00:00:35
♪♪~
(オープニングテーマ)
00:00:44
♪♪~
00:02:04
(ノック)
00:02:07
(真城信弘)よう タカ。
また 絵で賞状 もらったって?
00:02:10
(真城最高)おじさん 来てたの?
00:02:12
(信弘)まあな。
正月くらい 親に顔見せねえと。→
00:02:16
ほれ。
ありがとう。 エッヘヘ。
00:02:20
しかし すげえな。 今度のは
大臣の名前まで入ってんじゃん。→
00:02:24
将来は 画家か
デザイナーってところか。
00:02:30
心の声
いつも おじさんは
マンガ家とは言わなかった。
00:02:35
♪♪~
(オープニングテーマ)
00:02:40
♪♪~
00:02:52
♪♪~
00:03:46
♪♪~
00:04:01
(さえずり)
00:04:05
(真城加代子)最高 起きなさ~い!
学校 遅れるわよ。 最高!
00:04:19
ふあ~。
00:04:25
心の声
義務教育9年目の僕たちに
大人たちは いつも→
00:04:30
「進路は?」
「将来の夢は?」と聞く。
00:04:35
僕 真城最高は こう答える。
00:04:38
「分からない」「まだ決めてない」。
00:04:42
よりよい高校 大学 会社へと
進むのが「普通」。
00:04:48
そう 普通に生きていくだけ。
00:04:52
だから 家で ゲームや パソコンに
向かっている方が楽だけど→
00:04:55
学校には ちゃんと通っている。
00:04:58
親に迷惑をかけたくない。
00:05:01
引きこもりと言われたくない。
00:05:04
将来 フリーターと呼ばれたくない。
00:05:06
だから 普通に社会に出て
サラリーマンになる。
00:05:11
社会に出ても トップに躍り出るのは
今から高い成績を取ってるやつ。
00:05:17
もう ランク付けはされてるわけで
今の延長でしかない。
00:05:22
つまらない未来
生きている事は めんどくさい。
00:05:27
これが 14年間 流され いい子に
生きてきた 僕の人生観。
00:05:34
最近 読んだ本に書いてあった。
00:05:37
人生における最大のイベント→
00:05:40
最高の生きがいは恋愛であると。
00:05:43
ふざけるな。 そんなのは
女ったらしの大人の言いぐさだ。
00:05:49
好きな子がいても
言葉すら交わせない僕には→
00:05:53
恋愛は ただ切なく
苦しいだけのもの。
00:05:57
成就するはずもない恋。 それが
また僕を 奈落に突き落とす。
00:06:03
(チャイム)
(教師)
明日からの中間テスト 頑張るように。
00:06:06
(生徒たち)
ありがとうございました!
00:06:11
(ため息)
(鈴木)サイコー 帰ろうぜ。
00:06:15
あっ ああ…。
(川崎)サイコー 鈴木 帰ろうぜ。
00:06:19
ほら。
あっ サンキュー。
00:06:22
(川崎)あ~あ 明日から テストか。
00:06:24
(鈴木)
いいじゃん 早く帰れるんだし。
00:06:27
(川崎)まっ
有意義に使わせてもらうか。
00:06:29
(鈴木)うん うん。
(見吉香耶)美保。 一緒に帰ろう。
00:06:33
(亜豆美保)うん。
やっぱ クラス 別じゃ さみしいよ~。
00:06:37
ちょっと 香耶!
(見吉)どっか遊びに行こうよ。
00:06:40
(鈴木)サイコー!
00:06:43
(鈴木)さ~て 何しよっか?
(川崎)映画 見に行かね?
00:06:47
あっ あの ちょっと エロいやつ?
それそれ。
00:06:50
(鈴木)いいね~。
(川崎)サイコーは?
00:06:53
真ん中より下にはなりたくない。
おれは勉強する。 じゃあな。
00:06:58
サイコー つれねえなあ。
00:07:04
あれ? 数学のノート…。
00:07:10
あっ。 ん…。
00:07:13
心の声
ノートなんか なくても
勉強はできるけど→
00:07:16
あれは学校に置いておきたくない。
00:07:24
心の声
高木秋人…。
00:07:26
何してんだ? 学年1位を守るため
勉強しなくていいのかよ。
00:07:33
心の声
僕のノート?
亜豆の事 好きなの ばれた?
00:07:37
(高木秋人)
そんな深刻な顔するなよ。
00:07:40
デスノートってわけじゃないだろ。
00:07:43
何で お前が
おれのノート 持ってんだよ。
00:07:48
一番後ろの席だから。
ん?
