00:00:02
(ニナの荒い息)
00:00:10
(クローネッカー)さて 諸君
00:00:12
この1968年の
シュツットガルト事件における
00:00:17
判決の基準となったものは何かね?
00:00:21
(クローネッカー)
おやおや この静けさ
00:00:23
ここは東洋の禅寺かね?
00:00:26
(ニナの荒い息)
00:00:28
(クローネッカー)アイマー君
君の答えを聞きたいものだね
00:00:32
(アイマー)えっ?
00:00:33
い… いやあ それは その…
00:00:37
さあ 誰か この沈黙を
破る者はいないのかね?
00:00:41
(ニナの荒い息)
00:00:45
ん?
00:00:46
(ニナの荒い息)
00:00:50
(クローネッカー)フン
遅刻常習犯のお出ましだな
00:00:55
13分の遅刻か
00:00:57
今日は ピザの宅配のアルバイトが
殊更 忙しかったようだ
00:01:01
(ニナ)
すみません クローネッカー教授
00:01:05
さて 席に着く前に質問しよう
00:01:08
君は
シュツットガルト事件の判決の
00:01:11
基準を述べる体力は
残っているかね?
00:01:14
(ニナ)え? あっ はい それは…
00:01:18
被告人は
誘拐そのものが狂言であり
00:01:22
被害者の死亡は
あくまで事故であると主張しました
00:01:26
現場の状況を吟味した結果
殺害については
00:01:30
確かに事故によるものであると
認定されました
00:01:34
よって 殺人には 故意が
なければならないとの根拠から
00:01:38
懲役15年の判決が
下されたものと思われます
00:01:41
(学生たち)あ…
00:01:44
うん 結構だ
着席したまえ ニナ・ニナフォルトナー君
00:01:52
(ニナ)はい! 教授
00:01:55
♪~
00:03:10
~♪
00:03:21
(鐘の音)
00:03:25
(ペーター)
助かったよ ニナのおかげだ
00:03:27
(学生)
あれで誰も答えられなかったら
00:03:29
また鬼のクローネッカーのやつ
00:03:31
50枚のレポートなんて
言いだすとこだよ
00:03:34
(学生)50枚じゃ済まないかもね
00:03:36
(ペーター)大恩人のニナに
何か ごちそうしなくちゃ
00:03:39
今日はいいだろ? ニナ
俺と2人っきりで…
00:03:42
{\an8}ごめん ペーター
00:03:44
{\an8}今日は
サークルのある日だから
00:03:45
(ペーター)え?
(ニナ)じゃあね
00:03:48
(ペーター)ああ…
00:03:50
(学生)また振られたな
00:03:51
(学生)ペーター 何回目だ?
00:03:54
うるせえ!
00:03:55
あのニナを落とせるやつがいたら
お目にかかりたいよ
00:03:58
(部員)んっ
00:04:00
(ニナ)んっ
(部員)うおっ
00:04:02
(部員)ほっ
(ニナ)んっ
00:04:03
(部員)うっ おおっ
00:04:05
(部員)ふっ
00:04:06
(ニナ)うっ ふん!
(部員)だあっ
00:04:09
(部員)うっ 参った!
00:04:15
大変だ 配達遅れると
また店長に大目玉だ
00:04:23
(子供たちの笑い声)
00:04:26
(子供)あっ! アハハ…
(子供たち)イエーイ!
00:04:30
フフッ
00:04:34
ただいま~ おなかすいた
00:04:37
(ニナの母)
もう お隣に聞こえるわよ
00:04:39
年頃なのに みっともない
手 洗ってらっしゃい
00:04:43
(ニナ)はーい ん?
00:04:46
あれ? ママ 髪染めた?
00:04:49
(ニナの母)似合うでしょ?
00:04:50
(ニナの父)まったく
いい年して そんな金ピカに染めて
00:04:54
そんなことないよ パパ
すてきじゃない
00:04:58
仮装行列じゃあるまいし
00:05:00
(ニナ)ママが いつまでも
若いって いいことじゃない
00:05:03
ただいま パパ
00:05:06
あっ そうそう
仮装行列っていえばさ
00:05:10
今日 子供たちが
仮装行列してたよ
00:05:12
ああ 聖ハドリアヌス祭の
仮装行列だな
00:05:16
私も子供の時
ああいう仮装したかったなあ
00:05:20
すっごく かわいいんだもん
00:05:21
(ニナの父)ん?
