 連載決まっても
企画ページとかの仕事→
00:16:02
減らしてもらえないんですね。
00:16:04
その連載の話だが
亜城木君から全部聞いた。
00:16:08
えっ?
00:16:10
すみません。
早く言わなきゃと思っては…。
00:16:14
「あのやり方で人気作になれば…」
そう思ってるのか?
00:16:20
思ってません。
00:16:22
それが分かってるならいい。
あ…。
00:16:25
(服部)
本来 作家と担当の間に入って
どうこう言うのは→
00:16:29
編集部の流儀ではないが…。
今回は 小杉の責任も大きい。→
00:16:35
自分の力で ちゃんと
関係を築かなければな。
00:16:38
あの…。
ん?
00:16:40
編集に必要なのは
マンガを作る力じゃありませんよね。
00:16:45
そうだな。 もちろん あった方が
いいかもしれないが→
00:16:49
そこじゃない。
それが必要なのは作家の方だろ。→
00:16:54
小杉は 編集にとって 一番
必要なのは 何だと思っている?
00:16:59
僕は マンガを見極める力だと
思っています。→
00:17:04
この作品は
面白いか面白くないか。→
00:17:07
どこが面白くて
どこが駄目なのか。→
00:17:11
マンガは
人一倍 読んできたつもりです。→
00:17:14
自分なりに研究…
勉強もしてきました。
00:17:17
だから 作家と二人三脚で
やっていきたい。
00:17:22
でも彼… 七峰君と話をしていると
自分を否定されてるとしか…。→
00:17:30
すみません…。
小杉 自信を持て。→
00:17:35
お前は間違っていない。
問題があるのは七峰君だ。
00:17:40
若い作家にありがちな おごりだ。
00:17:42
(小杉)
しかし 本当に七峰君には才能が。
00:17:45
そうだ。 「彼が間違っている」で
済ませちゃ駄目だ。→
00:17:49
才能があるのは
確かなんだからな。
00:17:53
はい!
00:17:55
(山久)頼みますよ~。
(吉田)しかしな…。
00:17:57
ほんと ピンチなんです。
お願いします!
00:18:01
よりによって 平丸君とは…。
一応 聞いては みるが…。
00:18:06
[TEL](呼び出し音)
00:18:08
留守電
[TEL]私 平丸一也はもう駄目です。→
00:18:10
もし生きていれば聞きますので…。
心の声
(吉田)ま… まさか…。
00:18:15
平丸~!
00:18:18
(何度も チャイムを鳴らす音)
00:18:20
平丸~! 平丸君!
生きてるか? 平丸君!
00:18:23
俺の平丸く~ん!
00:18:25
≪(吉田)早まるな!
あれは… 吉田氏の声…。
00:18:29
しっかりしろ! ガス栓を閉め
窓とドアを開けるんだ!
00:18:33
(インターホン・平丸)「よ 吉田氏…。→
00:18:35
僕は もう駄目だ~。
ユウコリンにふられてしまいました~」。
00:18:39
ユウコリンではなく ユリタンだろうが!
それに ふられてない!
00:18:43
ふられたどころか ユリタン 新連載で
アシスタントが足りなくて…。
00:18:47
平丸先生に手伝ってもらっては
駄目でしょうか。
00:18:51
今すぐ来てほしいぐらい
なんですけど…。
00:18:53
…と相談してきたそうだ。
00:18:55
(平丸)ハッ!
一番いい結果じゃないですか。
00:18:59
ユリタンが新連載になり
僕が ユリタンのアシスタント…。
00:19:03
やりますよ。
00:19:05
人生は すっばらしい~!
さあ 行きましょう!
00:19:09
今から!?
00:19:11
(高木香耶)すご~い! 秋人さん
こんなに書きためてたんだ~。
00:19:16
まだ ちゃんと原作にはなってない
ほんの原案だけどな。
00:19:21
やっぱり これかな。
プロポーズ大作戦か…。
00:19:24
それ 俺も面白いと思う。
どれどれ 見せて。
00:19:28
ただ 小学生じゃ
プロポーズって早いと思って…。
00:19:31
プロポーズを告白にすればいい。
00:19:33
なるほど。 告白に…。
00:19:36
あっ 読んでたのに。
00:19:38
もったいないとか
言ってられないし これだな。
00:19:41
それを もっと練って
七峰君の新連載に ぶつけよう。
00:19:45
いや。
連載が始まる46号からじゃ遅い。
00:19:49
このシリーズだと4話構成で 一番
盛り上がるのが3話目だから→
00:19:54
その3話をぶつける。
00:19:56
なるほど。 さすが秋人さん!