00:07:51
授業中 お前が このノートに
何か書いてるのが分かった。
00:07:56
ノートを忘れて帰るのも。
悪いが 中を見させてもらった。
00:08:01
これは 必ず取りに
戻ってくると思った。
00:08:04
んで お前を待っていた。
00:08:07
心の声
何 たくらんでる こいつ。
00:08:09
にしても うまいなあ 亜豆美保。
00:08:12
おとなしいから目立たないけど
この学校じゃ 断トツだ。
00:08:16
心の声
高木も亜豆を?
00:08:18
多分 亜豆も お前の事 好きだぜ。
00:08:22
えっ?
そ… そんなわけないだろ!
00:08:26
会話もした事ないし
大体 何で そんな事 お前に!
00:08:29
だから 言ったろ。
一番後ろの席だからって。
00:08:33
一番後ろの席だと クラスの事が
全部 把握できるのかよ!
00:08:37
ああ 割とな。
00:08:40
でも 当の本人が
そう感じてないのなら→
00:08:44
おれの勘の域かもしれないなあ。
00:08:47
心の声
ちっ 何だよ。
少し喜んじゃったじゃないか…。
00:08:50
安心しろよ。 ノートは返すし
この秘密は誰にも言わない。
00:08:58
それは ど~も。
00:09:02
あっ…。
ただし 一つ条件がある。
00:09:07
心の声
きた…。
00:09:09
何?
00:09:11
心の声
ど~せ 亜豆から手を引けって。
00:09:13
おれと組んで
マンガ家になってくれ。
00:09:17
ガキのころから マンガが好きで
マンガ家になるのが夢なんだ。
00:09:22
いろいろ考えたが
お前の絵が必要なんだ。
00:09:25
全国でも学力トップクラスのお前が
マンガ家?
00:09:30
男に生まれたからには
大物になりてえじゃん!
00:09:34
金持ちになりてえじゃん!
00:09:36
芸能界に入るほどの ルックスや
歌唱力はない。
00:09:40
ずばぬけて得意な スポーツもない。
00:09:42
だけど おれには文才
お前には画力がある。
00:09:46
だったら マンガしかない!
00:09:48
日本のマンガは
世界に誇る立派な文化だ!
00:09:51
生きた証し 名前を マンガで残す!
00:09:58
作文や感想文で賞をもらう お前が
話を考えて おれが絵を描く。
00:10:04
面白い。
だろ?
00:10:07
だが 断る。
00:10:09
「だが 断る」か。
お前も相当な マンガ好きだな。
00:10:15
マンガ家なんて なれねえよ。
00:10:18
なれるのは 本当に才能を持って
生まれた ごく一部の天才。
00:10:23
あとは ただの ばくち打ち。
ばくち打ち?
00:10:27
マンガ家ってのは マンガ描くだけで
一生 食えるやつを言うんだ。
00:10:32
週刊誌で連載できたとしても→
00:10:34
毎週 読者アンケートで 順位をつけられ
人気がなければ 10週で打ち切り。
00:10:40
大当たりするか→
00:10:42
ある程度のヒット作を
何本も出すかすれば ともかく→
00:10:45
そこまで いけなきゃ
ただの ばくち打ち。
00:10:48
一生 食えるのは 0.001%。
10万人に1人くらいだ。
00:10:53
何だ? その確率論。
誰かの受け売りか?
00:10:58
心の声
まあ いいか。
00:11:01
おれの おじさん マンガ家… いや
その ばくち打ちだった。
えっ?
00:11:08
心の声
そう… だった。
00:11:17
おじさんが マンガ家って…
ウソだろ。
00:11:20
ほんと。
誰? 何て人?
00:11:23
随分 昔だし 言っても ど~せ…。
00:11:27
誰?
00:11:30
川口たろうっていう 昔…。
00:11:32
え~! あの「超ヒーロー伝説」の?!
00:11:36
ガキのころ アニメ 見てた!
コミックスも買った!
00:11:39
おれ あのマンガ かなり好きだぜ!
決まりだ!
00:11:44
お前 マンガ家のDNA 持ってんじゃん。
マンガの事も詳しいし→
00:11:48
分からない事あったら
おじさんに聞けばいい。
00:11:50
DNAって おじさんだぞ。 おやじの
弟。 それに おじさんは…。
00:11:56
待てよ。
00:11:58
そういえば 川口たろうって
すっげえ 絵 下手だったよな。
00:12:03
お前 うまいもんな。
DNAは関係ねえのかな…。
00:12:07
とにかく おれは やらないから。
そういう条件なら ノートも要らねえ。
00:12:12
じゃあな 窃盗犯。
待てよ!