(ニナの母)あ… ああ
00:05:25
仮装ならしたわよ
00:05:26
ねっ ねえ パパ
00:05:28
(ニナの父)
お… おお そうだ そうだ
00:05:31
(ニナ)え?
00:05:32
(ニナの母)えーと… この辺よ
00:05:35
あっ あった あった
これよ これ
00:05:39
(ニナ)ん…
00:05:43
ホントだ
00:05:45
(ニナの母)その時 あなた
はしゃいで大騒ぎしてたのよ
00:05:48
ねえ パパ
00:05:49
ん? ああ そうとも
00:05:53
(ニナ)ん…
00:06:03
(パソコンの起動音)
00:06:05
(ニナ)う~ん 仮装行列か…
00:06:08
(メールの受信音)
00:06:08
(メールの受信音)
00:06:08
{\an8}(ニナ)ん?
00:06:09
(メールの受信音)
00:06:13
(ニナ)“遠い春”
00:06:14
“永遠に来ない春を
待ちわびる私… ハンナ”
00:06:18
もう ハンナったら いいかげん
失恋から立ち直りなさい
00:06:22
(メールの受信音)
00:06:24
(メールの受信音)
00:06:24
{\an8}あっ
00:06:26
(ニナ)“君に世界で
一番美しい花を贈ろう”
00:06:30
“君を花で埋め尽くすために
僕は生まれた”
00:06:35
あ… すっごーい 誰からだろう?
00:06:39
ん?
00:06:40
ははーん
なかなかやるじゃない ペーター
00:06:45
(ガイテル)
あれから調子はどうだね? ニナ
00:06:48
(ニナ)ええ おかげさまで
元気です ガイテル先生
00:06:51
(ガイテル)そりゃ よかった
00:06:53
まあ 君がカウンセリングルームに
入ってきた時の表情で
00:06:56
元気なのは分かったけどね
00:06:59
(ガイテル)で あの夢は
もう見なくなったのかい?
00:07:03
闇の中から現れる
モンスターの夢は
00:07:06
はい
00:07:07
最近は夢見てる暇もないぐらい
ぐっすり眠っちゃって
00:07:11
何で あんな夢に
毎日 うなされてたんだろう
00:07:15
学生の時期は
誰でも不安定になるものさ
00:07:19
将来に対する夢や不安が
ごちゃ混ぜになって
00:07:23
自分が何者であるのか
分からなくなる
00:07:26
でも 自分が何者であるかなんて
一生かかっても分からないんだ
00:07:31
一生かけて
それを見つけていくつもりで
00:07:34
今は将来に向けて
やれるだけのことをやるだけなんだ
00:07:38
はい 私 頑張ってます
将来は検事になりたいんです
00:07:42
その調子だ
00:07:44
それじゃ 今日のカウンセリングは
ここまでにしよう
00:07:48
ありがとうございました
00:07:51
(ガイテル)うん
00:07:52
(ニナ)フッ
00:07:53
(ドアの閉まる音)
00:07:56
ニナ・ニナフォルトナー
本当に明るい子だ
00:08:00
だが あの明るさは
00:08:02
何かから逃げようとする
反動のように思えてならない
00:08:06
何か大きな闇から…
00:08:11
え?
00:08:12
“え?”じゃないわよ
とぼけちゃって ペーター
00:08:16
だから何の話だよ? それ
00:08:18
“君を花で埋め尽くすために
僕は生まれた”
00:08:22
まさかペーターに あんな文章を
作る才能があるなんてね
00:08:25
俺 知らないよ そんなの
00:08:28
そんな言葉 逆立ちしたって
俺の頭からは出てこないよ
00:08:32
えっ… じゃあ 誰?
00:08:35
私のメールアドレス
友達にしか教えてないのよ?
00:08:38
(ペーター)さあな
00:08:40
ちくしょう! 分かったのは
00:08:42
また俺の恋のライバルが
増えたってことだけさ
00:08:44
(学生たちの笑い声)
00:08:47
一体 誰なの?