00:19:59
一番 盛り上がる…。
00:20:02
シュージン
その一番 盛り上がるところを→
00:20:04
あっちの2話目と
ぶつけるべきかも。
00:20:07
勝負の2話目か…。 確かに
本気で潰しにいくのなら…。
00:20:12
新連載に一番 ダメージがあるのは→
00:20:15
1話目から2話目が
どれだけ下がるか。
00:20:17
だな! あっちの2話目に
このシリーズのピークをぶつける!
00:20:21
うん!
00:20:23
これで 「PCP」の完全勝利~!
00:20:26
そんなに甘くないと思う。
え…。
00:20:29
けど… 川口たろう… 新妻エイジ…→
00:20:33
いや 俺たちが競ってきた
全てのマンガ家が→
00:20:37
七峰君のやり方は
認めたくないと思う。
00:20:40
だから絶対に負けられない!
00:20:44
どうです? 1話目。
亜城木夢叶に勝ってますよね?
00:20:49
51人目として言わせてもらえば
負けてる。
00:20:53
あれ? どこが?
00:20:55
個人の能力…。
00:20:58
(七峰)つまり 2人でやってる
亜城木夢叶に劣ると。
00:21:02
だが 僕が聞いてるのは
作品としてだ。
00:21:05
へ理屈は 言わなくていい。
00:21:07
へ理屈じゃない。
個人の能力… 特に→
00:21:11
絵だ!→
00:21:13
絵は 亜城木君の方が
勝っている。→
00:21:16
これは ほとんどの人が
そう判断するだろう。→
00:21:18
背景は特に…
パースのずれや人物とのバランスの悪さ。
00:21:23
七峰君自身が
背景が うまくないから→
00:21:27
それらの違和感が 指摘できない。
そうなんですよね~。
00:21:31
でも それは僕の能力の低さが
問題なわけじゃない。
00:21:35
寄せ集めのアシスタントでは
どうしても全体のバランスが取れない。
00:21:40
まっ 1話目で手を抜いたわけでは
ありませんが 勝負は2話目…。
00:21:45
(ta1)「勝負は2話目!」。
回想
00:21:48
(SUGI)
「おっ! 編集経験者 ta1さん!
どういうこと?」。
00:21:52
(ta1)「大事なのは
2話目で負けないこと。→
00:21:55
亜城木が 何か仕掛けてくるなら
2話目と予想する」。
00:21:58
フッ!
00:22:00
どうすれば よりパワーアップできるか
みんなで考えた。
00:22:04
で 用意したんですよ。
秘密兵器。
00:22:08
秘密兵器?
00:22:10
(アシスタント1)平丸さんって
先生の彼氏なんですよね?
00:22:14
え? え? 彼氏?
ユリタンが そう言った?
00:22:18
(アシスタント2)わっ!
ユリタン カズタンなんだ! 羨ましい~。
00:22:22
「男性だけど 私の信頼する特別な
人だから いいですか?」って。
00:22:26
先生ったら 顔赤くして。
00:22:29
おお~。
(ドアが開く音)
00:22:32
おしゃべりも いいですけど
手 止まってる人 いませんか?
00:22:36
あっ 先生 すいません。
00:22:38
すいません ユリタン…
いえ 先生!
00:22:41
(笑い声)
00:22:44
(七峰)仲間みんなで
探し回ったんです。
00:22:47
ネットは うわさで あふれてる。
00:22:50
思ったより早く
見つける事ができた。
00:22:53
一体 何を…。
00:22:55
スーパーアシスタント。
00:22:58
(アシスタント3)すご~い!
(アシスタント4)
資料なしでも こんなに?
00:23:02
ああ。→
00:23:04
どんな物 場所でも
資料なしで描ける。
00:23:06
(アシスタント4)え~ ほんとですか?
00:23:08
ねえ 見て このコマの処理。
どうやって やるんだろう。
00:23:12
えっ 何!? こんなの
見た事ないんだけど~。
00:23:15
僕が来たからには
2話目からグッと良くなるよ。
00:23:19
♪♪~(エンディングテーマ)
00:23:24
♪♪~
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♪♪~