00:12:15
確かに ばくち打ちかも
しれないけど→
00:12:17
宝くじだって
買わなきゃ当たらない。
00:12:19
マンガだって描かなきゃ当たらない!
00:12:21
3億 手に入る確率
どっちが高い?!
00:12:24
心の声
おじさんも そんな事 言ってたな。
00:12:28
なあ やってみようぜ!
00:12:31
あのさ 読書感想文と マンガ
全然違うし。
00:12:36
分かってる。
00:12:38
おれ 感想文は審査員ウケを狙って
計算して書いてるから→
00:12:42
それを 出版社
読者ウケにすればいいだけだ。
00:12:46
だったら 直木賞とか狙えば?
00:12:48
いや 今は マンガの方が もうかるし
おれは マンガの方が好きだ。
00:12:53
夢を感じる。
00:12:56
じゃあ 絵も自分で描くか→
00:12:58
今は 原作部門みたいなのも
あるから→
00:13:00
それに応募すればいいだろ。
00:13:02
何? お前 将来 公務員とか
安定した職業 目指してんの?
00:13:06
いや まだ将来なんて…。
だったら 何で 拒むんだよ。
00:13:11
何でって… そう言われると
自分でも よく分からないけど。
00:13:16
多分 めんどくさいから。
00:13:22
じゃあ 帰って勉強するわ。
ノート サンキュ。
00:13:31
お前 このまま ダラダラ過ごすんだ!
お前の人生 それでいいんだ?!
00:13:36
中3で夢持って 進もうとしてる
お前の方が珍しいんだよ。
00:13:40
早く始めた方が得なんだって!
00:13:42
みんな決められずに
ズルズル 生きちゃってるんだって!
00:13:46
おれと おまえなら 絶対できる!
00:13:49
しつこいな。
00:13:51
分かったよ。 帰って考えてみる。
00:13:54
えっ マジ?
00:13:56
答えは ノーだろうけどな。
00:13:58
いいよ。 とにかく一度
よく考えてみてくれ。
00:14:01
それで ノーなら あきらめる。
00:14:06
心の声
小学生のころ
僕は マンガ家になりたかった。
00:14:09
回想
ねえ おじさんは
何で マンガ家になったの?
00:14:13
(信弘)まだ ばくち打ちだけどな。
00:14:15
そうだった。 じゃあ
何で この ばくち打ち?
00:14:19
女にモテたかったから。
00:14:21
マンガ家ってモテるんだ。
00:14:23
(信弘)
有名になって 金持ちになれば
モテるって思っちまったのかな。
00:14:28
誰にも言うなよ。
心の声
うわっ…。
00:14:32
(信弘)中学の時 同級生に
好きな女の子がいてな。
うん。
00:14:38
ほとんど 話した事もなく
卒業を迎えちまったんだ。
00:14:41
話 はや。
00:14:43
(信弘)けど 卒業式の日
その子から 手紙 もらった。
00:14:46
ラブレターだ。 やった!
00:14:48
いや その手紙には→
00:14:51
お互い これからも頑張りましょう
みたいな事しか書いてなかった。
00:14:55
ふ~ん。
00:14:57
おれも「はい 頑張りましょう」って
返事 書いた。
00:15:00
高校 違うから
顔 合わせる事もなくて→
00:15:03
そんな手紙だけ 交換してたんだ。
へえ~ なんか いいね。
00:15:08
でもな 高校卒業して
彼女は一流企業に就職。
00:15:14
おれは 四流大学。
00:15:16
おれは 彼女と結婚したいと
思うようになってたから→
00:15:19
このままじゃ やばい→
00:15:21
なんとかして 彼女に認められたい
そう考えて…。
00:15:25
マンガ家になったんだ!
00:15:27
(信弘)でも 彼女は
社長秘書になってて→
00:15:30
こっちは 連載を
すぐ打ち切られそうな→
00:15:33
駆け出しの マンガ家。 ますます
差が広がったような気がして。→
00:15:38
やっと 「超ヒーロー伝説」が
アニメになった時…。
00:15:41
告ったの?
彼女は ほかの人と結婚してた。
00:15:45
あらら~。
00:15:47
(信弘)恋愛の賭けには
負けたけど→
00:15:49
でも おれが頑張れたのは
彼女がいたからだ。
00:15:53
心の声
でも その2年後…。
00:16:01
回想
(おばさん)
じゃ 後は よろしくね。
00:16:03
(加代子)いろいろ
ありがとうございました。
00:16:05
(おじさん)
それにしても 急じゃったのう。→
00:16:08
何が原因かね?