00:08:52
(クローネッカー)
ミュンヘンにおける
00:08:54
この猟奇的殺人事件だが
00:08:57
犯人は まず両親を
銃によって殺害した後
00:09:01
2人の子供を
ひもで絞殺している
00:09:05
さて この公判の記録から
00:09:08
裁判官の判断を解説願おうか
00:09:11
ニナ・ニナフォルトナー君
00:09:13
(ニナ)あ…
00:09:15
(クローネッカー)ん?
質問の内容が分からないのかね?
00:09:19
い… いえ あの…
こ… この公判の焦点は…
00:09:25
被告人による 一家… 斬殺の…
00:09:30
(クローネッカー)ん?
(ニナ)証拠…
00:09:33
(ニナ)証拠が…
00:09:35
へえ ニナでも
答えられない時があるのかい?
00:09:39
ん?
00:09:47
ニナ?
00:09:48
どうしたんだ? ニナ
00:09:52
(ニナ)うっ
(ペーター)ニナ!
00:09:55
(ペーター)
大丈夫かい? 医務室に行く?
00:09:58
(ニナ)だ… 大丈夫
ちょっと気分悪くなっただけだから
00:10:03
今の先生の話で急に…
00:10:06
はあ?
一家惨殺猟奇事件のことか?
00:10:10
(ニナ)やめて!
(ペーター)あっ
00:10:14
フッ 何だ
気の強いやつと思ってたけど
00:10:18
案外 デリケートなんだな
00:10:21
子供の頃 よっぽど怖い
ホラー映画でも見たのかい?
00:10:24
そうだ
00:10:25
カウンセラーのガイテル先生なら
きっと こう言うよ
00:10:28
“原因をたどれば
大したことないものだよ”
00:10:31
“さあ 子供の頃のことを
思い出してごらん”ってね
00:10:36
(ニナ)私…
(ペーター)ん?
00:10:37
(ニナ)記憶… ないの
00:10:39
(ペーター)え?
00:10:40
10歳以前の記憶がないの
00:10:45
(パソコンの作動音)
00:10:58
ん…
00:11:04
私の記憶… 子供の頃の記憶…
00:11:10
(メールの受信音)
(ニナ)あっ
00:11:16
あっ
00:11:22
(婦人)ええ ご夫婦とも
とてもいい方だったわ
00:11:26
あんな殺され方するなんて
00:11:28
えっ 子供?
00:11:31
ああ そういえばいたわ
男の子が1人
00:11:35
確か ミハエルって子よ
2年ぐらい一緒に暮らしてたわ
00:11:39
(パン屋の主人)男の子?
いたっけなあ そんなの
00:11:43
(夫人)いましたよ
ミハエルだっけ? 14歳ぐらいの子
00:11:48
(花屋の主人)ミハエルねえ
いたような気がするなあ
00:11:53
で 何? あんた 警察?
00:11:56
(教師)
はい ミハエル・ミハエルライヒマン
00:11:59
確かに その子は
私のクラスにいました
00:12:02
でも 本当に印象の薄い子で
00:12:06
お恥ずかしい話ですけど
よく覚えてないんです
00:12:10
友達もいたのかどうか…
00:12:13
それに 記録も残ってないんです
00:12:16
実は 6年前に
火事で焼けてしまって…
00:12:24
(テンマ)
確かに このケルンに6年前まで
00:12:27
ミハエルという名の少年がいた
00:12:30
そして ミハエルの本当の名は…
00:12:34
(ヨハン)ヨハンか…
そういう名前の時もあったっけ
00:12:39
(テンマ)誰なんだ? お前は…
00:12:43
だが それを知って何になる?
00:12:46
知ったところで あいつは
殺人を繰り返す双子の兄
00:12:51
ただ それだけだ
00:12:54
何をやってるんだ 僕は…
00:13:00
(テンマ)んっ
00:13:01
(テンマ)双子… そうだ 妹は?
双子の妹は どこへ?
00:13:07
(ニナ)“もうすぐ迎えに行く”
00:13:10
誰なの?
00:13:11
{\an8}“もうすぐ
迎えに行く”って
00:13:14
{\an8}どういうことなの?
00:13:20
(女性)子供?
ああ いたわ 7~8年前よ
00:13:25
(テンマ)殺されたハイナウ夫妻が
男の子を養っていたんですね
00:13:29
どんな子でしたか?
00:13:31
(女性)どんな子って…
00:13:32
(女性)随分前の話よ
00:13:35
それも 1年ぐらいしか
一緒に暮らしてなかったし
00:13:39
覚えてることなんて何もないわ
00:13:41
その子は
妹を連れていませんでしたか?
00:13:44
男の子1人よ
00:13:46
とにかく もう
あのご夫婦の事件は忘れたいの
00:13:49
あの時は 引っ越そうかと
思ったぐらいなんだから
00:13:53
(ドアの閉まる音)
(テンマ)あっ
00:13:55
(テンマ)あ…
00:14:00
(老人)
その子のことだったら知ってるよ
00:14:03
(テンマ)ん?
00:14:04
(老人)上がりなさい
ちょうど お茶を入れるところだ
00:14:15
(老人)おかけなさい
00:14:17
あっ はい お邪魔します
00:14:20
あの 私は…
00:14:22
(老人)おかけなさい
00:14:44
(老人)お茶を召し上がれ
00:14:51
あ… いただきます
00:15:01
(老人)あんた 医者だろ?
(テンマ)え?
00:15:03
あの子から聞いてるよ
00:15:06
あんた Dr.(ドクター)テンマだろ?
00:15:08
あ…
00:15:11
(ベアーデ)ニナを迎えに来る?
00:15:12
(クララ)誰が?
00:15:14
(ニナ)それが分かんないの
00:15:16
名無しでメールが送られてきたの
00:15:18
(ベアーデ)うれしそうな顔して
00:15:20
まさか 白い馬に乗った王子様が
迎えに来るなんて
00:15:24
思ってるんじゃないでしょうね?
00:15:25
(ニナ)ウフフフ 羨ましい?
00:15:28
(クララ)
またニナの夢想癖が始まった
00:15:31
“君を花で埋め尽くすために
僕は生まれた”
00:15:34
今どき そんな言葉遣い
する子なんていないわよ
00:15:38
(ベアーデ)あっ
00:15:40
ねえねえ そういえば 最近 講義に
見慣れない男の子いるじゃない?
00:15:44
あっ いるいる!
00:15:46
12号教室の 絶対に先生に
指されるっていう伝説の席に
00:15:50
平気で座ってるやつ
00:15:52
なのに 先生に指されないのよね
00:15:54
そうそう
それで あいつ 知ってる?
00:15:57
授業中 ニナのこと
じーっと見つめてるのよ
00:15:59
(ニナ)え?
(2人)あいつだ!
00:16:01
何が?
00:16:03
決まってんじゃない
00:16:04
白馬の王子様よ
00:16:06
あ…
00:16:10
あの子は あんたに
非常に感謝していたよ
00:16:13
Dr.テンマ
00:16:15
あんたは命を救ってくれた
親以上の存在だとね
00:16:20
彼は何と名乗っていましたか?
00:16:22
(老人)フランツ
00:16:24
しかし
本当の名前ではないと言ってた
00:16:27
あっ… そんなことまで話すほど
00:16:30
彼は あなたに
心を許していたんですか?
00:16:35
どこからともなく現れたフランツは
00:16:38
向かいのフラットに住む
子供のいないハイナウ夫妻に
00:16:42
1年間 養われていた
00:16:45
いや 正確に言うと
1987年の3月から
00:16:51
1988年の4月までの14カ月だ
00:16:55
そして ある日 突然 姿を消した
00:16:59
彼は 非常に頭がよかった
礼儀も心得ていた
00:17:04
彼は この部屋に
来ていたんですか?
00:17:07
(老人)毎日ね
00:17:09
独り暮らしの私は
いつでも彼を迎え入れた
00:17:12
そこの椅子に座り
彼は ひたすら勉強を続けた
00:17:17
私の教える英語とフランス語を
みるみるうちにマスターしていった
00:17:23
姿を消す頃には どちらも
完璧に操れるようになっていたよ
00:17:28
たった12歳の子がね
00:17:33
他に彼のことで
思い出すようなことは?
00:17:36
よく 私の話すことに
聞き入っていたよ
00:17:40
彼が特に興味を示したのは
何の話だと思うね?
00:17:45
はあ…
00:17:46
戦争の話だよ
00:17:48
戦争?