00:16:10
(加代子)根詰めてたみたいで…。
00:16:12
(おばさん)でも 最近は そんなに
忙しくなかったんでしょ。→
00:16:15
借金も抱えてたらしいじゃない?
それに…。
00:16:18
(真城昌弘)今日は
ありがとうございました。→
00:16:20
信弘も感謝してると思います。
00:16:22
(おばさん)
そ そう…。 それは よかったわ。
00:16:29
あっ。
00:16:32
心の声
「超ヒーロー伝説」の後は
7年間で 2本 描いたけど→
00:16:37
すぐに打ち切り。
00:16:39
表向きは過労死となっていたけど
おじさんは自殺したんだと思った。
00:16:46
夢なんて持っても しかたない。
00:16:48
どうせ かなわないなら
普通に生きていく方が…。
00:16:51
(ノック)
(加代子)最高。
00:16:53
ん? 何?
00:16:56
どうしたの? 帰ったと思ったら
また すぐ出かけたりして。
00:17:01
あんた 何やってんの!
明日 試験でしょ!
00:17:04
そんなんじゃ
南校も受からないわよ!
00:17:08
心の声
何だよ。
00:17:10
どいつもこいつも勝手な事ばかり。
僕の将来なんて…。
00:17:14
ほっといてくれよ!
00:17:18
(携帯電話のバイブ音)
00:17:22
[TEL]あっ おれ 高木。
高木? 何で おれの携帯。
00:17:27
[TEL]鈴木に聞いた。
それって…。
00:17:30
[TEL]そんな事より 今から
亜豆の家に告りに行くから→
00:17:33
お前も来てくれ。
はあ?!
00:17:35
おれが亜豆の事
好きなの知ってて 何で?!
00:17:37
[TEL]だから お前がいないと
意味がないんだ。 早く来てくれ!
00:17:41
な 何だよ。
意味 分かんねえって。
00:17:44
一人じゃ告白もできねえのか?
[TEL]悪いようにはしないって。
00:17:48
おれ お前の絵に ほれてるし
お前が好きだし。
00:17:51
大丈夫か?
告る相手 間違ってっぞ。
00:17:54
[TEL]あれから 亜豆の事 調べたら
すごい事 分かって。
00:17:57
だから 何で お前の告りに!
00:17:59
[TEL]いいから 早く来い!
今 西町のコンビニにいるから!
00:18:04
おっ。 お~! 待ったぞ サイコー!
00:18:08
サイコーじゃねえ モリタカ。
00:18:10
よし 行くぞ。 すぐ そこだ。
えっ? おっ おい!
00:18:15
いい家 住んでんなあ。
00:18:17
マドンナの家は こう ありたい。
確かに。
00:18:20
い いくぞ。
00:18:22
お前 女子の家のピンポン
押した事あんの?
00:18:25
お前 あるのかよ!
だったら 押してくれよ~!
00:18:28
ねえし やだ。 お前の告りだし。
00:18:31
じゃあ 余計な事 言うな。
押すぞ。
00:18:34
(インターホン)
心の声
押した!
00:18:36
おれ 帰る!
おれと一緒に
ピンポンダッシュする気か てめえ!
00:18:40
(インターホン・亜豆美雪)「はい」。
00:18:42
あっ あの… 美保さんと同じクラスの
高木と申します。
00:18:45
明日のテストの事で 美保さんに
お聞きしたい事がありまひて。
00:18:49
心の声
あっ かんだ。
00:18:51
(インターホン・美雪)
「高木君? あの学年トップの?」。
00:18:53
いや あ… はい。
00:18:55
心の声
すげえ。
親に名前 知られてるんだ。
00:18:58
(インターホン・美雪)「少し 待っててね」。
あっ はい。
00:19:03
なんか 怪しまれてね?
(インターホン)「はい」。
00:19:07
心の声
うわっ 亜豆の声。 やべ~!
00:19:10
(インターホン)「あの…」。
亜豆さん 高木です。
00:19:12
ちょっと出てきてくれる?
大事な話があるんだけど。
00:19:17
(インターホン)「ちょっと待ってて」。
00:19:19
心の声
うわ~ 亜豆 出てくるのか!
私服 どんなのかな?
00:19:23
って おい! おれもいるって
前振りしとけよ!
00:19:26
わりい! おれ 今 てんぱって。
(ドアが開く音)
00:19:33
あ…。
00:19:40
あっ…。
00:19:46
心の声
やっぱりな…。
00:19:49
亜豆さん。
はい。
00:19:51
僕 マンガ家になるんだ。
それを告白しに来ました。
00:19:56
心の声
告るって これ?!