00:17:50
(老人)私は 第2次大戦中
00:17:52
海軍でUボートに乗っていた
00:17:55
彼が 殊の外 好んだのは
00:17:58
我々が 連合軍の駆逐艦に
攻撃された時の話だ
00:18:02
水深120メートル
敵の攻撃を受けた我々は
00:18:07
致命的な損傷を受けながら
潜行を続けた
00:18:11
水圧できしむ艦内で
我々は ひたすら恐怖に耐えた
00:18:17
我々が
この世の地獄から生還したのは
00:18:20
38時間後のことだった
00:18:23
普通の子供なら 冒険談として
この話を楽しんだろう
00:18:29
しかし 彼は違った
00:18:31
彼が最も興味を示したのは…
00:18:33
(テンマ)ん?
00:18:34
(老人)恐怖だよ
00:18:36
(テンマ)あっ
00:18:37
究極の恐怖
00:18:39
死の淵に立った人間が
どんな反応を示すのか
00:18:43
彼の興味は それだけだった
00:18:46
彼は恐怖をもてあそんでいた
00:18:48
(テンマ)あ…
00:18:54
彼は… 彼は
どんな表情で その話を…
00:18:58
目を輝かせて
笑みを浮かべていただろう 恐らく
00:19:03
ん… 恐らく?
00:19:05
私は目が見えないからね
00:19:07
(テンマ)あっ
00:19:08
そう 私は あの子の
本当の名前も知らなければ
00:19:13
顔さえも知らないというわけだ
00:19:16
あんたは さっき あの子が
私に心を許したと言ったね
00:19:22
彼は 誰にも
心を許したりはしない
00:19:25
あの子が本当に心を許したのは
ただ1人
00:19:29
妹だけだ
00:19:31
あっ わ… 私は
その妹を捜しているんです
00:19:35
二十歳になったら迎えに行くと
言っていたよ
00:19:38
どこへ?
00:19:40
ハイデルベルクだ
00:19:41
(テンマ)あっ…
00:19:45
(ニナ)いってきまーす!
00:19:47
(ニナの母)
バイク 安全運転なさいよ
00:19:50
(ニナ)はーい
00:19:52
パパ いってきます
00:19:53
おっ 気を付けてな
00:19:56
(バイクのエンジン音)
00:19:59
いってきまーす
00:20:08
そろそろ… だな
00:20:11
でも…
00:20:12
決めてたじゃないか
00:20:13
二十歳の誕生日になったら
言おうって
00:20:17
あの子は 私たちの子じゃないって
00:20:21
(ニナの母)うっ…
00:20:27
(ニナ)ね… ねえ
ちょっと 困るよ 私
00:20:30
(ベアーデ)何 言ってるの
会いたがってたじゃない
00:20:33
(クララ)
ここで待ち合わせするように
00:20:34
話つけといたんだからね
00:20:36
うまくやりなさいよ
白馬の王子様と
00:20:39
(ベアーデ)じゃあね!
(クララ)フフフッ
00:20:41
あっ クララ! ベアーデ!
00:20:46
ハァ…
もう 勝手なことするんだから
00:20:50
ハァ
00:20:55
(クララ)あっ 見て
(ベアーデ)来た来た
00:21:04
(足音)
00:21:09
(学生)ど… どうも
ニナ・ニナフォルトナーさん?
00:21:12
は… はい
00:21:14
(オットー)あの… 僕
オットー・オットーフーベルマンといいます
00:21:19
あっ ど… どうも
00:21:21
(風の音)
00:21:25
あっ… はっ
00:21:30
あ…
00:21:40
(ニナ)誰?
00:21:43
誰なの?
00:21:46
どこかで… 見たこと… ある…
00:22:00
あなたは… 誰?
00:22:17
(オットー)えっ ええ?
00:22:18
(クララ)ニナ!
(ベアーデ)ニナ!
00:22:20
(クララ)ニナ!
(ベアーデ)どうしたの?
00:22:21
(ベアーデ)大丈夫?
ちょっと しっかりして!
00:22:23
ニナ しっかりして!
00:22:24
(クララ)ニナ! ねえ!
(ベアーデ)ちょっと 大丈夫?
00:22:29
{\an8}♪~
00:23:33
{\an8}~♪