00:19:58
亜豆さんの友達の見吉さんから
聞いたんだけど→
00:20:01
亜豆さん 声優 目指してるよね?
心の声
えっ 声優?
00:20:05
うん。
心の声
「うん」って マジで?
00:20:08
自分で録音した声 プロダクションに…。
00:20:11
心の声
何 夢 見ちゃってんの?
そんなの なれるわけ…。
00:20:14
で 筋いいって
褒められてるんだよね?
00:20:19
心の声
亜豆 声優になれちゃうの?
00:20:22
じゃあ 次 真城から ひと言。
えっ?
00:20:27
心の声
何を? 何を言うの?
00:20:31
僕は何を…。
00:20:35
ぼ… 僕が絵を描いて
こいつが原作。
00:20:40
やっぱり! すごい!
それなら絶対なれる!
00:20:44
心の声
わっ 目 輝いてる。
亜豆の目が キラキラ! きれい!
00:20:49
だ だから 僕たちのマンガが
アニメになったら→
00:20:52
亜豆さんを ヒロインに
予約というか…。
00:20:54
ほんと?! うれしい。
00:20:56
私 頑張る。 絶対 声優になって
真城君たちのアニメに出る。 すてき。
00:21:02
心の声
うわあ すげえ笑顔。
00:21:05
僕を見て こんなに近くで。
00:21:07
すげえ かわいいよ 亜豆…。
00:21:10
回想
(信弘)中学の時
同級生に好きな子がいてな。→
00:21:15
おれは彼女と結婚したいと…。
00:21:20
だから その夢がかなったら
結婚して下さい!
00:21:23
えっ。
えっ!
00:21:35
何言ってんだよ お前…。
うん 何言ってんだろう おれ。
00:21:40
心の声
おじさんの話が かぶって…
やべえ 超恥ずかしい…。
00:21:44
(インターホン)「真城君」。
は はい! すみません!
00:21:48
え~と 何ていうか 今のは…。
00:21:50
(インターホン)「分かった。 約束する…」。
00:21:52
え? 何を? ま まさか結婚の…。
00:21:57
(インターホン)「はい…」。
00:21:59
(2人)うお~!
00:22:01
(インターホン)「でも 夢がかなったらね。
それまでは もう会わない」。
00:22:05
は?
00:22:07
あ あの… マンガが アニメになって
亜豆さんが声優をやる。
00:22:11
それまで会わずに
いきなり結婚ですか?
00:22:14
(インターホン)「うん 夢がかなうまでは
お互い よそ見せずに頑張るの。→
00:22:18
それまでは メールとかだけで
励まし合うの。 やだ?」。
00:22:23
いえ! それでいいです!
お願いします!
00:22:26
(インターホン)「あっ お母さん 来た。
じゃあね」。
00:22:29
心の声
こういう事だったのか。
分かる。 分かるよ おじさん。
00:22:34
おじさんたちも こういう
すてきな関係だったんだね。
00:22:37
でも 僕は夢がかなえば
結婚する約束をした。
00:22:42
僕の方が 賭けの条件は
いいんじゃないかな。
00:22:47
おれは マンガ家になる。
00:22:49
おお おれの計算以上だ。
日本一のマンガ家になろう!
00:22:53
いや 日本一は無理だ。
この少子化の時代→
00:22:57
今更 「ドラゴンボール」や「ONE PIECE」は
越せない!
00:23:00
そういう分析は冷静だな。
00:23:03
それと お前と組むとは限らない。
えっ?
00:23:08
心の声
やってやる。
絶対に マンガ家になってやる。
00:23:13
そして 僕は 亜豆と結婚する!
00:23:18
♪♪~
(エンディングテーマ)
00:23:22
♪♪~
00:24:48
おれは マンガ家になる。
おれたちね。
00:24:51
でも きっと 父さんも
おじいちゃんも反対する。
00:24:53
えっ マジ? 夢 終了?
00:24:55
次回「馬鹿と利口」。
00:24:58
夢をつかむのは
どっちだ?
00:25:35
(高木秋人)これは必ず
取りに戻ってくると思った。
00:25:39
で お前を待っていた。
00:25:42
心の声
(真城最高)
何 たくらんでる こいつ。
00:25:44
おれと組んで マンガ家になってくれ。
えっ。
00:25:47
ぼ… 僕が絵を描いて
こいつが原作。
00:25:52
(亜豆美保)やっぱり! すごい!
それなら絶対なれる。
00:25:56
だ… だから 僕たちのマンガが
アニメになったら→